アーセナルは中央を制圧できるか 前編

考察Tim Stillman,海外記事

アーセナルは開幕からの3試合でホワイト、パーティ、ラカゼットやガブリエルといった主力を欠いた試合が多かった。

彼らは重要な戦力であるというだけではなく、皆中央でプレイする選手で、それも影響を与えたはずだ。逆にアーセナルにはサイドバックやウイングは揃っていた。

ノリッジ戦ではアーセナルのチームの背骨は全く違ったメンバーとなっていた。

パーティはベンチに復帰し、アルテタはレノをラムズデールにかえるという決断を下した。

アーセナルが中央でプレイする時間が少ないことは昨季の課題の一つで、そもそもシーズン前半は中央でプレイできる攻撃的MFがおらず、それが結果にも表れていた。パーティも移籍市場ギリギリで獲得されてきた選手で、フィットネス面で苦戦していた。

当然ながらゴールは中央にあるわけで、そういった意味では中央からの攻撃が理想的だ。

チームがサイドを使うのは中央が相手によって固められていることが多いからで、相手を引き延ばして中に入るためのスペースを生み出すためだ。

しかし昨季はアーセナルはプランAもプランBもプランCもサイドで、中央での存在感がほとんどなかった。

完全移籍となったウーデゴールと、ガブリエル、ホワイト、パーティといった選手のおかげでこの問題は緩和されるだろう。ラムズデールの獲得もこれが念頭にあった可能性はある。

ラムズデールは昨季プレミアリーグで最もロングパスが多かったGKで、後ろから繋ぐのがアーセナルの哲学ではないかと懐疑的な声も上がった。

だがむしろ、これはアルテタの狙いではないのかと思う。ここまでデータが発達した時代に、選手の特性を知らずに偶然ロングパスが多い選手を獲得してしまったということはないだろう。

アルテタはルイスを非常に信頼しており、彼と同じようなパスが出せるベン・ホワイトを獲得したわけだが、ルイスが秀でていた点こそが、ダイアゴナルの60ヤードのロングパスだった。

後ろからのロングパスというのはアルテタの哲学の重要なカギでもあり、そもそもなぜ後ろからのビルドアップを行うかというと、相手のプレスを誘発し、前に誘導するためだ。

そのような状況で、前線にボールを送れるGKの存在は非常に役に立つだろう。マンチェスター・シティでエデルソンがそれを証明している。

レノのゴールキックはラムズデールのものよりもバックスピン気味でふわっとしたボールが多く、目的地にたどり着くまでに時間がかかる。まだラムズデールの試合数は少ないのは承知の上だが、ラムズデールのボールは明らかに違って見える。

より長い距離でのパスはもし相手に拾われても、より高い位置でのカウンタープレスになるので自分たちの守備への負担は緩和される。

ロングボール主体でセカンドボールを拾おうとする確率論的な考えに基づくコーチたちの考えのより現代的なバージョンだといっていいだろう。

そして、これはファンの好みに合うかはまた別として効果的な戦略でもある(アーセナルファンならそれも良く知っているはずだ)

(後編に続きます):

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Posted by gern3137