アーセナルはこれ以上の攻撃陣の補強がない状態でマルティネッリとジェズスを放出すべきか?
ファブリツィオ・ロマーノによれば、マルティネッリのアル・ヒラル移籍交渉は最終段階に入っているそうだ。わたしとしては、もし他に誰も獲得しないのであれば、マルティネッリは絶対に売るべきではない、という考えだった。
もしかすると、この移籍の成立が遅れているのは、アーセナルが彼の代役を探しているからで、その目処が立ったところで移籍を許可するつもりである、という可能性はなくはない。だが、、そのような話はまったく報じられていないし、今の所、そのような動きは何もない。
であるならば、もしアーセナルがマルティネッリを売却し、ジェズスを現在のように構想外にする、あるいは放出しながら、アタッカーを今夏もう一人もチームに加えないのであれば、この移籍市場はチーム強化という面では失敗だったと言わざるを得ない。少なくとも、アタッキングサードの補強という観点では。
ブルーノ・ギマランイスとエズリ・コンサは非常に堅実な補強だ。それに異論はないし、第3GKの獲得についてそこまで深く考える必要があるとも思わない。
「マルティネッリは昨季プレミアリーグで1点しか取っていないじゃないか」と言う人もおり、それは事実だ。
これは彼の能力を考えれば十分な数字ではないし、毎試合先発していたわけではないとはいえ、30試合で1ゴールというのは明らかに期待外れだ。
ただし、我々は毎シーズン4つの大会を戦う。全コンペティションで見ればマルティネッリは昨季11ゴールを挙げ、ブカヨ・サカと並んでチーム得点王ランキング2位だった。シーズンを通して53試合に出場し、7アシストも記録している。
レアンドロ・トロサールは既に退団した。クリストス・ツォリスは非常に有望に見えるが、彼がシーズン全ての試合に出られるわけではない。
クラブを去ったトロサールは50試合に出場し、8ゴール11アシストという数字だった。つまり、左ウイングのポジションをを分け合っていた彼とマルティネッリの2人で、昨季は計103試合に出場し、37ゴールを生み出していたことになる。
もちろん、ツォリスとエゼでそれを埋められる可能性はあるが、これは、放出を行い、それを埋め合わせる補強を行わずともほぼ影響はない、と無視できるような出場時間ではない。マルティネッリとトロサールの2人が残した数字は、華々しいとまでは言わなくとも、十分に堅実なものだった。
ジェズスについて言えば、昨季は27試合に出場している(思っていたより多かったのではないだろうか?)。そして6ゴール2アシストだ。
決して素晴らしい数字ではないし、アーセナルが彼を放出したいと判断すること自体には何の問題もない。
それでも、彼は昨季のチームで役割を担っていた。例えば最終節のセルハースト・パークでは、チャンピオンズリーグ決勝を前にミケル・アルテタが他の選手を休ませるためにローテーションを行う中で、ジェズスは先発した。
この3人のアタッカーを失い、その代わりに加えるのがたった1人だけという移籍市場は個人的には満足のいくものではないと思う。
これは、彼ら3人の選手たちの個別の評価とは関係がなく、同様にツォリスがどれほどのポテンシャルを秘めているかも関係がない。
もちろん、ツォリスが自分の想像を上回る選手であってほしいとは思っている。だが、加入直後のハネムーン期間を経て、その後調子を落とす可能性もあるし、負傷する可能性だってある。もしそうなった場合、アーセナルはどうするのだろうか。
マルティネッリを巡る議論は今夏一通り行われてきた。もちろん彼に対する評価は人それぞれだが、共通しているのは、彼の退団を受け入れている人も、単に前線のアップグレードを望んでいるだけで、必ずしもマルティネッリ本人にうんざりしているからそう言っているわけではない、という点だ。
マルティネッリの売却はアーセナルの帳簿上はプラスになるかもしれない。しかし代役を獲得しなければ、シーズンを通して見ればチームにとって明確なマイナスだ。
そして先ほども言ったように、ジェズスまでスカッドから外れるのであれば、少なくとも1月までは、人数と層の厚さに関しては、昨季より明確に弱体化した状態でシーズン前半を戦うことになる。
もちろん、昨季とは異なりハヴァーツ、サカ、ウーデゴールの怪我が減り、良いコンディションを維持できれば、それでもアーセナルは昨季より良くなるという考えには完全に同意だ。
そして、彼ら3人ともがここまでの所ポジティブな兆候を見せている。
だが、彼らは3人とも直近18カ月ほどの期間に負傷で非常に苦しい時期を過ごした経験がある。それを考えた際に、彼らが常に万全の状態を維持できると断言するのに、ある程度慎重になるのは当然だろう。
加えて、彼らを良い状態に保つためには、出場時間を管理し、負荷をかけ過ぎないことも重要で、そのためには彼らの代わりに起用できるオプションが必要だ。
マックス・ダウマンの台頭がその一部を担うかもしれない。だが、彼はまだ16歳であることも忘れてはいけない。彼自身の出場分数も慎重に管理していく必要がある。
まだ動く時間は少し残されている。移籍市場閉幕で残された時間は今日、明日(しかし明日は試合日だ)、そして火曜日の午後11時までだ。
この夏、アーセナルはモーガン・ロジャーズ、ヴィニシウスJr、フリアン・アルバレスの獲得を試みたが、いずれも成功しなかった。
これは、クラブが攻撃陣の補強を望んでいることを示している。しかし最終的には、そのどの取引も成立させることができなかった。
昨日TV番組でオーンスティンが語ったところによれば、アルバレスはミケル・アルテタと直接話をし、アーセナルには加入したくないと伝えたそうだ。流石にこの件についてはもう終わったと考えるべきだろう。
もし夏の移籍市場を経て、アーセナルの攻撃陣の層が明らかに薄くなり、4大会を戦うために必要なだけの選手を欠いた状態で閉幕するのであれば、この夏の補強のうち攻撃部門については「不合格」以外の評価をつけることはできない。
ここからどうなるだろうかを見てみよう。
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