アーセナル22/23シーズン中間採点 アタッカー/攻撃的MF編

選手採点

ポジションは各パートで紹介できる人数の兼ね合いもあり、なんとなくの感じで分類しております!

マルティン・ウーデゴール: 8

ローン時代も含めれば、今年でアーセナル3シーズン目となる新キャプテンのウーデゴールだが、天才プレイメイカー改め、非常に万能なアタッカーへと今季進化を遂げている。

もちろん以前までの巧みなパスや天才的なセンスが失われたわけではなく、90分当たりのキーパス数ではサカに次いでチーム2位、アシスト期待値でもマルティネッリやサカらとほぼ同水準でチーム3位、シュート創出アクション数でもチーム1位と、安定のチャンス創出力をスタッツ上は見せているので、アシストが思ったほど伸びていないのはそこまで心配する必要はないだろう。

一方で、今季大きな変化を見せているのはシュートへの意識で、90分当たりのシュート数は2.52とマルティネッリと同じで、90分当たりの非PKxGに関してはジェズスに次ぐチーム2位(出場時間が少ないネルソンやエンケティアを除く)と、攻撃において大きな脅威となっている。

実際にプレミアリーグでは6得点とジェズスやサカを抜いて現在チーム得点王となっており、この調子を継続できれば、今季二けた得点も見えてきそうだ。

ブカヨ・サカ: 8

シーズン序盤は不調なのではないか、というのも少しささやかれたが、結果的には今季プレミアリーグ14試合で4ゴール6アシスト、得点アシスト合計10という数字はジェズスと並んでチームトップの数字をたたき出している。

W杯でもイングランド代表の主力として活躍を見せていたが、リーグ戦でもパス、ドリブル、チャンス創出、シュート、得点と圧倒的なパフォーマンスを見せている。

昨季と比べるとかなり外に張りながらプレイする場面が目立つような気がするが、一時期アルテタは似た形を試していたこともあったし、外でハイクオリティなウイングと対戦相手の1対1(サカなら1対2,3くらいでも何とかしてしまうのが恐ろしいところだ)を演出する、というのはもともと狙っていた形だったのではないか、と感じられる。

現状明確な右ウイングの控えがネルソン位となっており、アーセナルは冬にムドリク獲得にかなり本腰を入れている、という報道も出ているが、アルテタがアーセナルのウイング事情をどう考えているのかは少し興味深いところだ。

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ファビオ・ビエイラ: 5

散発的に良いプレイを見せた試合もあったが、全体として見ると少しプレミアリーグへの適応に苦戦している印象。もちろん、ポルトガルリーグからのプレミアリーグ初挑戦、まだ22歳という年齢を考えればそれも当然といえば当然ではあるのだが。

技術も高く、プレイの雰囲気自体はウーデゴールのような、天才肌のプレイメイカーっぽいのだが、その割にボールロストを全く恐れずむちゃくちゃ縦への意識が高い、というなかなか珍しく興味深いスタイルの選手。隙あらばスーパーミドルシュートを狙ったり(しかも実際に決めてくれる)、縦パスを入れようとする、というのは今のアーセナルの他の選手とはまた異なるタイプだ。

ジェズスの負傷に伴ってアーセナルは前線の枚数が一枚減ってしまっており、もしかするとスミスロウやマルティネッリを中央に回す場面も出てくるかもしれない。そうなると、結果的にビエイラの出番も増えるのではないだろうか。

移籍直後は怪我をしており、満足にプレシーズンを過ごせなかっただけに、今回の中断期間を経て、準備万端であろうビエイラの今季後半の活躍に注目したい。

エミール・スミスロウ: 4

キャリアを通して慢性的なケガの不安が付きまとうスミスロウだが、今季またしても、ケガに苦しまず、最終的に手術を選択、離脱となったためほとんど出場機会を得られなかった。

まだ今後次第でわからないが、先日のリヨン相手のフレンドリーにもベンチ入りしておらず、12/26のリーグ再開とともにいきなり出場!というのはなかなか難しそうだ。

昨季はプレミアリーグで10得点を挙げており、特にジェズス不在の中、数少ないベンチから出場して得点が期待できる選手でもあるので、万全の状態に戻してから、マルティネッリと左サイドの先発争いを繰り広げるような活躍を期待したい。

また、現時点ではまだ何とも言えないものの、アーセナルは冬にストライカー獲得に向けて積極的に動いているわけでもなさそうなので、もしかするとエンケティアの控え枠は一度ゼロトップで試されたことがあるこのスミスロウが担うことになるのかもしれない。そうなれば、なおさらスミスロウのコンディションは今季後半のアーセナルにとって重要なものになりそうだ。

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Posted by gern3137