ペペの話

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72M£(約100億円)あれば多くのものが買える。だが、忍耐強さはその中に含まれていないようだ。マンチェスター・ユナイテッド戦でのパッとしないパフォーマンスを受けて、ペペに関する不安の声が聞かれるようになった。

多彩でトリッキーなプレイも多く見せているし、ボールコントロールも 良い。ウッドの記事がペペがアーセナルにもたらせるクオリティを良く分析している。今日の記事では、なぜペペとアーセナルのハネムーン期間があまりうまくいっていないのかについて書こうと思う。

ここまでペペは1ゴール1アシストを記録しているが、その裏ではオーバメヤンがガナーズを独力で背負っている。また、若いサカが逆サイドで輝いており、ペペのパフォーマンスとは対照的だ。

まず、第一に多くの数字に表れない明確ではないファクターがある。ペペはアフリカンカップに参加しており、彼にとってのシーズン終了は7/11だった。そして、新たな国で新たなリーグで挑戦しており、かつその新チームは毎試合ごとにメンバーと戦術がころころ変わっている。

これがペペにとって難しい状況であることは想像に難くなく、同じようにセバージョスとルイスといった他の新加入選手も適応には苦戦しているように見える。

クラブにとっては新しい選手ではないものの、今季は多くの若手がファーストチームに登録されており、彼らもチームにとっては新加入選手のようなものだ。したがって、非常に不安定なチームでペペは強いられている。

また、ここまでのところラカゼットの怪我が影響を与えているという見方もあるが、これに関しては我々はまだペペとラカゼットが同時にうまく機能するのかどうか判断するに十分な数の試合を観ておらず、よくわからないというのが本音だ。

ペペはより中央でオーバメヤンの近くでプレイすることが多く、彼の得意とするサイドでボールを受け取りハーフスペースに流れるという形があまり作れていない。代わりに、彼はハーフスペースでポジションをスタートすることが多く、アーセナルが彼を追い越していくサポートを提供できないこととも相まって、相手のDFに詰められてしまうことが多い。

同じことはオーバメヤンにも言えるが、これは彼にとってそこまで大きな問題とはならない。何故なら、彼はビルドアップへの貢献を求められておらず、得点を決めるのが仕事だからだ。

ストライカーの後ろのポジションというのがエメリがアーセナルにやってきて以来の課題となっており、エジルは監督の要求するプレイが出来ないためメンバーを外されたようだ。

一季目の最初はラムジーをここに起用しようとしていたがすぐに諦めた。ボランチで自由にプレイ出来るのと比べれば、ウィロックもトップ下としては苦戦気味で、セバージョスもぱっとしない。

オールドトラフォードではトレイラがゲンドゥージとジャカの前でプレイしたが、後半の早い時間に交代した。ここまでのところ誰も攻撃的MFとして監督を満足させることが出来ていないようだ。

これがペペへのボールの供給に影響を与えている。ペペのようなウイングは相手と一対一で対峙したり、難しいスルーパスを通すことを好む。したがって、決定的なチャンスを作り出すまでに何度か失敗するものだ。

このようなタイプの選手は何度も相手と向かい合うことでリズムを作り、かつ繰り返しを通して相手を疲れさせる。したがって、安定して彼にボールが供給できなければ、十分に活躍できない。中盤と前線が分断されたアーセナルのチームではこのように安定した供給をペペに提供できないのだ。

とはいえ、ペペにミスが目立ったのも事実だ。彼はアーセナルで二番目に多くシュートを打っており、キーパス数もチーム最多だ。だが、彼のシュートとラストパスはハマらないことが多い。

また、アーセナルは今季トランジションからの得点が増えており、私の見立てでは、これはペペの獲得に伴ってエメリが意図的にデザインしているのだろう。だがペペ自身がこれをここまで有効に活用することが出来ていない。(私の見立てが正しければ、ということではあるが。)

中央でプレイする期間が長かったおかげで、まだメイトランド=ナイルズと良い関係が築けていない。エメリはオールドトラフォードではペペをサイドで使ったが、この日の右サイドバックはチェンバースだった。些細なことかもしれないが、これもファクターだろう。

もしかすると、ベジェリンの復帰はペペの助けになるかもしれない。また、このままサカが好調を維持すれば3トップは同じメンバーで固定される可能性もあり、ペペが連携を築き、チームになれるのも容易になるだろう。

アーセナルでスロースタートを切る選手というのはペペが最初というわけではない。アンリ、ベルカンプ、ピレス、ユングベリといった選手たちもアーセナルの攻撃陣に定着するまでには時間がかかった。

もちろん、だからといってペペも大丈夫だろうというわけではない。結局本領発揮できずに終わってしまう選手もいるからだ。だが、もしどちらかに賭けるのであれば、多くの新加入選手と若手が落ち着き、チームが落ち着き始めればペペも活躍を始めるだろう、というのが私の見立てだ。

(Source:
https://arseblog.com/2019/10/pepe-talk/ )

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