アーセナルはダビド・ルイスと契約延長を行うべきか 後編

考察Tim Stillman,海外記事

前編はこちら:

アルテタが現在ホールディングよりも上の序列にルイスを置いているのは、彼の素晴らしいパスレンジが理由だろう。

そして、右CBに彼をおくというのは理にかなっている。左にはビルドアップ時にキープレイヤーとなれるグラニト・ジャカが既にいるので、ルイスをそちら側のサイドに置く必要はないからだ。

アーセナルは後ろからビルドアップを行う際に、3バックの形になる。ジャカが左に落ち、ガブリエルあるいはまりが中央に残る一方でルイスは少し右によって右サイドバックは上がっていく、というような形だ。

これにより、ルイスはベジェリンやセドリック、ペペやサカに向かってボールを出すことが出来る。彼は中長距離のボールも得意なので、同サイドへのパスだけでなく、斜めのパスで左サイドの裏のスペースに、ティアニーやオーバメヤンへのボールを蹴ることもできる。

例えば、リーズ戦ではアーセナルはこの形を何度も狙っていた。下の画像がリーズ戦のルイスのパスマップだ。

昨季は賛否両論あったもののアルテタはムスタフィを重用し、これも彼が左サイドに斜めのパスを蹴ることが出来たからだろう。ルイスはこれをより高いレベルで行うことが出来る。

前回の記事で直近の10試合のアーセナルのCBの組み合わせの表を掲載したが、ルイスはこのうち8試合で登場しており、ガブリエル(6)やマリ(3)、ホールディング(3)よりも多いのだ。

もちろんマリやガブリエルにはケガなどもあったので一概には言えないが、シンプルに言えば、恐らくアルテタは現状チームにいるCBの中で誰よりもルイスを好んでいる可能性が高い。

実は、この10試合の前の14試合ではロブ・ホールディングが12試合で先発しており(欠場した2試合は休みを与えらえたカップ戦だった)、サッカーの序列というのは素早く変わってしまうものだ。

そして、これらのすべてが、アーセナルはルイスとの契約をもう一年延長すべきか、という問いに繋がる。報道では、昨夏アーセナルはムスタフィに契約延長をオファーしていたらしいし、アルテタは今の時点でもう一人右CBをチームに加えたがっているらしい。

もしこれが事実だとすると、現在ニースにローンに出ているウィリアム・サリバにとっては残念な事態と言えるかもしれない。

普通に考えれば、マリとガブリエル、ホールディングはアーセナルの将来のプランに含まれており、ルイスからサリバにバトンが引き継がれるだろう、というのが自然なのだが、ここまでの報道やアルテタの姿勢を見る限り、アルテタはサリバにアーセナルの将来の居場所を用意しているのか不透明だ。

恐らく、もし本当にアーセナルが新たに右CBを獲得するのであれば、サリバの去就はかなり怪しくなるだろう。逆に、サリバをプレミアに慣れさせて、育て上げるのであれば、もう一年ルイスと契約延長し、1年間サリバをカップ戦などで少しずつ出場機会を与えていくというのは手かもしれない。

ルイスはチェルシー時代から練習場で若手に良い影響を与える選手だという評判だし、彼はフランス語を話すこともできる。もしアーセナルがよりダイレクトにルイスにサリバの指導を任せたいと考えるのであれば、彼にはそれが出来るはずだ。

トップレベルでの経験という意味ではマリとホールディング、ガブリエルの比ではなく、最も指導者的な役割に適しているだろう。

そして、アーセナルの予算の都合もこれには影響を与えるだろう。来季アーセナルが欧州コンペティションに出場できるのか、そしてできるとしたらどの大会かなどもまだわからない。

したがって、夏の補強のためにはまず売却する必要があるだろうし、CBを新たに獲得する余裕がないと判断する可能性もある。

もしかすると、ルイスと契約延長を行い、サリバをアルテタが自信の望むタイプのDFに育て上げるのがもっとも安価なオプションかもしれない。より喫緊の補強の課題があるにもかかわらず、右CBに大金を費やすのは賢いとは言えないだろう。

もちろん、ルイスの給与も安くはないので、エドゥはキア・ジューラブシャンと交渉する必要はあるだろうが。

今季はかなりの過密日程となっているが、これは今季限りの話ではない。来季はコパアメリカとEUROが予定されているし、2022/23シーズンはシーズン中にW杯があるのだ。

CBを5人チームに揃えておくのは特に多すぎるとは思わない。

恐らくルイスには契約延長のオファーがなされるだろうし、来年もまた彼がアーセナルの選手だとしても特に驚きではない。

source(当該サイトの許可を得て翻訳しています):

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Posted by gern3137