【トーマス・パーティ見参!】衝撃のアーセナル移籍市場最終日を振り返る

移籍

エジルを獲得した年以来、あるいは最終日に急転直下で獲得が決まったという意味ではそれ以上の衝撃の展開となったアーセナルの2020年の夏の移籍市場ですが、どのような経緯で獲得・放出の動きがあったのか振り返ってみましょう。

前日までの流れ

随分前から元スカウト長フランシス・カジガオが推薦していたとされるトーマス・パーティ獲得に興味を持っており、中盤の補強を狙っているとされるアーセナルでしたが、とりあえず具体的に動きを進めることはなく、まず早い段階でウィリアン、そしてガブリエルと前線と最終ラインの補強に成功、なかなか良い滑り出しを見せます。

その後はアルテタが熱望していたフセム・アワール獲得にシフトしたようで、リヨンと交渉を進めていましたが、60m€とされるリヨンの要求額を支払えず、交渉は破談。

60m€を支払えないのに一括で50m€のトーマス・パーティの契約解除金をねん出できる可能性があるとも思えず、アーセナルの中盤の補強プランは暗礁に乗り上げたかに見えました。

また、ジョルジーニョの噂がそれとなく出た以外は、パーティ・アワール以外の獲得に動いている様子もほとんどありませんでした。

英国時間朝

この時点で特に何かが起こりそうな様子はありませんでした。デイビッド・オーンスティン氏を筆頭に、アーセナルはパーティ・アワール獲得を行える予算はない、ジョルジーニョが代役だが、チェルシーが移籍を許可するつもりはなさそうだ。なので、誰も来ないかもしれない、という論調で英国メディアは一致しています。

一方でこの時点ではネタ的な扱いを受けていたのですが、4月にトーマス・パーティ獲得にアーセナルが動いているという情報を真っ先に報じて以来、この半年間一貫して『忍耐を持て、パーティは来る。信じよ。』と主張を続けていたのが謎のアラビア語でアーセナル情報を発信するアカウントThe AFC Bellでした。

(ちなみに何故か僕はこのAFCBellさんのいうことを真に受けて4月の時点で既にトーマス・パーティの紹介記事を書いていました。笑)

どうやら情報源はパーティサイドの家族の誰からしく、どんなにパーティ獲得はもうなさそうだ、と大手メディアが報じても『私の情報ではパーティは来る。信じよ。』とずっと主張し続けていました。

この時点ではサリバがローンで移籍する可能性があるか?+ユースのバラードがローンでブラックプールへ、と報じられたりした以外は何も話はありませんでした。

また、ゲンドゥージのヘルタ・ベルリンへのレンタル交渉と同時に話が進んだのか、ヘルタの18歳CBオマール・レキクという選手の獲得にアーセナルは動いたようです。

朝から『今日はパーティ情報を逐一お伝えしてくよ!』『アーセナルからトーマス・パーティを獲得したいっていう電話がかかってきたよ!』とツイートしてたAFCBell氏ですが、英国界隈の雰囲気が変わり始めたのは正午を少し過ぎた頃でした。

パブロ・マリに会いに空港に突撃でお馴染み、GOALのチャールズ・ワッツ氏がお昼過ぎ頃に、どうやら本当にアーセナルはトーマス・パーティ獲得に動いているようだ、という一報を英国メディアとしては初めて報じます。

これに続いてAFCBellもメディカルさえ通ればパーティ移籍は実現するだろう、と報じました。

しかしそれからすぐに、ここ最近の信憑性はとんでもないことでお馴染み移籍専門ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が『アトレティコ側はアーセナルからのオファーなど全く承知していないし、トーマスが残留すると確信している』と報じました。

結果的にはこれはこの時点で本当にアトレティコサイドはまさかパーティが移籍するとは思っていなかった、ということなのでしょう。

これはスペインの契約解除条項のシステムにかからくりがあり、

①アーセナルが選手側の弁護士に契約解除金を支払い
②弁護士がスペインリーグ本部でそれを支払い
③確認が取れ受領されればスペインリーグがパーティのスペインでの登録を解除
④これにより移籍が可能に、そしてスペインリーグが解除金をアトレティコへ支払い

という流れでアトレティコを全く介さず選手獲得が可能、という仕様なので、アトレティコやシメオネは本当にどうやら寝耳に水だったようです。

さて、ワッツ記者が先陣を切ったのに引き続いて、このあたりで、Expressなど英国メディアやスペイン界隈で『どうやらこれは本当にアーセナルが契約解除条項を行使しようとしているらしいぞ・・・』という噂がまことしやかにささやかれ始めます。

また、ここに来て突然アーセナルがスウェーデンの18歳長身ストライカーニコライ・モラーというマルメの選手を獲得しようとしているようだ、という話が出ます。急に誰だ君は!笑

午後

この時点ではまだ半信半疑だったアーセナルファンですが、ついに、最近はBBCからAthletic移籍後プレミアリーグ全体をカバーするようになり、そこまでアーセナル番という印象でもなくなっていたオーンスティン氏がついに『アーセナルがトーマス・パーティの契約解除条項を行使、獲得に動いている』と報じました。

ついに巨人が動きます。

この辺りでオンライン上のアーセナル界隈が『これで英メディアのジャーナリストたちが一番先にAFCBellがパーティのアーセナル移籍を報じていたことを認めないならそんなのはジャーナリズムじゃねえよな』と盛り上がり始めたのを知ってか知らずか、オーンスティン氏、ロマーノ氏、ジェームズさんら有名な記者たちが皆『AFCBellには負けたぜ。あいつを称えてやってくれ。』みたいな雰囲気になってきたのが凄く笑えます。

ここまでくると、ほんの数時間前までネタ扱いだったAFCBellのツイートも『おお・・・ベル様のありがたいお言葉・・・トーマスは今からメディカルだそうだ。』という扱いにかわります。笑

夕方~夜

この後はコラシナツのレバークーゼン移籍が破談になり、ソクラティスも買い手つかず、実現したのはトレイラ&ゲンドゥージのローンのみで資金面で不安を感じさせながらも、結局は特にもたつくことなくパーティがメディカルを突破、英国時間昨日の夜に公式発表までたどり着く、という結果となりました。

契約解除条項なのでアトレティコとの交渉が必要なかったという点を割り引いても、あまり経験豊富とは言えないメンバーながら、時間内にきちんとワールドクラスのMF補強をまとめてみせたフロント陣のお手柄と言えるでしょう。サンジェイが居なくとも、きちんと交渉をまとめられるところを示しました。

また、実際のところアーセナルのトーマス・パーティ獲得が一度も揺らいだことがなかったのか、AFCBellさんはどのような形でパーティ移籍の情報を掴んでいたのかまでは分かりませんが、それでも世界中でパーティは来なさそうだ、と報じられていたにもかかわらずずっと一人でパーティは来る!と宣言し続けていたAFCbellさんも今回伝説的な大活躍となりました。

何者なのかわかりませんが、今後もAFCBellが言ってるなら無視できない、といった扱いになっていきそうです。笑

まとめ

獲得
トーマス・パーティ(50m€ アトレティコマドリード)
オマール・レキク(1m€ ヘルタベルリン)
ニコライ・モラー(0.4m€ マルメ)

放出
ゲンドゥージ(ローン ヘルタベルリン)
トレイラ(ローン アトレティコマドリード)

懸念

放出が上手くいかなかったことを除けば、獲得面では大成功と言ってもいいこの夏の移籍市場となりましたが、唯一の懸念はスカッドの人数が多すぎることです。

もちろん売却で資金をねん出できなかったことも痛いのですが、シンプルにプレミアリーグにはU-21ではないホームグロウン(自国育ち)ではない選手を17人しかメンバーリストに登録できない、という制度があるため現在19人を抱えるアーセナルからはどうしても二人が漏れてしまいます(次は1月の移籍市場が終わる時まで更新できない)

レノ
ルナルソン
セドリック
ガブリエル
ルイス
コラシナツ
マリ
ムスタフィ
ソクラティス
ティアニー
セバージョス
ジャカ
エルネニー
パーティ
ペペ
エジル
ウィリアン
ラカゼット
オーバメヤン

の内から2人を外す必要があります。候補としてはソクラティス、ムスタフィ、コラシナツ、エジルあたりでしょうが、もしかするとELとプレミアリーグで異なる選手を外すことでどちらかには出場できるようにする、のようなことも考えているのでしょうか。

一応まだプレミアリーグ-2部以下の英国リーグ間の移籍市場は空いていますが、ユース選手のローンなどはともかく、上記の選手が英2部に移籍するとは考えづらいです。

プレミアリーグのメンバーリストの登録締め切りは10/20だそうなので、近いうちにどういった決断が下されたのか明らかになるでしょう。

何はともあれ、ようこそ!トーマス・パーティ!デビュー戦を楽しみにしたいですね。

成立した移籍一覧はこちら

トーマス・パーティの選手紹介記事はこちら

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Posted by gern3137