スミスロウの残留について
アーセナルにはエミール・スミスロウ放出のつもりがない、という報道が見られたが、これは喜ばしい事であると同時に、少し驚きでもあった。
通常の場合、選手が監督からどれだけ評価を受けているかというのはその出場機会を見ればわかる。そして、それを考えるとスミスロウにとってこの数か月は非常に心配となるものだった。
例えば1-0でフォレストにリードをされており、一人でも多くアタッカーが必要な場面でも投入はされず、彼はイチかバチかの賭けの要員とすれみなされていないようだった。
これはつまり、監督はこのような状況に彼からのポジティブな貢献は見込めない、と考えているのではないかとということを示しているように見えたし、アーセナルでスミスロウが怪我から復帰し、スカッド入りをしていた直近の16試合(1440分)において、スミスロウは114分しかプレイしていない。
もしこれが他のクラブで起きていたとしたら、どうやら近選手は何かしらの問題を抱えているに違いない、と考えたはずだ。
だが一方で、数週間前にアルテタはまだスミスロウにも希望はあるのかもしれない、と思わせるようなコメントも残していた
今季ベストを引き出せなかった選手が何人かいる。我々の仕事は彼らを成長させることだ。出場機会、あるいはパフォーマンスが足りなかった選手の異なる側面を引き出せなくてはなrな愛。全てを選手獲得に頼るわけにはいかないのだからね。
ここでアルテタが話しているような選手にスミスロウが該当するのは明らかだろう。1年前スミスロウはサカに次いでチーム2位の得点数を挙げており、そのような選手が今季冬にローンで移籍したセドリックに次ぐ出場分数の少なさに終わってしまったというのは、何かを間違えてしまったということを意味している。
夏を終え、来季以降はまたゼロからのスタートが待っていることだろう。
怪我明けのスミスロウをアルテタは慎重に起用しているのでは、という意見も見られたが、とはいえ彼は怪我前の時点で明確にファーストチームの一員だった。もちろん手術後無理をさせないことは当然だが、それでももし高く評価しているのであれば、細心の注意を払ったうえで、出来るだけチームに早く復帰させようとすることだろう。
態度面の問題があるのでは?という推測も目にしたが、今のアルテタ体制下で詳しい情報を知ることは難しい。
もちろん理想は来季のどこかでアルテタあるいはスミスロウがインタビューで実際に何が起こって多寡を明かしてくれることだが(例えばアルテタがジャカにはチャレンジを課し、結果としてプレシーズンにジャカはよりシャープになって復帰した、といった話をしたように)、恐らくこのようなことが起きるためには、スミスロウが例えばダービーで素晴らしい得点を決める、のようなカムバックが必要になるかもしれない。
ただし、究極的にはスミスロウの残留がアーセナルにとっての良いニュースであることは間違いない。ファンは新獲得を好むものだが、同じくユース卒選手の活躍も心待ちにしている。
スミスロウは好調時にはとてもエキサイティングなプレイヤーだし、個人的にはポール・マー損を思い起こさせるところがある。
ほんの少し前には、我々はアストン・ヴィラがスミスロウ獲得に動いている、という報道をあり得ない、と否定していた。だが今季を経て、悲しいのはそれが現実になる可能性が出てきてしまったことだ。
スミスロウが今季抱えていた問題が何であったにせよ、彼がそれを乗り越えられることを祈ろう。公の場でこのような報道がなされたことは、スミスロウにとっても安心材料の一つのはずだし、イングランドU-21での試合で試合勘を取り戻し、来季より層が厚くなったアーセナルのチームで彼がポジションをかけて戦ってくれることを願いたい。
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