マンチェスター・シティの不正とルイ・ピントのサッカー界への貢献に関して
今日は、この話をするしかない。デイビッド・オーンスティンが長らく結論が待たれていたマンチェスター・シティに対する115件の告発について、そのうち114件で有罪と認定されたというニュースを報じた。
🚨 EXCLUSIVE: Manchester City found guilty on virtually all charges relating to breaches of Premier League financial regulations. #MCFC expected to appeal against verdict issued by independent commission. Sanctions undecided, process ongoing @TheAthleticFC https://t.co/Muxqp4beK9
— David Ornstein (@David_Ornstein) September 25, 2026
115件中114件となれば、もはや軽く扱う余地などない。彼らは『ちょっとした』罪を犯したわけではないのだ。ここまで長い時間がかかり、その間にシティが大勢の弁護士を揃えるために莫大な資金を投じてきたであろうことを考えれば、これはプレミアリーグとその法務チームにとって完全な勝利と言っていい。
もちろん、シティは控訴するだろう。以前UEFAとの間で法的問題を抱えた際には、有罪認定を受けながらも制度上の不備によって軽い制裁で済んだが、その際、シティの社内弁護士はCFG会長アルムバラクの姿勢について、『彼は今後10年間、(UEFAを)訴え続けるに世界最高の弁護士50人へ3000万£を支払う方を選ぶだろう』と語っていた。
今回は、彼らが同じことをしたいと考えているであろうことは間違いないが、時間的な猶予はかなり限られているようだ。
Guardian紙が以下のように報じている。
プレミアリーグの規則によれば、控訴手続きにはより厳格な期限が設けられており、司法パネルによる決定に対して控訴を希望する当事者は、決定発表から14日以内にメールでその意思を表明しなければならない。規則W.86は、審理は最初の控訴提出から12週間以内に終了しなければならないと定めている。また、控訴委員会による決定は、審理終了から30日以内に詳細な理由書とともに公表されなければならない。
とはいえ、ここまでの時点でこれは非常に長いプロセスだった。その間シティは、今やイングランドサッカー史上最大級の財務不正と思われるこの件から逃れるために、ありとあらゆる手を尽くしてきたのだろう。彼らの法務チームも、自分たちを守るために可能な限りのことをしてきたはずだ。しかし最終的には及ばなかった。そして今、我々は制裁の具体的な内容を待つことになる。
複数の報道によれば、制裁の内容が決まるまでにはまだ数か月かかる可能性があるという。しかし可能性のある処分には、勝ち点剥奪、降格、移籍禁止、さらにはプレミアリーグからの除名すら含まれる。
そしてそこから、彼らの不正行為が単にその成功が*つきのものになるだけでなく、サッカー全体に何を引き起こしたのか、そして他のクラブやチームがどのように対応するのか、という問題も始まる。
シティのタイトルは剥奪される可能性がある。しかし、彼らが優勝したシーズンに2位だったチームはどうなるのか。欧州カップ戦出場を逃したチーム、降格したチームは?
今朝BBCが報じたところによれば、すでに複数のクラブが補償請求について法的助言を求めているという。
恐らくだが、繰り上げ優勝が発生する可能性は低いだろう。ランス・アームストロングは不正行為によってツールドフランスの優勝を剥奪されたが、新たな優勝者が認定されることはなかった。
もしシティの優勝が剥奪されたとしても、2位を公式記録として1位へ繰り上げれば、その順位上の影響があまりにも大きいため、あまりに多くの法的問題が生まれる可能性がある。
しかし、これ自体が、この問題の規模と、サッカーに与えた影響の大きさを物語っている。
現オーナー体制になってからプレミアリーグ優勝9回、CL優勝1回、そして複数の国内カップタイトル。シティは素晴らしいチームを作り上げ、非常に優れた監督の下、純粋なサッカー面では間違いなく世界最高のチームだった。
しかしアームストロングと同じように、彼らはドーピングをしていたのである。
『財政ドーピング』が彼らの成功を膨れ上がらせたのだから。
そして、自転車界で、アームストロングに追いつこうと努力しながら、それがほぼ不可能だった自転車選手たちがいたはずだが、同様のことが、イングランドや欧州のクラブにも起きた。
シティの不正によって生じたスポーツ面での損失は、実質的には測定不能だ。
彼らが非常に巧妙だったのは、常に市場最大の支出を行うクラブというわけではないように見える構造を作り上げていたことだ。
他のクラブはシティと競争するために、限界まで金を使わなければならなかった。一方のシティも選手獲得には相応の金額を支払っていたが、それらの取引では契約全体のパッケージとして、水面下で非常に多くのことが行われていた。
シティは大金を使い、その補強が失敗しても全く問題ではなかった。なぜなら、彼らの資金源は事実上底なしだったからである。
皆さんのと同じように、正直私も彼らがここまで多くの件で有罪になるとは少し驚いている。いくつかの告発は認定されるだろうと思っていたが、99%とは予想していなかった。
実際に科される制裁の規模も、その事実を反映したものになってほしいと思う。
これはち密な計算に基づく組織レベルの不正行為だ。
そして我々アーセナルファンにとって彼らは、ここ4、5年戦ってきた相手であるため、この件には特に強く結びつきを感じる部分がある。お気づきかもしれないが、私は彼らはアーセナルのライバルである、という表現を使うのを意図的に避けた。
しかし同時に、長年シティと争ってきたユルゲン・クロップのリバプールについても考えずにはいられない。
アーセナルが優勝するくらいならシティにリーグを勝ってほしいと考えていた一部のリバプールファンのことを、私は昔から理解できなかった。それはまさに、クリスマスに七面鳥が、誰がローストされるべきか投票しているようなものだ。
退屈な動画でYouTubeの再生数を稼ぐため、あるいはTwitterで自分以外の馬鹿達を一日中釣り続けるために、馬鹿たちが必要としている極端な仲間意識とトライバリズムが蔓延する時代に我々が生きているのは分かっている。
しかし、自分たちから実際にタイトルやトロフィーを不正によって奪った組織に対して、トライバリズムを超えて反対の立場を取ることすらできないのであれば、それは本当に何かがおかしいと言わざるを得ない。
一旦は、待ちながら様子を見ることになるが、マンチェスター・シティに対しては、可能な限り最大限の処罰を科す以外に選択肢はないと私は思う。
これは「ちょっと裏金を渡してしまいました、すみません」で済むような話ではないのだから。巨大な問題なのだ。
彼らが勝ち取ったすべての成功の土台に不正があり、その代償を払わされたのは彼ら以外の全てのクラブだった。彼らはプレミアリーグ、そしてサッカー界そのものの信頼性を損なった。
その信頼を少しでも取り戻す唯一の方法は、このような不正行為は許されないということを示すことだ。
最後に、フットボールリークスを通じてシティの複雑に絡み合った糸を解きほぐした人物、ルイ・ピントについて一言触れておきたい。
A historic decision for English football, and one that comes to crown the work I carried out through Football Leaks. Today, we all know that, through structural manipulation and financial manoeuvring, Manchester City did not merely circumvent the rules, they turned them into a…
— Rui Pinto (@RuiPinto_FL) September 25, 2026
彼は、人々が想像していた以上に根深い大規模な腐敗を明るみに出した。
彼を中傷しようとする動きもあったが、それでも彼はサッカー界に貢献したのだ。そして、その中傷がどこから来たのかについては、我々は皆分かっていると思う。
今日はこのあたりにしておこう。良い週末を。
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