アーセナルの中盤の最適な組み合わせに関する考察 後編

海外記事

この記事は前編の続きとなっています。

トップ6相手のアウェイ戦

最近のアーセナルの阿世での調子は酷いものだが、それでもエメリ就任後のトップ6相手の成績はそこまで悪くない。18/19シーズンには一勝も挙げることはできなかったが、ユナイテッドとトッテナムとの引き分け、そしてチェルシー戦での敗北はどれも少しアンラッキーで、内容的にはアーセナルが勝利を収めていてもおかしくなかった。

これらの試合でのエメリのアプローチはどれも異なっていたが、2つの共通点があった。一つは驚くべきことにポゼッションを保持しようという姿勢だ。過去のアーセナルよりも強敵相手にボールを渡さないという姿勢は目立った。

だが逆にこれがもう一つの特徴ももたらした。相手のカウンターに対してオープンになりすぎてしまい、チェルシーで2点を失い、トッテナムとシティ相手には1点を失い、そしてリバプールには4点を沈められた。

今季は、エメリはリバプール戦で4-1-2-1-2でリバプールにスペースを明け渡し、カウンターに集中するという戦略をとった。このような作戦はリバプールやシティ相手であれば効果的になる可能性もなくはないが、他のチームに対してここまでサイドで自由を与えるとは考えづらい。

とはいえ、トップ6相手のアウェイ戦ではアーセナルがカウンターに活路を見出すことは間違いなく、そのためにはスピードのある選手を前線に置く必要がある。そして、深く構えるのであれば、動き回ってボール奪取を行うタイプのMFを使う必要もあまりないだろう。このため、エメリはよりバラエティに富んだ選択肢を得るはずだ。

結論: 4-2-3-1 ジャカ、ゲンドゥージ、セバージョス

他のチーム相手のアウェイ戦

これが、アーセナルにとって最も問題となることが多い試合だ。これはベンゲル時代もエメリ時代にも共通して言える。

これは根本的にはアーセナルがクオリティの高いMFを欠いているからではないかと思えるが、 ワトフォードやバーンリー、サウサンプトンといった相手には、アウェイとはいえより多く勝利を収められるべきだ。

したがって、来年のCL出場権を取り戻すにはより一貫性がありバランスの取れたアプローチが必要だろう。昨季アーセナルは注意チーム相手にカウンターで切り裂かれる場面が目立っており、これは敵がより多くの人数を攻撃に割くことが出来ると余裕を感じられるからなのではないだろうか。そして、アーセナルにはこれに対処するすべがなかった。

今季エメリは、これに深く構えることで対処しようとしているようだが、機動性を欠く中盤とミスの多い守備陣のおかげで、単に多くのシュートを浴びるだけに終わっている。

これを踏まえて考えると、警戒心は保ちながらも、よりポゼッションを重視したアプローチが良いはずだ。そして、その場合、守備も大切だが、ボールを保持する時間を増やすのであればプレイメイクも重要だ。

アーセナルがボールを持つ時間が増えれば増えるほど、守備をしなくてはならない時間も減るのだから。ペペが調子を取り戻せば、かつてのアーセナルにはなかった、ボールを持ったダイナミックな攻撃も展開できる。

ここまでエメリのアーセナルがとってきた戦術とは異なるものになるだろうが、アウェイでの不調を克服するためには、アーセナルの技術的な優位性を最大限生かせる戦術をとるべきだ。

結論: 4-2-3-1 トレイラ、エジル、セバージョス

広告