アーセナルの攻撃はもう読まれてしまったのか? 前編
先月私はアーセナルウィメンの監督であるジョナス・エイデヴァルと3-0で勝利を収めたブライトン戦後に話をした。チームは新監督を迎えて不安定な時期が続いていたが、1月にクラブはトップクラスのストライカーであるスティナ・ブラックステニアスを獲得し、フィフィアネ・ミデマーをトップ下に下げることでチームは調子を取り戻し、以前よりもはるかい良いチームに見えた。
この変更に関して聞かれた監督の答えは非常に興味深いものだった。
チームは良くなったが、重要なのは、サッカーにおいて、少しでも気を抜いて、うまくいく形を見つけ出したと思ってしまえば隙を突かれるということだ。対戦相手のチームは常に変化を続けるし、常にこちらもその一歩先を行かなくてはならない。
常に改善と補強を続けるんだ。小さなディテールが勝負を分けることもある。かつて私は油断してしまうこともあったが、もうそれはないよ。そうすれば痛い目を見ると分かっているからね。
何故この話をしたかというと、これはアーセナルの男子チームにも関係のある話だと思ったからだ。
彼らは2022年に入って大きく改善され、好調を維持していた。オーバメヤンがメンバーを外れて以降用いられることになったパーティ、ジャカ、ウーデゴール、ラカゼットがダイヤモンド型を組み、その外側にサカとスミスロウ/マルティネッリが位置するようなシステムは、大いに相手を苦しめた。
しかし、月曜日の夜にクリスタル・パレスはこのシステムに対応するじゅびが出来ていた。ラカゼットのライン間のランを防ぎ、トーマス・パーティの所に人数をかけることで彼の影響力を封じた。彼らはウーデゴールを追い回し、彼に前を向いてボールを受けさせないようにしたのだ。
パトリック・ヴィエラのアーセナルの分析は優れたもので、見事にアーセナルのパターンを予想し、封じて見せた。ここからのアーセナルにとっての問題は、このパレスが見せたアーセナル対策のアプローチをどれだけ他のチームがコピーできるかという点だ。
もうこれまでのアプローチは役に立たなくなってしまうだろうか?それともこのような対策を行えるのはクリスタル・パレスだけだろうか?
クリスタル・パレスはこのような対策を得意とするチームだ。彼らはマンチェスター・シティ相手に今季1勝1分けと勝ち点4を手にしている。10月のアーセナル戦でも勝利を収めていてもおかしくはなかった。9月にはトッテナム相手にも勝利している。
現監督のヴィエラも相手の弱みを発見することに長けているように見える。
ここからアルテタは、この敗戦に過剰に反応しないようにしつつも、戦術的な修正を施すという難しい仕事を行わなければラナイ。
もちろんこれは当然のことで、今季既にアーセナルは何度か修正を強いられている。秋にはアルテタは4-4-1-1のような形でウーデゴールとティアニーをメンバーから外してラカゼットとタヴァレスを起用していたし、これが長期的な形だとまでは感じられなかったが、何試合かこれは続いた。
アルテタのアーセナルでのキャリアを全体を通してみても、最初は4-2-3-1からスリーバックへと変更し、その後ウーデゴールとスミスロウの台頭に伴って再び4-2-3-1へと戻している。
最近の数か月間はアーセナルはアルテタが理想とする形に近づきつつあるのではないかと思われたが、それでも、どこかでパレス戦のような試合が訪れるのも必然菜だったかもしれない。
同じやり方でずっとプレイできるのは欧州でもベストな一握りのチームだけで、そのような理解をチーム内ではぐくむには何年もかかるものだ。
(後編に続きます)
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