アーセナル22/23シーズン中間採点 FW編

選手採点

アーセナルも再始動していますが、中間採点もついに最後です!

ガブリエル・ジェズス: 9

今季のアーセナルの好調を語るうえで外せないのがジェズスだろう。ジンチェンコにも言えることだが、今季マンチェスター・シティから加入したばかりだが、まるでずっとチームに在籍していたかのようになじんだプレイを見せ、いきなりチームの中心となった。

起用位置はストライカーに固定となり、得点、アシスト、前からのプレス、下がっての守備、ビルドアップへの参加、前でのボールの収めどころになったりと攻守両面で縦横無尽に大活躍を見せた。時折まるでメッシのようなドリブル突破を見せていたのも印象深い。

しいて言うのであれば、PKを除くxGが7.7とハーランドに次ぐ数字を残し、むちゃくちゃチャンスに走りこんでいるながら、得点数が5と少し伸び悩んでおり、バンフォードとウェルベックに次いでプレミアリーグ3位のチャンスを決めきれていないストライカー、となっている点は改善点だが、その他の貢献が圧倒的すぎるため、特に不満というほどのものでもないだろう。

ただし、もちろん一番の懸念はW杯期間中に手術が必要な怪我を負ってしまったことで、報道によるとジェズスの離脱は3か月程度が見込まれているそうだ。

ここまでプレミアリーグでは全試合先発を果たしてきただけに、彼が不在時のアーセナルがどこまでやれるのかは未知数だ。

ガブリエル・マルティネッリ: 8

新加入のジェズスとジンチェンコ、新たな役割で輝いてるジャカとホワイトが目立っているが、同じく大きな成長を見せているのがこのマルティネッリだ。

今季はスミスロウのけがもあり、絶対的な左サイドのスタメンの座を勝ち取り、プレミアリーグで5ゴール2アシストの活躍、W杯ブラジル代表メンバー入りも勝ち取った。錚々たるメンバーがそろうブラジル代表の一員としても全く場違いではないプレイも見せていたし、今季は振り返ったときに、選手としての階段を一歩上ったシーズンとなりそうだ。

ジェズスの離脱に伴って、補強の状況やエンケティアのコンディション次第では、もしかすると中央にポジションを移しての起用もあるかもしれない。

フットサル上がりの選手でありながら、アーセナル移籍後の初期は南米の選手らしからぬダイレクトなプレイや、前線への走り込みがどちらかというと目立っていたが、ジェズスの加入と何か関連があるのか、ダイレクトなプレイは残しつつも、今季はよりトリッキーなプレイや1対1でドリブル突破を仕掛けたりなど、少しプレイスタイルが変わっているように見えるのは面白いところだ。もしかすると、今のマルティネッリの方が、以前のブラジル時代のプレイに近いのかもしれない。

これはスタッツにも表れており、実は今季のマルティネッリは90分当たりのxGで過去最低の数字を記録している一方で、xAやシュート創出アクション数は過去最高となっており、どちらかというと得点特化型のアタッカーからより万能な選手へと進化していることが窺える。それにもかかわらず、既にプレミアリーグ5得点、キャリアハイの6得点も間近に迫っており、2桁得点も達成できそうなのも頼もしいところだ。

エディー・エンケティア: 5

昨季後半はで色の活躍を見せたのちに、好条件での契約延長も勝ち取り、新戦力ガブリエル・ジェズスの加入こそあったものの、今季序盤は途中出場から好調を感じさせるプレイも見せていた。

ただ、最近は少しそのようなプレイも落ち着いてしまった印象もあり、10~20分程度しか機会がないことが多かったプレミアリーグはともかく、ELのグループステージ先発6試合で2得点、というのは少し本人の想定も下回る数字だったか。

しかし、W杯でガブリエル・ジェズスが怪我、数か月の離脱が見込まれているため、恐らく実質的にアーセナルはこの期間をエディーを正ストライカーに据えてトーマス・パーティの太ももの状態と並んでエンケティアのパフォーマンスが今季のアーセナルの命運を握るといっても過言ではないだろう。

流石にジェズスほどのオールラウンドな貢献を期待するのは難しいだろうが、得点力のみに関して言えばジェズスを上回るものがあると思われるし、昨季も定期的に毎週出場しリズムを掴みだしたとたんに得点を量産し始めた印象だった。今のところプレミアリーグは無得点となっているが、今後彼がこれをどこまで伸ばしてくれるか、期待したい。

リース・ネルソン: 6

夏には移籍も確定的とみられていたがケガの影響もあり一転残留、その後も序列をマルキーニョスに譲ったりなどとこのままもうアーセナルでプレイする姿は見られないかもしれない、と思わせるような時期もあったが、プレミアリーグノッティンガム・フォレスト戦で途中出場から2ゴール1アシストの大活躍を上げ、まだまだアーセナルでやり残したことがあることをアピールして見せた。

その後やミッドシーズンのフレンドリーでも動きは悪くなさそうだし、サカやマルティネッリのコンディション次第で今後もある程度出番はあるかもしれない。ただ、アーセナルは冬にウイングの獲得を狙っているとされており、その第一候補はシャフタールのムドリクのようだが、彼はここまでのところはどちらかというと左サイドを主戦場としてきた選手なので、アルテタが中央も含め、前線のどのような起用法を考えているかは興味深いところだ。

マルキーニョス: 5

時折才能の片りんを見せる場面こそあったものの、今季は全コンペティション200分程度の出場機会にとどまっており、あまり出場機会を得られていない。

ただし、ブラジルからやってきたばかりのまだ19歳の選手であることを考えると、ローンに出たり、ユースチームでプレイするのではないか、という話もあったし、例えば1年目のマルティネッリのようなケースが異例中の異例であっただけで、ファーストチームに帯同して経験が積めたのはまずまずといっていいのではないだろうか。

サカとマルティネッリに加えて今後復帰してくるであろうスミスロウ、サイドでもプレイ可能なビエイラ、そして調子を上げているネルソンがチームにはあり、かつミハイロ・ムドリクを筆頭にウイングの獲得にクラブは動いてもいるようなので、もしかすると冬にどこかにローンとなる可能性もあるかもしれない。

関連記事(広告含む)

Posted by gern3137