ダビドとソクラティスの弁明 後編

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(この記事は前編の続きとなっています。)

したがって、ジャカ、ルイス、ソクラティスといった選手たちが若手にとってかわられるのをファンが待ち望む気持ちも理解できる。そして、長期的なプランとしては、恐らくアーセナルの将来的なCBペアはホールディングとサリバであることは間違いないだろう。

しかし、 往々にして若手の評価は色眼鏡をかけて行われるものだ。フォレスト戦では相手のクオリティの違いもさることながら、中盤のバランスもよりよかった。トレイラは完ぺきではないが、守備ではジャカよりも機能する。

また、この日のエジルは慣れ親しんだ10番のポジションで良い活躍を見せた。このように、中盤が上手く機能していたおかげでガナーズの守備はより容易になり、今季のアーセナルのトレードマークとなりつつあるバスケットボールのような殴り合いにならずにすんだ。

ヴィラ戦ではエメリのチームは7枚もイエローカードをもらっており、これがチームがいかにバランスを欠き、構造的なストレスを抱えていたかということを示している。

実際のチーム事情を分析すれば、ルイスとソクラティスに関してはあまり責められないと思う。まず、チームにまだ慣れないセバージョスやウィロック、ペペといった選手が組み込まれたばかりだし、恐らくファーストチョイスのサイドバックを二人とも欠いている。

エメリは控えのサイドバックを完全には信頼しておらず、コラシナツとナイルズの守備面での弱点を隠すために、スリーバックを昨季は用いていた。今季はスリーバックは採用していないが、それでもサイドバックの保護に努めている。

エメリは典型的なダブルボランチの代わりに、二人によりサイドに広がるよう要求している。エイドリアン・クラークが分析している通り、このおかげで中盤の中央に穴が開いてしまっているのだ。

オーバメヤンとペペがサイドを務め、その後ろにナイルズとコラシナツがいるという守備に不安の残る布陣のせいで、ゲンドゥージやトレイラ、ウィロックといった選手がサイドのカバーをさせられることが多く、その結果ジャカはポツンと一人で中央に残されてしまう。

したがって、これは単にソクラティスとルイスの問題とは言えない。ジャカとソクラティスとルイスが中央で、何のサポートもなく孤立してしまうことが問題なのだ。

もしかすると、エメリがこのように過度にサイドを警戒する傾向はベジェリンとティアニーが復帰すれば解消されるかもしれない。そうすれば、通常通りボランチをCBの前に配置できるはずだ。

ルイスは相手の攻撃を食らった際後ろに向かって戻っていることが多いが、これは、CBの前に広大なスペースが広がっているからだ。

私は常にソクラティスとルイスというのは最良の組み合わせではないのではないかと危惧してきた。だが、エメリがMFをサイドに送り込むせいで中央に残るのはCB二人とジャカのみという事態になってしまい、CBへの負担が非常に大きいのは事実だ。

もちろんだからといって、ルイスとソクラティスに全く日がないというわけではないが、それでもCBのクオリティと戦術の相互作用という見方は出来る。とはいえ、そこまで悲観的になる心配はないのかもしれない。アーセナルの将来を支えるCBはもう揃ってきているのだから。

(Source: https://arseblog.com/2019/09/sympathy-for-the-devils/)

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