18/19 シーズン振り返り MF編 その1

選手紹介

シーズン振り返りのMF編です!ポジションがどちらかというと後ろよりか前よりか、というくくりで二記事にわけました!GK・監督編CB編サイドバック編ももしよければ合わせてどうぞ!

ジャカ

コラシナツと同じようにこちらも評価が難しい選手で、特に攻撃面で素晴らしい能力を備えていることは間違いなく、出場した試合ではチーム最多パス数を記録することが多いので、アーセナルの攻撃にとって重要な選手であることは事実なのだが、やはり機動性に少し難があるのと、安易なパスミスなどのポカをやらかしてしまうのは相変わらず改善されていない。強いて言えば退場がなくなったのは成長したと言えるくらいか。

たとえるのであればマイルドなムスタフィ。ただ、DF以外のアーセナルの選手で唯一といっていいくらいの空中戦の勘定に入れることが出来る選手であることと、やはり時折見せるロングレンジの素晴らしいパスも輝くものがある。

ただ、確かどこかの記事で、アーセナルの攻撃がジャカに依存しているのは事実だが、そもそもアーセナルの攻撃はジャカに依存するべきではない、といった言説を見かけたが、言いえて妙だと思う。

売却すべき!とまでは思わないが、かといってアーセナルの絶対的な中盤の中心に君臨するビジョンが見えるかと言われるとそれもまた微妙ではある。

ラムジー

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ああアーロン、君は本当にアーセナルを去ってしまうのか。ベンゲル監督ほどではないにせよ、在籍年数は10年を超え、アーセナルを象徴するような選手だっただけに正直ラムジーのいないアーセナルを想像するのは少し難しい。

最初はトップ下的にプレイすることが多かったもののイマイチ活躍することができず、そして契約延長間近、という報道が出てから一転、契約延長を行わないことが決まる、にもかかわらずその後出番は増え、大活躍、そして最後にけが、という波乱に満ちた最後の一年となった。

契約のごたごたもあってベンチに座ることも多かったが、アーセナルが不調に陥るとともにエメリはビッグゲームでラムジーに頼るようになったのが印象的だった。

そして、ようやくエメリがラムジーの使い方を理解しだしたのか、本領を発揮し始め、 ラムジー怪我後のアーセナルの転落にもわかるようにほぼ独力でアーセナルの攻撃を立て直して見せた。

最適ポジションがわかりづらく、ハマれば他の追随を許さない輝きを放ち、だが怪我に悩まされる。ラムジーのアーセナルでのキャリア全体に言えることかもしれない。

ユベントス移籍が発表されてからも、常に100%の力でアーセナルでの試合に臨み、チームを引っ張り続け、最後のセレモニーで涙を流す、心の底からアーセナルに染まったアーセナルのウェールズ人レジェンドのことを、アーセナルファンは忘れないだろう。

願わくば、アーセナルvsユベントスの対決をCLで実現して、エミレーツにもう一度帰還する姿を見てみたい。

エルネニー

シーズン後半はちょこちょこと出番を得たりはしたものの、基本的には最後までエメリのプランから外れているのだろうな、という印象をぬぐえなかった。

もちろんほとんどファーストチームで機会を得ていない中で散発的に呼ばれても結果を残すのは難しいのは当然で、エルネニーにとってはかわいそうと思えなくもないが、エメリがこういう使い方しかするつもりはない以上、新天地を探すほかないかもしれない。

エルネニー&ゲンドゥージの髪型まるかぶりボランチ大作戦は不発だった。

ゲンドゥージ

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素晴らしいプレイやその才能の片りんと、雑なプレイを入り混じって見せたシーズンだったが、まだこの4月に二十歳になったばかりの選手としてはそれも当然といえば当然だろう。

ふわっふわなのは髪型だけではなく、守備もであり、時々カウンターを食らっているのにも関わらずゆったり走って帰陣しているところが見られたり、空中戦もあまりやる気なしという感じで批判される場面もあった。

だが一方で、その若さからは想像もつかない、ドリブルを活かして相手の守備陣をはがすプレイや時折見せる縦へのパスは他の選手にないものがあった。

とりあえず二年目はプレミアでもあたり負けない体を作り上げ、もう少し守備を磨き上げればワールドクラスのCMFへの道も見えてくるかもしれない。

即座にチームのスーパースターであるオーバメヤン&ラカゼットと仲良くなったり、ラムジーのお洒落着に奇声を上げてからんでみたりと、常にテンション高めで尋常でないコミュニケーション力を持っているようなのも印象に残った。学園ものだったら寡黙で穏やかなジェンキンソンあたりを先輩であるにもかかわらず購買部にパンを買いに走らせていそうである。

トレイラ

トレイラの今シーズンは大きく3つにわけることが出来るだろう。ゆっくりと適応した前半、凄まじい活躍を見せた中盤、そしてそこからは少しペースダウンした後半だ。

彗星のようなデビューを果たしたゲンドゥージとは対照的にエメリはトレイラをゆっくりチームに溶け込ませることを選択、最初は途中出場が多かった。もしかすると、言語的な問題もあったのかもしれない。

だが、途中出場で輝きを見せ続け、スタメンに定着すると守備では小柄ながら相手の攻撃を刈りとりまくり、攻撃面でも丁寧な技術で大いに貢献と八面六臂の大活躍だった。

だがそこからやはりウィンターブレイクがないため疲労が溜まったのか、あるいは単にチームの不調に引きずられただけか、実際の理由はよくわからないが、若干勢いを落とし、悪かったとは言わないまでもそこまで良くも悪くも目立たないパフォーマンスでシーズンを終えた。

とはいえ、現状きちんと守れるCMFがトレイラ一人なので、今後のアーセナルの中盤の礎になっていくことだろう。ラカゼットを始めとして、基本的にはプレミアリーグの選手は二年目から本領発揮、というパターンが多いので来年に期待したい。

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Posted by gern3137