今季ここまでのアーセナルのパフォーマンスのおさらい 前編

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アーセナル公式サイトに今季のアーセナルここまでの分析が掲載されていたのでお届けします。


12勝1分け1敗。ミケル・アルテタのチームは素晴らしいシーズンを送っているが、プレミアリーグの再開がすぐそこまで迫っている。今回は、アーセナルのシーズンのここまでを徹底分析していく。

ロケットスタート

アーセナルの好調の一因は、試合序盤のエネルギーと激しさだ。エミレーツスタジアムでリバプール相手に試合序盤からフルスロットルで勝利を収めた試合もあったが、今季14試合のうち12試合でアーセナルが先制点を記録している。

試合開始から30分以内にアーセナルは計11得点を挙げており、加えてこの時間帯に失点した試合はまだ一度もない。

試合前半の雰囲気がそのまま先制点や素晴らしいパフォーマンスにつながっているといえるだろう。

攻守万能

もちろん中盤を制圧するのはサッカーの試合において重要な要素ではあるが、究極的には試合はボックス内で何が起こるかで決まる。そして、今季のアーセナルは自陣ボックス内、相手ボックス内の両方で好調だ。

得点xG
1. マンチェスター・シティ 401. マンチェスター・シティ 28.09
2. アーセナル 332. アーセナル 27.02
3. トッテナム 313. ニューカッスル 24.99

昨季アーセナルの得点数はリーグ6位だったが、今季ここまでのところ2位に立っており、流動的で攻撃的なサッカーが結果につながっている。一試合当たりの得点数は1.6から2.36と大きく改善した。

失点被xG
=1. アーセナル 111. マンチェスター・シティ 11.28
=1. ニューカッスル 112. アーセナル 11.96
3. マンチェスター・シティ 143. ニューカッスル 14.56

さらに特筆すべきは守備の改善だ。昨季アーセナルの失点数の少なさはリーグ8位にとどまっていたが、今季はニューカッスルと並んでリーグ最少失点、14試合で11失点と1試合当たりの失点数は1を下回っている。今のアーセナルは非常に崩すのが難しいチームだ。

プレスとボール支配力の向上

アーセナルのプレッシングは今季一貫して効果的だ。プレスの効率の良さの向上と、中盤をコントロールする力の上昇が、ガナーズの今季を支えている。

前線の4人全員が献身的にプレスに走るだけではなく、それらはうまく組織されている。対戦相手は自陣でアーセナルのプレスにつかまってしまうこともある。アーセナルはカウンター主体のチームというわけでもないが、ボール奪取からの素早いい攻撃はアーセナルの重要なアプローチの一つだ。

また、前からの守備が機能しているおかげで中盤と守備陣の負担も減っている。対戦相手がチャンスを作り出せる回数は減り、トーマス・パーティ、ウーデゴール、ジャカの3人が慌てて対応しなくてはならないような場面はあまりない。

平均ボール保持率も昨季の53%から今季は58%へと上昇しており、アーセナルのミドルサードは非常に安定している。

メンバーの安定

常に当てはまるわけではないが、強力なチームのメンバーはある程度固定されていることも多い。最近おなーせなるはメンバーの入れ替わりも激しかったが、今季はついにスタメンを固定することが出来ている。アルテタは基本的に一貫した11人を送り出せており、今季先発メンバーを変更した合計人数は11人と、2位のエディー・ハウとフランク・ランパード(20人)に圧倒的な差をつけてリーグ最少だ。

これはアルテタが信頼できる方程式をくみ上げられており、それを出来る限り頻繁に用いているという証だろう。フォーメーションもほぼ常に同じものを毎試合用いている。

(後半に続きます)

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Posted by gern3137