二コラ・ペペの上昇気流 前編

分析Tim Stillman,海外記事

三試合というサンプル数は二コラ・ペペの復活を宣言するには少々少なすぎるかもしれないが、少なくとも彼が最近喜ばしい上昇気流に乗っているのは間違いないだろう。

サウサンプトン、ユナイテッド、ウルブズ相手の三試合では左右両サイドで良いパフォーマンスを見せ、アーセナルファンに彼の才能の幅の広さを見せた。

もちろん、我々の多くは、ペペが才能を備えた選手であることは元からわかっていたと思う。

彼がファイナルサードで何が出来るかは明らかで、彼は今季すでに24試合(うち先発は15試合)7ゴール3アシストを記録している。昨季は42試合で8ゴール10アシストだった。

これはなかなか良い数字だ。72m£分の数字とは言えないが、それでも良い数字であることには違いない。72m£と言う数字は彼が決めたものではないし、この値札はペペの話が出るたびについて回り、そろそろ彼の本名は『二コラ・72m£・ペペ』なのではないかと勘違いする人が現れてもおかしくない頃だ。

とはいえ、これはペペの評価を下すにあたって必要な情報でもある。何に関しても同じ事だ。あなたが高級レストランで1万円の夕食に期待するものは、吉野家の牛丼への期待とは異なるだろう。

少し奇妙だが、ペペの分析において最も重要なのは得点やアシストが出来るかではない。我々は皆ペペにそれが出来ることはわかっている。おそらく問題はそれ以外の部分なのだ。

華やかなギターソロが演奏できるのは確かに良いことだが、時々はボーカルを支えるような一定のテンポのギター演奏を見せなくてはならないこともあるのだ。彼は時折『いったい彼は人と一緒にサッカーをしたことがあるのだろうか?』と思わせるようなプレイを見せる。

ボールを持たせた際のキック精度に関しては、私個人的にはペペはチーム1だと思うが、にもかかわらず、時々チームメイトと波長がずれすぎており、ラップバトルにトライアングルとハーモニカで参戦しているかのようだ。

恐らく彼の戦術理解力はあまり高くなく、かつ時折集中力を欠く傾向にあるので、午後の空に素敵な形の乱層雲を見つけたりすると、ボールが足もとで暴れてしまうことがある。

最近の彼の好調の要因となった戦術面の細かい話などをする前にまず言っておきたいのは、ペペはサッカーにおける基本的な部分で大きな改善を見せている、ということだ。

我々は少しずつ異なったサッカーの見方をするが、選手のインテンシティのレベルが上がったことに気づかない人はいない。これはサッカー観戦の本質的な経験の一つで、自信にあふれた選手を見分けるのは簡単だ。そして、ペペはかつてよりも自信をもってプレイできているように見える。

ペペはどうやら少し内向的な性格のようだが、これは未だに男らしさといった価値観が支配するサッカー界では弱点だと勘違いされがちだ。

しかし、シャイで内気な選手であっても、そのインテンシティを外に発現させることはできるし、それがペペに見て取れる。

彼はユナイテッド戦で5度のボール回収、サウサンプトンでは7度のボール回収に成功し、ウルブズ戦のゴールも敵陣内で自分で回収したボールから生まれたものだった。

とはいえ、ペペは12月のグディソンパークでの試合で既に4度のボール回収を記録しているし、直近の数試合で特に彼のシュートとキーパスの数字が上がったりということもない。

ただ、シンプルに彼はより試合に関わっているように見えるし、彼の周りの環境に変化が起きた。

アンドリュー・アレンが書いていた通り、もしかすると、ペペの自信は昨季良いシーズン終盤戦を送ったにもかかわらずクラブがウィリアンを獲得したことで損なわれていたのかもしれない。

もちろん本来ビッグクラブで競争はつきものであり、そのチャレンジを受け入れ臨まなくてはならないわけで、これに関してペペは褒められるわけではないが。

控えめに言ってウィリアンの獲得は失敗だったし、さらに彼の獲得によりペペの出場機会が減っただけでなく、同時にプレイすることにどちらかが本職である右サイドを離れなくてはならなくなる。

ペペは裏に走って抜けられる分能力の幅の広さという意味ではペペはウィリアンよりも少しだけ秀でている。それだけではなく、彼はペナルティエリア内でボールを受けて連携できるセカンドストライカーとしての素質を備えていることを示している。

アーセナルの攻撃が戦術面で改善されたことで、ペペ遥かに良いプレイを見せられるようになった。

(後編に続きます)

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Posted by gern3137