アーセナルはウーデゴールの代役としてヌワネリを起用すべきか?
まだ怪我からあまり時間が経ってはいないが、どうやらウーデゴールは今週のノースロンドンダービーは難しそうだ。
ノルウェー代表のドクターであるオレ・サンドは以下のように話した。
ロンドンから送られてきたMRI結果を見る限り、恐らく骨折はしていないようだ。同じ場所を以前をけがしている場合、MRIの診断を正確に行うのは少し難しいが、アーセナルは骨折がないことはほぼ間違いないと考えているようだ。ただし、それでも復帰にはそれなりの時間はかかる可能性はある。
もちろんこれはサプライズというわけではなく、悪いニュースに間違いはないが、今週の試合にウーデゴールが間に合う可能性は高くないと多くの人が考えていただろう。
ウーデゴールの離脱により、アルテタはいろいろと考えなくてはならないことが生じるだろう。既にライスの出場停止にどう対応するかを考えいたはずだが、これはたった一試合の離脱で、必要だったのは非常に短期的な解決策だけだった。
一方で、ウーデゴールは7試合は不在となる可能性が高いとみられており、アーセナルは応急処置以上の大作が必要だ。
恐らく、ウーデゴールを単純に代わりの選手に置き換えるというよりも、もう少し複雑な戦術的な解決策をアルテタは探すのではないかと思われるが、一方で、単純な代役という意味では、チームのほかの部分をいじる必要が最も少ないであろう解決策がイーサン・ヌワネリの起用だ。
ウーデゴールは個人的にヌワネリを指導していたようで、心のどこかで彼がチャンスを得て、その才能を示す機会を与えられて欲しいと願う部分もあるが、ここまでシーズンの早い時期にいきなりプレミアリーグのビッグゲームで先発させることが彼の当初の育成プランだったとは思えない。
同じ左利きということもあり、ウーデゴールとの比較は理解できるが、ヌワネリはまだ17歳だし、アルテタはまだ準備が完全に整っていないと感じられる選手を出場させることをあまり好まない傾向にある。
もちろん、アルテタはヌワネリは既に準備ができていると考えている可能性もあるし、答えはすぐに明らかになるだろうが、ヌワネリのような比較的経験の少ない選手にここまで大きな重荷を背負わせることにためらう気持ちも理解できる。
そして、ヌワネリとウーデゴールはプレイスタイルも少し異なる。ウーデゴールはプレスを先導し、創意工夫溢れる正確なパスでチャンスを切り開く選手だ。
ヌワネリもパスはうまくはあるが、ウーデゴールよりもドリブルを好み、よりダイレクトに局面の打開を目指すタイプだ。もちろん、まだ彼がプレイするところをほとんど見ていないので明確には言えないが、もしヌワネリをウーデゴールの位置で起用することになれば、少しアーセナルのプレイスタイルも変わることになるだろう。
他にもフォーメーションを変更してダブルボランチを用いるも可能性あるかもしれないが、これは恐らく考慮するとしてもライスの出場停止が空けてからとなるだろう。トッテナム戦でパーティ-ジョルジーニョの中盤で臨むというのはかなり不安が残る。
また、繰り返し言われるのはジンチェンコを中盤で起用できるのはないか、という案だが、アルテタはここまでこれを試す姿勢すら見せていない。
緊急的な対応策として、マルティネッリを右ウイングにおいてサカを中盤で起用する、という可能性もあるかもしれない。
これはチーム全体を大きく変える必要があるが、経験、そしてサッカーIQの高さを考えれば、サカは十分にMFがこなせるだろう。もしかすると同じことをアルテタも考えているだろうか?
もちろん、世界屈指の右ウイングを本来のポジションから動かすのは賢いとは言えないが、状況が状況だ。
最近のアーセナルの補強はユーティリティ性とサッカーIQの高さがテーマのようにも見える。そして、今週末の試合ではまさにこれが試されることになるだろう。
ウーデゴールの離脱は痛手だが、コーチングスタッフはこれを乗り越える方法を見つけ出さなくてはならない。アルテタは普段試合前の会見であまり多くを明かさないが、今日の記者会見でもう少しアーセナルがどのように試合に臨もうとしているかの情報が得られるか、見てみよう。
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