変革できないアーセナル 前編

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恐らく、そろそろ冷酷な現実に向き合わなくてはならないだろう。アーセナルの次のシーズンのチームは昨シーズンと大方のところは同じである見込みが高いという事実と。残された期間中にアーセナルが高給取りのエジルやムヒタリアンといった選手を売却できるとは思えないし、もしどちらかに賭けるのであれば、ムスタフィもチームに残る方に賭けよう。

ティアニー獲得が実現すれば喜ばしいし、恐らくザハになるにせよ、より安価なチョイスになるにせよ、アーセナルはウイングをだれか一人獲得するだろう。そして、より売却が簡単そうなジェンキンソンやエルネニーといった選手はチームを去るかもしれない。

数週間前、私はアカデミー選手の昇格に関する記事を書いたが、ネルソンやエミ・マルティネス、もしかするとマルティネッリでさえも、チェフやウェルベックといったチームに空いた穴を埋めるのに用いられるだろう。(個人的にはラムジーの穴を埋めるのには選手獲得が必要だと思う。)

マルティネッリの獲得と、ウィリアム・サリバ獲得に動いているという事実が、アーセナルがアカデミーに限らず、若手を主体としたチーム作りを目指している証拠だ。結局のところ、若手主体のほうが安くつくことが多く、アーセナルは若手のポテンシャルに賭けざるを得ない立場にいる。(もちろんそれは、いやな言い方をすれば、育て上げた選手をビッグクラブに大金で売り払うことを良しとする、という意味でもある。)

多くのファンはクラブが若手主体のプロジェクトver.2/クラブを立て直すためには選手売却もやむなしというスタンスを受け入れているだろうが、我々はそれがエキサイティングなものになるだろうとごまかすべきではない。

ブラジル4部の若手のポテンシャルに賭けたり、18歳の選手を一年所属クラブにレンタルで残したりというのは、成長しきって世界に名を知られる前に一山当てようという姿勢の表れなのだから。

結局のところ何が言いたいのかというと、恐らく開幕戦のニューカッスル相手の試合でのスタメンは、去年とほとんど同じになるだろうということだ。

どれほどアーセナルの将来性に自信を持てないにせよ、つまるところ、アーセナルはCL出場権獲得まであと勝ち点1のところに迫っていた。つまり、アーセナルは目標を達成するのに劇的な改革を必要としているわけではないということだ。

むしろ、昨シーズンと同じスタンダードを維持できれば、ほんの少しの幸運でCLが転がり込んでくるかもしれない。もし競争相手の1チームが不調に陥ればアーセナルとそのチームの差を詰めるのには十分だ。(もちろん、その逆もまた然りなのだが)

では、そのほんの少しのリードを奪うためにアーセナルには何が必要だろうか。最も有効なのはカップ戦とヨーロッパリーグでよりローテーションを増やすことだと思うが、それは前述の記事で触れたので今日は語らないことにしよう。エメリは昨季よりも今年はチームのことをより理解しているはずだし、その強みを生かすすべもより把握しているはずだ。

そして、アーセナルがより改善できる可能性が最も高いのは中盤ではないだろうか。ゲンドゥージとトレイラのペアをもっと多く見たいと思っている。若手の育成というのは必ずしもユース選手を昇格させたり、外部からダイヤの原石を買ってくる必要はないのだ。チーム内の有望選手を磨き上げることも大切である。

その代表格がゲンドゥージだろう。彼に関してはこの記事で解説されている。確かに粗削りな点も多いが、これがなぜそこまでアーセナルファンの気にそこまで障るかというと、単に毎週目にしているからだ。

若い選手というのは誰しもが一つや二つ粗削りな点を持っているものだ。恐らく、来季の終盤にはアーセナルファンはリース・ネルソンの一挙手一投足に不満を言うようになっているだろう。

(Source:
https://arseblog.com/2019/07/fat-of-the-land/ )

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