パーティとガブリエルがアーセナルの変革を可能にする

分析Tim Stillman,海外記事

日曜日のユナイテッド戦では、そこまで多くの新事実が明らかになったというわけではなかった。アルテタはボール支配率が高くならないタイプの試合を得意とするチームを作り上げており、彼の監督就任後、既にユナイテッド、チェルシー、リバプール、シティ相手に勝利していた。

もちろん、それが日曜日の勝利の満足感を損なうわけではない。だが、上の昨季末のユナイテッド戦での勝利と今回の試合には大きな違いがあった。主に、アーセナルのプレスのどう猛さ、そしてそれがユナイテッドを苦しめたという点においてだ。

アルテタ体制ではあまりハイプレスは行われることはなく、チームに揃っている選手たちを考えると、アルテタが中盤と守備が連携してミドルブロックのような位置での守備を主にしているのかは理解できる。

まず第一に、昨季の中盤の不動のコンビであったセバージョスとジャカはハイプレスに向いた選手ではない。

第二に、ハイプレスを行うのであれば、その後ろには危機を察知してハーフライン付近で相手をつぶしに出ていけるようなCBが控えていることが望ましい。しかし、ルイスとムスタフィのペアは、高い位置を取らせ、時折は自陣に戻りながらの守備を任せたい選手ではない。

だが、今回の試合では先発メンバーに名を連ねたモハメド・エルネニーとトーマス・パーティの二人が、アーセナルのいつもとは少し異なる戦術の中心となった。

もちろん二人とも技術も高い選手だが、ジャカ&セバージョスとの一番の違いは、アスリートとして明らかに彼らより優れているという点だ。

この二人がヴィエラとプティ、あるいはカソルラとコクランのようなゴールデンコンビになれるかはわからないが、アルテタはより幅広いスタイルの選手たちの中から中盤を選択できるようになった。

恐らく今後セバージョスやジャカが有用となる試合もあるだろうし、もしかするとウィロックの力が必要なる試合もあるかもしれない。

だが、アーセナルがハイプレスに酔いしれたオールドトラフォードはエルネニーの試合だった。

エルネニー自身が語ったところによると、彼の無尽蔵の肺活量はカイロでの子ども時代に路上でアフリカの暑さの中1日十時間サッカーをした結果培われたのだという。

その経験を彼は11月のマンチェスターで有効に活用したが、もちろんそれが必要にならない試合もあるだろう。

私が思うに、今季アーセナルの中盤でずっと先発を続けるのはトーマス・パーティ一人になるのではないだろうか。

ローテーションオプションの27歳に50mを支払うのはばかげているし、ここまでのところ、スペシャリストが多いアーセナルのMFのうちでパーティが多彩な能力を備えているように見える。

アルテタのもとアーセナルの攻撃は左サイドに偏りがちなチームになっているが、パーティはこれを変えてくれる可能性がある。

エジルが姿を消して以来、アーセナルは中盤を溶岩を避けるかのように用心深く避けてきた。その結果(主に左)サイドで攻撃がデザインされることとなったが、パーティが居れば中央での攻撃もより魅力的なオプションとなるはずだ。

チャンス演出が特別に上手な選手というわけではないが、彼のボールを持って前に駆け上がる能力は中盤と前線を繋ぐうえで重要な役割を果たしてくれるに違いない。

そして、単にパーティはボールを右サイドに散らすことも好む選手だ。チームが左サイド偏重となっている中で今季アーセナルで最もチャンスを作り出すのが上手いのがベジェリンで、日曜日の試合での決定的なチャンスはすべて右からだった。

アーセナルのPK獲得につながったプレイ中でパーティはボールを右のウィリアンに配給し、そこから中を走るベジェリンへのボールがポグバのファウルを誘った。

アトレティコ時代から彼は右サイドバックのトリッピアーへの浮き球がトレードマークとなっており、今後アーセナルの攻撃はより中央と右を経由することが増えるだろう。

最近ではアーセナルの左サイドはオーバメヤンを中から追い出し外に追いやるだけで対策されることが増えており、より違う位置からの攻撃が増えれば、ウィーン戦で見られた通り、彼が攻撃を組み立てる段階ではなく、フィニッシュに絡む場面も増えるだろう。

また、守備時のアルテタのシステムは非常にフレキシブルで、ティアニーとサカ、あるいはナイルズがポジションを変えることで3バックと4バックの可変型となっている。

これまでは最終ラインに5人並ぶ形が多い中時折4バック化する、という印象だったが、日曜日の試合では今まで以上に4バックが中心で時折5バックに変化する、というように感じられた。

ガブリエルの加入がアーセナルの守備ラインにこれまで欠けていたアグレッシブさをもたらしており、もし今後中盤がパーティを中心に+1で構築されるのだとすれば、ガブリエルを中心に似た方向性で進んでいくのではないだろうか。

長期的には我々がウィリアム・サリバが彼のパートナーに落ち着いてくれるよう願っているが、それまではルイス・ムスタフィ・ホールディングが彼の相方をローテーションするのではないだろうか。

ガブリエルはアーセナルがオールドトラフォードで採用したアグレッシブなプレスのスタイルに完ぺきに合っている選手だ(そして、彼の左足からのボール配給はジャカへの依存を弱めることもできる。)

ガブリエルは高い位置で相手の攻撃の芽を摘むことができる選手で、かつもしそれに失敗したとしても一気にピンチに陥るほどスピードを欠くわけでもない。

ガブリエルとパーティはスペースを埋められる選手で、彼らの活躍によりアルテタがハンドブレーキを解き放つことが可能になり、より機能的な攻撃を作り上げられると願おうではないか。

ジャカとセバージョスという中盤のコンビの後ろにルイス、ムスタフィ、ソクラティス、そしておそらくホールディング(彼もまたやはりディープからミドルブロックでの守備に向いている選手だと思う)さえここに含めていいだろうが、という組み合わせでは、もし攻撃がカットされた際に相手のカウンターに満足に対応することはできず、アルテタはここまで補助輪をつけてチームにプレイさせてきた。

だが、本当に優れた攻撃的なチームというのは少しくらい後ろにスペースを残すことを厭わず攻撃で相手を圧倒しようとするものだ。これは避けられない対価のようなものだ。

何故ファン・ダイクがリバプールをここまで劇的に変えられたかと言うと、彼が非常に1対1に強いDFで、彼一人でスペースを守らせても大体の場合問題がないからだ。

インビンシブルズ時代のアーセナルにも広いスペースをカバーでき、対人戦に強いDFが数多くいた。ガブリエルとパーティが居れば、アーセナルも後ろのスペースを気にしすぎることなく、もう少し攻撃にリソースを割くことができるようになるかもしれない。少なくとも私はそう願っている。

Source(当該サイトの許可を得て翻訳しています):

スポンサーリンク

関連記事(広告含む)

Posted by gern3137