インタビュー: ミゲル・アズィーズ【ついに花開くアーセナルの大器?】

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エミレーツのピッチを走るミゲル・アズィーズは、今までとは違う雰囲気がある。

キャプテンマークを巻いてはいないが、アーセナルのU-23の試合でセットプレイのキッカーは全て彼が務めており、守備の配置に関して味方に指示を出し続けるその姿は彼がチームのリーダーであることを表している。

もともと責任から逃げるような選手ではなかったが、特にポーツマスからのローンから北ロンドンへと帰ってきて以降は、アズィーズはより大人の風格を漂わせている。

Football Londonのインタビューに答え、彼はこう語った。

『僕は自分で自分のことをいつもリーダーだと考えてきたし、それだけのハードルを自分にも設定してきたつもりだ。チームメイトも、物事が正しい状態でなければ僕が指摘するだろうと知っているはずだし、逆も同じだ。僕が間違いを犯したときは彼らが指摘してくれるだろう。

自分としては、ポーツマスでのローンを経て、フィジカル面でも、そして一人の人間としても成長できたと感じている。』

アズィーズは昨季プレシーズンでは調子がよく、ポーツマスでのローンも当初は順調だった。すぐにケンブリッジ戦でシニアレベルでのデビューを飾り、この試合はアズィーズ自身にとっても印象に残っているようだ。

『この試合は楽しかった。やはり大人相手にプレイするのとU-23でプレイするのは違うということが分かった。それでもこの経験は楽しく、貴重だったし、ここからさらにステップアップを続けるつもりだった。』

だが残念なことに、それは叶わなかった。

その後アズィーズは4か月でリーグワンでは5試合しか出場機会を得られず、カップ戦も4試合の出場にとどまった。これを受けて、アーセナル側がアズィーズの成長のためには、クラブに呼び戻した方が良いと決断したのだ。

英下部リーグで結果を残し、ファーストチームに台頭したエミール・スミスロウのようなユース選手の後に続くつもりでいたであろうアズィーズにとって、これはある程度フラストレーションの溜まる結果だったに違いない。

だが、彼はこの期間をポジティブにとらえているようだ。

『ポーツマスではサッカーの違う側面を学ぶことが出来た。より激しく、泥臭い部分だね、そういうサッカーがリーグワンでは主流だ。そして、落胆に対処する術も学べたよ。』

その後アズィーズは自身のことをU-15時代に指導していたコーチであるケビン・ベッツィーが現在監督を務めるアーセナルU-23に合流することとなった。

数か月間出場機会が少ない時期が続いたため、試合勘を取り戻すのには少し苦戦したようだが、ベッツィーはアズィーズに関して以下のように語っている。

『ミゲルは、出場機会という意味ではポーツマスのローンが素晴らしい結果に終わったとは言えないが、それでも非常に良い経験になったようだね。だが我々はまず彼に試合勘を取り戻させる必要があった。

いくらU-23とはいえ、簡単な試合ではない。ボールタッチが乱れたり、セカンドボールが拾えないような状況で出場できるものではないからね。

だがミゲルはそこから一試合ごとに良くなっていった。我々はいくつかのポジションで彼を試したよ。より360度に注意を払い、守備力が試されるようにより深い位置で起用したりもした。もちろん彼の得点力を活かして8番としても起用したけれどね。』

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高いユーティリティ性はミゲル・アズィーズを選手として非常に魅力的なものにしている要素の一つだ。バーミンガム・シティがジュード・べリンガムを育成した時のように、アーセナルは彼のポジションを早めに固定してしまうことはなく、アズィーズを守備的なMF、CMF、そしてトップ下というポジションで起用し続けた。

アズィーズ自身もこのように複数のポジションをこなせることは自身の強みの一つだと認識している。

『異なるポジションでプレイすることで、他の選手がそのポジションにいるときにどのようなプレイを自分に求めているのかも見えてくる。ケビンは僕に自由を与えてくれるからね、彼の下でプレイするのは楽しいよ。

ファーストチームで一緒に練習することも良い経験になっている。最高クオリティの選手たち、監督、そしてコーチングスタッフから学ぶことが出来るんだからね。毎日少しでも学んだことをU-23でのプレイに活かせるようにと考えているよ。

だけど、来季はプレイするクラブがどこになったとしても、ファーストチームでフルシーズンプレイをしたいと思っている。アーセナルでかもしれないし、違うクラブでかもしれないけれど、それが来季の僕の目標だよ。

アズィーズは今季のローンをうまく活かし、成長の糧としているようだ。彼がいつも通り礼儀正しく、落ち着いた様子でエミレーツスタジアムのロッカールームに姿を見せるが、彼は次のステップが自信のキャリアにとって非常に重要なものであると分かっており、それをつかみ取って見せると心に決めているに違いない。

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Posted by gern3137