アーセナル新加入選手レポート: エズリ・コンサ

分析

新シーズンを前に守備陣の強化が必要なのは明らかだったが、アーセナルはエズリ・コンサの獲得をまとめた。彼はどんな選手で、チームに何をもたらし、5100万ポンドの移籍金に値する選手なのだろうか。

人は往々にして、既に保有しているもののの価値を見落としてしまう。だが、ウィリアム・サリバは実は世界でも屈指のゲームを作れるセンターバックであることは間違いない。そして、彼がビルドアップの中心を担える選手への彼の成長が、ミケル・アルテタ体制下でのアーセナルの飛躍を後押しした。彼の不在時にはその影響は明らかだ。

だからこそ、コンサの獲得は非常に理にかなっている。

アストン・ヴィラでボール扱いが上手いDFというえば、まずパウ・トーレスに目が向くかもしれない。ゆったりとしてエレガントな彼のプレースタイルは、いかにも「ボールを扱えるセンターバック」というイメージに合っている。しかし実際には、ポゼッション時に際立っているのはコンサの方だ。

28歳のコンサは昨季、プレミアリーグ最高のパス成功率(95.5%)を記録し、ワールドカップでも同部門トップ(97%)だった。これは、自陣深い位置でもためらわずにボールを受け、そこからゲームを組み立てられる能力を示している。また、強度の高いプレッシャーを受けた状況でのパス成功率も92.5%でリーグトップだった。つまり、いつ、どこで彼にボールを預けても、たいていは出口を見つけてくれるということだ。

配球にも多彩なバリエーションがある。右サイドバックへのシンプルなパスや、6番の選手との細かいパス交換もこなすが、映像を詳しく見ていくと、それ以上の能力を持った選手であることが分かる。最終ラインからボールを持って前進することを好み、相手左サイドバックの背後へ柔らかく浮かせたボールを送ることもあれば、大きな対角線のパスで逆サイドにボールを送ったり、ゴールへ抜け出すストライカーをダイレクトに狙ったりもする。

Konsa has some nice variety in possession/build up ✍️

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— Phil Costa (@philcosta.bsky.social) 15:39 · Aug 22, 2026

特に印象に残ったのが、マンチェスター・シティ戦での場面だ。GKから難しい状況でパスを受け、猛烈なプレスによって味方3人とともにコーナーフラッグ付近へ追い込まれた。それでもダイレクトパスの連続から、最後にはクライフターンで危険をかわし、ボールを保持したままヴィラのトランジションにつなげている。

結局その攻撃から何かが生まれたわけではないが、あれほどプレッシャーのかかる状況を、まるで葉巻でもくわえているかのような余裕で切り抜けた姿は、本物の力を感じさせられた。

クリスティアン・モスケラは昨季大きなインパクトを残した。だが、サリバの代役として違和感なく入り、より似た役割をこなせる選手を探しているのであれば、ボール保持時にやや安全志向の彼よりも、コンサの方が適任に思える。

とはいえ、彼はDFだ。肝心の守備はどうだろうか?

デュエル勝率がエリート級であることは、ミケル・アルテタが獲得する選手なのだからサプライズとは言えないだろう。

コンサは特別長身でもなければ、体格が大きいわけでもない。それでも昨季、地上戦のデュエル勝率73%を記録し、プレミアリーグ全選手でトップだった。2位のファン・ダイク(70%)、3位のガブリエウ(69.9%)を上回っているのだから、対戦相手に不足はない。

コンサがプレミアリーグデビューを果たして以降、彼の平均デュエル勝率68%を上回るのはファン・ダイク(73%)だけだ。勝負を嫌がらず、トップレベルのアタッカーを相手にしても渡り合える選手であることが分かる。

彼の魅力の一つは、右サイドバックでも違和感なくプレーできることだ。実際、彼がポジションを取るエリアを見ると、ハーフスペースやサイドのチャンネルを守る場面が非常に多い。

そもそもウナイ・エメリ率いるヴィラは非常に高い最終ラインを敷くため、コンサは広大なスペースの中で、リーグ屈指の俊足アタッカーと一対一に近い状況で対峙することも多い。そうした場面では彼の身体能力がよく分かる。身体の使い方と優れたリカバリーのスピードによって相手の進路を遮断できる。

積極的に相手へ食いつき、密着マークをすることもできれば、状況に応じて我慢強く構えることもできる。

一方で、28歳のコンサは空中戦では圧倒的というわけではない。試合を読む能力は高く、クロスをクリアするための適切なポジションを取れる。

ただ、個人的にはそのクリアにもう少しパワーと距離が欲しいと思うことがある。時折、彼はユースレベルのDFのように見えることがある。クロスに対して積極的にボールを跳ね返すというより、「とりあえず頭を当てておかなければならないから当てる」という感じのプレイを見せる。

とはいえ、昨季コンサはセットプレーから3ゴールを決めてもいるが。

そして、より重要なのが-これがフラグにならないことを切に願っているが-その稼働率の高さだ。

2019年のヴィラ加入以降、プレミアリーグでコンサ(231試合)より多く出場している選手はわずか7人しかいない。この期間中、負傷による離脱は最も長いものですら、2024年に膝を痛めた際の4試合の欠場だけだ。

Optaによると、マッチデーのスカッド入りが最も少なかった2021-22シーズンでさえ、彼がシーズン全試合中でプレイ可能だった期間の割合は83%あった。しかも、欠場の主な原因はケガではなく、2度の退場による出場停止だった。

練習場に巨大な文字で掲げてもよさそうな「最大の能力は、試合に出られることである」という言葉は、まさに彼に当てはまる。

一方で、以前書いたブルーノ・ギマランイスの紹介記事でもほぼ同じことを書いたが、移籍金に対する懸念は理解できる。

28歳のDFに支払う金額として、5100万£は確かに高い。ただ、マーケットを見渡せば比較対象となるような数字もある。

ファン・ヘッケは5200万ポンドでトッテナムへ移籍し、チェルシーはラクロワを5100万ポンドで獲得した。昨季もノニ・マドゥエケ、モハメド・クドゥス、エランガ、ギッテンスといった選手たちが高額の移籍金で移籍しており、そうした取引が今夏の相場を形成している。

それが良いか悪いかをいったん棚に上げれば、私たちの感覚がインフレについていけていないのだと思う。特にプレミアリーグのクラブ間取引となると、もはや何をもって「お買い得」で、何をもって高すぎるのか、もうよく分からない。

ただ、これはチームにとって必要かつ重要な補強だ。

アーセナルにはすでにCBが7人いるのだから、ここにCBをさらに追加する必要はなかった、という見方には同意できない。

まず、ホワイト、ティンバー、カラフィオーリ、インカピエの四人は、サイドバックとしてプレイしており実際にはCBとしては起用されていない。

誰かを獲得するにしても、より純粋な右サイドバックタイプの選手を獲得し、モスケラをサリバのバックアップという扱いにして、必要ならホワイトも中央へ回すこともできたのではないか? という問であれば理解はできる。おそらく、それも可能だった。

だが今季のアーセナルが再び4つの大会すべてで本気でタイトルを争うつもりなら、サリバの控えの負担を若いモスケラ一人に負わせ、さらに負傷歴があり、稼働率に不安のあるティンバーに頼りすぎるのは賢いとは思えない。

さらに、非ホームグロウン選手の枠が限界に近づいているチームにとって、コンサがホームグロウンであることも重要な要素だった。

また、他にも指摘している人はいるが、今回の取引(そしてブルーノ・フェルナンデスの獲得)には、非常にサー・アレックス・ファーガソン的なものが感じられる。

ついにトップに立った。そしてその座を維持したい。であれば、同じリーグのクラブの最高の選手を引き抜き、自分たちを強くすると同時に周囲のライバルを弱体化させればいい。という考えだ。

アーセナルが補強に対する捉え方を変えていることは明らかだ。コンサはここ3シーズンで加入した11人目の26歳以上の選手になる。その前の3シーズンでは、獲得時点で26歳以上だった選手はわずか4人しかいなかった。

コンサは経験豊富で、稼働率が高く、複数のポジションをこなせて、すぐにプレイする準備もできている。スタッツも素晴らしく、すでにチームの選手たちを知っている。そして明らかに、クラブ(とブカヨ・サカ)が長年追ってきたターゲットでもあった。

ホームグロウン枠の面でもプラスであり、これから全盛期の数年間をアーセナルでプレイでき、HGでありながら、DFとして今後成長が見込まれるサーモンや、モスケラの成長の道筋を塞いでしまうような年齢ではない。

唯一記しておくべきことがあるとすれば、彼が子供の頃はスパーズファンだったということくらいだろう。もっとも、アーセナルでの治療の効果が出始めるまで、それほど時間はかからないはずだ。

スカッド作りとは、今いる選手より優れた選手を加えることだけではない。既存の戦力を守り続けることも重要だ。5月に最後の総力戦を戦い抜くときに、きっちりとゴールラインを越えられるよう、できる限り万全な状態を作っておく必要がある。

サリバと彼の背中の状態については、アルテタも経験から十分理解しているだろう。厳しい結果(原文はKonsa-quence・consequence(結果・代償)とかかっている)を避けたいのなら、適切な控え選手は不可欠なのだ。

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Posted by gern3137