【データで見る】ベン・ホワイトのボール前進力

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デイビッド・オーンスティンがアーセナルとブライトンが50m£でのベン・ホワイト獲得に合意したと報じた。

アルテタがホワイトを望む背景には、彼が右からのボール前進と配給、そしてドリブルでの持ち上がりというカギとなる問題を解決してくれるというのがあるのだろう。

今回は、Jon Ollingtonの素晴らしいデータビジュアルと共に、ホワイトがアーセナルにどのようなインパクトをもたらしてくれるか見ていこう。

この際注意すべき点は、昨季ブライトンでホワイトは全出場時間中68%を3バックの右としてプレイし、それ以外の時間は守備的MFとして出場していた。一方でリーズにローンに出ていたその前のシーズンは78%の時間を4バックの一角として過ごした。

もちろんこれはホワイトのユーティリティ性とダイナミズムの証明ではあるのだが、アルテタが来季恐らく4バックを用いるだろうという見込みのもと、分析という観点からは、彼のリーズ時代のデータを主に見ていこうと思う。

プログレッシブパス

*プログレッシブパス: 直近の6本のパスの一番前の部分を起点として、そこからさらに10ヤード以上ボールを進めるようなパス+ペナルティエリアに通すパスのこと

作成: Jon Ollington(@jonollington)

まず即座に目につくのは

  1. 単純にプログレッシブパス数が90分あたり4.96と非常に多い。これはホールディングの2倍近い数だ
  2. ホワイトはほとんど中盤のような高い位置から前にパスを出す、というパターンが最も多い
  3. 斜めのロングボールを出すことが出来る。これは今のアーセナルのCBにはあまり見られないもので、特にガブリエルとサリバのロングパスはより低く中央寄りの位置から、というものが多い

の3点だろう。

プログレッシブキャリー

*自陣から40%以上前の位置で、5ヤード以上ボールを前に進めるドリブル+ペナルティエリアに侵入するドリブル

作成: Jon Ollington(@jonollington)

ホワイトのプログレッシブキャリーに関して鍵となるポイントは

  1. プログレッシブパスの時と同じく、かなり数が多く(90分あたり4.86回)、これを上回っているのはニース時代のサリバだけで、他のアーセナルの選手に90分あたりドリブル一本以上の差をつけている
  2. ベン・ホワイトのボールの持ち上がりのほぼ全ては右サイド、特に右のハーフスペースで行われている
  3. 彼は深い位置から中盤にボールを持ちあがるだけではなく、中盤からファイナルサードにボールを運ぶのも得意だ

の3つだろう。

まとめ

ベン・ホワイトは色々なポジションからバラエティに富んだパスでボールを前に進めることが出来、かつボールを低い位置から中盤へ、そして中盤から前線へと運ぶ出来る能力は相手守備陣をかき乱してくれるだろう。この能力があればアーセナルは右サイドをコントロールできるはずで、このような選手はまさに今のアーセナルが欠いているものだ。

加えて、ホワイトはまだ23歳と若く、今後チームに溶け込むにつれてさらなる成長が期待できる。何故アルテタとアーセナルがアグレッシブにホワイト獲得に動いたのかは明らかだ。

彼は今のアーセナルの穴を的確にふさぎ、アーセナル再建の重要なピースとなってくれるかもしれない。

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Posted by gern3137