ラカゼットとオーバメヤンの連携は時間をかけて築かれた。同じようにエメリのチーム作りにももう少し時間がかかるだろう

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アーセナルは日曜日に熾烈なノースロンドンダービーを終え、4試合で勝ち点7を獲得した。これらの勝ち点の勝ち取り方は、非常になじみ深いものだった。

ホームのバーンリー戦ではラカゼットとオーバメヤンのゴールでアーセナルは勝利をおさめ、スパーズ戦では、そう、あなたの予想通り、ラカゼットとオーバメヤンのゴールで引き分けを手にした。

ウナイ・エメリ指揮下のアーセナルのパフォーマンスはここまでのところあまり安定していない。だが、一つだけ確実に言えるのは、アーセナルは二人のストライカーに頼りきりになっているということだ。

もちろん、チームが素晴らしいアタッカーに頼るのは当然のことではある。リバプールのMFもあまり得点は多くないが、世界でもトップクラスの3トップを擁していれば、その必要はないのだ。

栄光の時代のアーセナルはティエリ・アンリの得点に頼っていたし、ユナイテッドはドワイト・ヨークとアンディ・コール頼みだった。トップクラスのゴールスコアラーにチームが依存するのは当たり前であり、それこそがストライカーの存在理由なのだ。

では、現在のエメリのチームがオーバメヤンとラカゼットに得点を頼ることに何か問題があるのだろうか?

未だに、彼ら二人がガナーズの戦術からある程度独立しているような印象が見受けられる。ペペの加入により攻撃はより多彩になり、トッテナム戦で監督は初めて3人を同時に起用した。だが、その代償として、より守備的な3人のMFを起用することを選んだ。

セバージョスはベンチに下がり、メスト・エジルは使われなかった。この結果、アーセナルは前線にボールを供給することが難しくなった。確かにラカゼットはゴールを決めたものの、これはチームが機能した結果のゴールというより素晴らしい個人技の結果だった。

だが、同時に、ここ数年間のアーセナルを取り巻く状況も考慮する必要がある。今のアーセナルは限られた時間内に寄せ集められたチームなのだ。ラカゼットとオーバメヤンがアーセナルの中心で、出場試合数でも現スカッドではトップ10に入るが、彼らがチームにやってきたのはつい最近のことだ。

したがって、チームの核のようなものが形成されるまでに時間がかかるのは当たり前だという見方も出来る。そして、今のところ良い兆候も見えている。

ゲンドゥージの素晴らしいパフォーマンスは覚醒の始まりかもしれない。エメリがジャカをキャプテンに選出することにためらいを見せていたのは、将来的にジャカではなくゲンドゥージを中盤の中心に据えたチーム作りを考えているかもしれない。もちろん、トッテナム戦のミスがこの世代交代を加速させた可能性もある。

ダニ・セバージョスも途中出場ながら迫力とエネルギーにあふれるプレイを見せ、一方でムヒタリアンはローマに去った。トレイラは今季初スタメンを果たしたし、ジョー・ウィロックもここまでのところ素晴らしい活躍を見せている。

つまり、私が言いたいのは、ラカゼットとオーバメヤンの周囲にチームの新たな核とでもいえるべき選手たちがそろいつつあるのではないかということだ。

そろそろ新たなヒーローが現れる時期だろう。そのうちにティアニーとベジェリンが復帰しチームの守備陣も大きく顔ぶれを変えるだろうし、サリバとホールディングが将来の守備を背負って立つだろう。

ただ、唯一の懸念点は、エメリはチームをいじりすぎる傾向にあり、このおかげで新しい選手の適応に必要以上に時間がかかるのではないかということだ。基本的なスタイルのないチームに適応するのはより時間がかかるものだ。

良いチームワークと連携というのはしばしば本能的なもので、仲間のいそうな位置を把握し、例えばボールを失った際には自分の役割が何なのか即座にわかる、ということが可能になる。

ラカゼットとオーバメヤンの連携も、最初からうまくいっていたわけではなかった。時間をかけ、彼ら二人の間の理解を深めることで達成されたのだ。今季が進むにつれて、監督がこのスター二人の周りに良好なチームを築けるかは明らかになっていくだろう。

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