アーセナル所属選手の市場価値ランキング 2021年2月現在

分析

先日、放出に関するアーセナルの夏のプランを考察する記事を紹介したが、今回は現実的に考えてアーセナルは選手の放出からどれくらいの移籍金を得られる可能性があるのか、移籍しそうな選手もそうでない選手も合わせて、ランキング形式でアーセナル所属の選手たちの推定市場価値を紹介したいと思う。

(その時の記事はこちら)

数字はTransfermarktのものと、移籍金上位の選手に関しては、KPMGのFootball Benchmarkのものも参照したが、この二つの意見が割れたところは若干KPMGによりつつ(こっちのほうが分析ベースで信頼できる気がするため。ただし上位の選手の分しかない。)、あとは僕の体感で決めさせてもらった。

・・・まあその辺は特に根拠はないのでただの勘である。笑

移籍金/市場価値はどのように決まるのか

もちろん究極のところ移籍金などという物は言い値みたいなところがあるので、売りたくない選手をどうしても買いたいクラブが現れたりした場合は市場価値などあってないようなものだが、やはり大体の基準となる要素はある。

もちろん選手の質というか、ピッチ上で何が出来るかが最も重要なのは言うまでもないが、それ以外にも主なものは以下の通りだろうか。

・年齢
・契約年数
・ポジション
・移籍元クラブでの立ち位置

最もわかりやすいのは年齢で、年齢が若ければ、今の能力以上に成長する余地が多く残されているということでもあるし、また2年後3年後に再び売却するのも容易なので、支払った分の移籍金を回収できる可能性がある分移籍金は高騰する傾向にある。

また、どんなに素晴らしい選手でも、契約延長に応じてくれなければフリーでクラブを去ることが可能になってしまうわけで、残り契約1年となるとそれが迫ってきているので場合によっては獲得を望むクラブから足元を見られるケースがあるイメージだろうか。

残り契約2年と3年の場合はそこまで移籍金に差はつかないように感じるし、3年以上は4年だろうが5年だろうがもうあまり関係ないような気がする(そもそもそこまで長期契約を結んで即座に移籍する選手があまりいない、というのもあるが)。

また、その是非は置いておくとして、やはり数字に残る貢献は高く評価される傾向があるので、どうしてもストライカーの移籍金が高くなりがちで、次いでウイングや攻撃的MF、一方でGKやDFに7-80m£のような移籍金がつくケースかなりレアだろう。

また、最近のアーセナルが身をもって証明している通り、良い能力を持つ選手で、実績があっても所属元クラブで明らかに余剰戦力の扱いを受けている場合はこちらも獲得を目指すクラブ間で熾烈な競合になったりしないかぎり移籍金は低めで抑えられてしまうだろう。

その点では、アーセナルがトレイラやゲンドゥージといった選手の移籍容認額をどれくらいに設定しているのかは興味深い所だ。

では実際にアーセナル所属の選手たちの評価額が上位の選手を見ていこう

期間限定

アーセナル所属の選手たちの市場価値ランキング

ブカヨ・サカ: 50+m€?

Transfermarkt的には一番市場価値が高いのはトーマスで50m€、サカはオーバメヤンらと同率でそれに次いで40m€となっていたが、この50m€という数字は単にトーマスがアーセナルに実際に移籍した時の移籍金なのと、年齢も若くイングランド代表選手でもあるサカが恐らく現在のアーセナルで市場価値が最も高い選手だろう。

また、今の時点でTransfermarktではスミス=ロウの市場価値が2.7m€となっているので、そこまで頻繁に数字が更新されるわけではなさそうだ。

サカに関しては、アーセナルがサカの売却を望むかどうか、というよりも今のままチンタラしているとそのうちサカ側が愛想をつかしてステップアップの移籍を望みかねないので、今後数年のアーセナルの目標はサカが満足できるようなレベルのクラブを作れるか、みたいなことになってくるのではないだろうか。

ペペ&オーバメヤン: 35~40m€?

KPMGによると、ペペに関してはやはり一度72m€で移籍しているという経緯もあってか未だに55.7m€とかなり高めに見積もられている一方で、Transfermarktはかなりの大暴落、40m€と見積もっているが、体感的にこれはTransfermarktの数字の方が違いのではないだろうか。

正直今の市場でペペに50m€以上の移籍金がつくとは思えないし、(実際にアーセナルが放出を検討しているかどうかはまた別として)もし放出となれば30m€以上、くらいであれば交渉の席にはつきそうな気はする。

また、オーバメヤンはやはり歴戦のストライカーということで、もうすぐ32歳、かつ今季は不調気味といってもTransfermarktとKPMGがほぼ同じ40m€と見積もっていた。

まあもちろん巨額の新契約を結んだばかりのオーバメヤンが移籍というのは基本的に考えられないのだが、かなり年齢がいったイグアインあたりの獲得にかなりのお金が動いていたことを考えると、まあ妥当といった数字だろうか。

ただやはりそういった意味でも、もしアーセナルが売却に踏み切ったとして、ペペにオーバメヤン以上の移籍金でオファーを出すクラブがいるとは考えづらいような気がする。過小評価が過ぎるだろうか。

ラカゼット、レノ、ベジェリン、ティアニー、ガブリエル

さて、KPMGはアーセナルの選手だと上の3人の市場価値しか算出していないので、ここからはTransfermarkt頼みになるわけだが、ここに続くのはラカゼット(35m€)、レノ(32m€)、ベジェリン(28m€)、ティアニー(28m€)、ガブリエル(28m€)といった面々だ。

最近出場機会がないこともあってかマルティネッリはそのさらに下の25m€、ジャカと同じという評価だった。

ラカゼットは残り契約一年となることもあって、夏に売却か?という話もあるが、もしラカゼット売却で35m€得られるのであれば、これはなかなかアーセナルとしては良い取引といっていいのではないだろうか。それがチーム作りにプラスかどうかは、もちろん代役の確保次第ではあるが。

レノ・ベジェリン・ガブリエルあたりはまあ大体これくらいか、と納得のいく一方で、ティアニーに関してはもう少し高く評価を受けてもいいような気はする。

28m€でティアニーと同じだけのクオリティを持つ左サイドバックが獲得できるか?と言われれば答えは恐らくNOだろう。

ただやはりベジェリンと同じ額なのは、今季の活躍というより、安定して長く実績を残している選手にはそれなりの価値があるということかもしれない。

レアル組

ちなみに現在レアル・マドリードからレンタル出来ていて、恐らくアーセナルが借りパクを狙っていると思われるセバージョスとウーデゴールはそれぞれ32m€と40m€という評価だった。

これが適正価格かどうかは判断が出来かねるが、セバージョスはアーセナルでそこまで出場機会が得られているわけではないことを考えるともう少し安くてもおかしくないような気はする。

ウーデゴールに関しては、KPMGは50m€と更なる高値で見積もっており、いくらなんでもアーセナルに夏に80m€をこの二人に支払う余裕はなさそうなので、なんとかなりませんかね、レアルさん。

レンタルに出ている&売却濃厚組

現在アーセナルからレンタルに出ている選手たち+現状全く出番を得られていないネルソン、エンケティアらのTransfermarkt推定市場価値は以下の通りだ。

・トレイラ: 28m€
・ゲンドゥージ: 25m€
・エンケティア: 20m€
・ナイルズ: 18m€
・サリバ: 17m€
・ウィロック: 16m€
・チェンバース: 14.5m€
・ネルソン: 12.5m€
・コラシナツ: 8m€

ここ数年でアーセナルが獲得し、かつチームに残れなかった選手は一時期と比べて市場価値を落としてしまった選手が多く、クラブのマネージメントのまずさが窺える。とはいえ、コラシナツはフリー、ゲンドゥージは格安での獲得だったので、純粋に移籍金だけを比較すればは別に損失が出ているということはないと思うが。

最近契約解除からのフリー移籍が相次いでいるアーセナルなのでコラシナツも同じ結末をたどっても驚きではないが、残り契約一年とはいえ出来れば数m~5m€くらいは移籍金をせしめてほしい所だ。シャルケがブンデスリーガ残留を果たせるかどうかが大きな要因になってくるかもしれない(ただ、だとすると見込みは薄そうだ)

やはり一番気になるのは彼らよりもむしろウィリアム・サリバが今後どうなるかで、フランスでそれなりに出場機会を得ているので、もう少し高く評価されてもいいような気はするが、できればアルテタには彼を残す道を模索してほしい。

また、エンケティアに20m€というのは少々楽観的過ぎるようにも感じるが、やはりイングランドプレミアムとストライカープレミアムが大きいだろうか。確かに、それこそリバプールあたりならこれくらいの値段で若手を上手に売り抜けそうな気がする。

ウィロックとナイルズは(もちろん来季アーセナルに残留する可能性もあるが)、ここまでを見る限りローン先で出場機会を得て経験を積み、市場価値もアップしそうだ。

ただ、それだけに未だになかなか高い評価を受けているリース・ネルソンが半シーズンをアーセナルのユースチームで過ごしそうになっているのはなかなかに切ないものがある。

エンケティアと並んで、今の時点でベンチにすら入れないとなると、来季アーセナルにいる可能性は低そうだがどうなるだろうか。

ユース育ちの若手たち-この枠にイングランド人であるチェンバースも含めても良いかもしれないが-は心情的にはアーセナルで活躍してほしい選手たちではあるが同時に、英国のEU離脱に伴ってさらに貴重になりそうなイングランド人の若手は交渉次第でかなりの移籍金を引き出せるはずなので、アルテタがプラン外とみなした選手がいれば、彼らをいかにチーム再建の資金源とできるかはエドゥの腕の見せ所となりそうだ。

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Posted by gern3137