チームのメンタル面とバランス、継続したチューニングの必要性 後編
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加えて言えば、もう一人のガブリエル、ガブリエル・マガリャンイスは最近時折感情的になりすぎるとファンから批判もされているが、どのような守備陣にも彼のような激しい性格で、積極的なプレイを見せる選手が一人は必要だ。
Gabriel Magalhães vs. Leeds United:
— TheAFCnewsroom (@TheAFCnewsroom) October 19, 2022
90 minutes played
80 touches
54 passes (90% accuracy)
4 clearances
4 blocks
3 interceptions
3 tackles
7 ground duels (6 won)
2 aerial duels (100% success)
1 clean sheet
Top performance, @biel_m04. 🇧🇷
pic.twitter.com/XboxDWm32d
アダムズにはキーオンがいたし、メルテザッカーにはコシェルニーがいたように、ファーディナンドにはヴィディッチがいた。
今季のアーセナルはすべてがうまくはまり、スムーズに試合を送れる、という展開が多く、このような試合ではウィリアム・サリバのロールスロイスのようなスムーズさが目を引く。彼は自分の体とプレイをコントロールすることができ、バレエの舞台に立っても違和感はないだろう。
だが、逆にチームにうまくエンジンがかからず、何とか泥臭く前に進んでいかなければならない日もある。
そんな時こそガブリエルの出番だ。リーズ戦ではアーセナルは試合を全くコントロールできず、リーズの激しい攻撃に何度もさらされた。この試合でガブリエルは輝いた。スムーズな路上のレースが公園での荒々しい闘いに発展してしまったとき対応できるような選手も必要なのだ。
マーティン・キーオンはまさにそのような選手だったし、コシェルニーも同じようなタイプだった。彼らはぎりぎりのプレイを得意としており、キーオンはアダムズよりはるかに多くレッドカードをもらったし、コシェルニーのオウンゴールとPK献上数は相方のメルテザッカーを大きく上回った。だが、彼らがいなければ守備陣はより苦しんでいたことだろう。
例えば、プロジェクトユース初期のころにはアーセナルはフィリップ・センデロスとコロ・トゥーレという組み合わせのCBを送り出していたが、彼らはよくジェームズ・ビーティやケビン・デイビス、ディディエ・ドログバといった選手たちにやられてしまっていた。
ガブリエルがサリバ、あるいは・ベンホワイトの相方としてアーセナルで不動のスタメンとなっているのは必ずしも左利きであることだけが理由絵はないはずだ。
そして、より苛烈な性格の持ち主という意味では、ラムズデールここに分類することができるだろう。昨季彼は対戦相手のファンとあおりあうことはより得点を防ぐモチベーションにつながると話していたが。彼もまた、エランド・ロードのような試合を楽しみ、こういった戦いで輝く選手だ。
もちろんアーセナルがリーズ相手に勝利を収められたのは若干幸運だったのは間違いないが、一方でこのような戦いにも対応できるキャラクターを持った選手がそろっており、チーム内の選手たちの性格のバランスが取れているということの証明でもある。
監督にとっての課題は、これをいかに維持することができるかだ。
ジョージ・グレアムは少々厳しすぎ、これを維持することができなかった。アーセン・ベンゲルはグレアムよりは長くこのようなチームのケミストリーを維持することに成功した。だが、最終的にはグレアムとは対照的に、手綱を緩めすぎてしまった。
アルテタはこのチャレンジにどう対応するだろうか。
まず直近の現実的な課題にサカ、サリバ、マルティネッリの契約延長がある。アーセナルは彼ら3人ともをチームにとどめるためには、スリム化した現在の給与体系に変更を加える必要があるだろう。
そして、今は若手の彼らもこれから経験を積むにしたがって、スター選手へと変わっていくに違いない。
手近な例でいうと、リバプールのチームは一時期は完全なバランスを備えてみたように見えたが、すぐに世代交代を迫られた。
今のアーセナルはほぼ完ぺきにチューニングされており、素晴らしいオーケストラがハーモニーを奏でているが、今後もずっとクラブはチューニングを施し続けなくてはならないのだ。
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ディスカッション
コメント一覧
歴史から学び、私は現在のガブリエウの守備に対する考え方、というよりアーセナルの…を支持します。コシェルニーは痛みすぎた。そこから生じる妙なプライドが、愉快でない別れにつながった。
事故無し、ファウル無しでボールを奪う。出来なかった時の対処も含め、チームは著しい進歩、と思います。