選手採点 アーセナル vs リバプール(H) プレミアリーグ 2022/2023 第9節
選手採点
新章、始動。
(アーセナル側のハイライト動画が埋め込みが向こうの設定となっていたため、リバプールのチャンネルにアップされたものとなっています)
GK
ラムズデール: 7
失点の場面に関してはシュートが素晴らしく、特にラムズデールが出来ることはなかったように思う。怪我でピッチに倒れ込み、ヒヤリとさせる場面もあったが、結果的には問題なくプレイを続けられた。
DF
ホワイト: 8
今季ここまで絶好調のホワイトだが、今日の試合でも右サイドバックとして、ソリッドなパフォーマンスを披露。試合前に、右サイドバックは昔プレイしていたポジションなので、特にやりにくさは感じない、と語っていたが、昔の感覚を思い出しつつあるのか、前に上がってのプレイの精度もかなり上がってきているように見える。
『アーセナルファンはプレミアリーグ優勝だ!と盛り上がっていますが今季の野心・目標はどうですか?』と聞かれ『さっきも言ったけど、前を見すぎず一試合ずつ戦う必要がある。でもそれを繰り返していけば、優勝できない理由がなにかあるかな?(ちょい意訳)』と最後に返すホワイトが格好良すぎて惚れた https://t.co/o4X1ceDlbB
— Takuma Yamanaka(山中拓磨) (@gern3137) October 9, 2022
サリバ: 8
2失点目の場面ではもう少しよい対応があったかもしれないが、それ以外は相変わらず落ち着き払い、鉄壁の守備を見せた。特にペナルティエリア内で後ろから平然と追いつき、冷静な対応を見せた場面はしびれた。
ガブリエル: 7
若干不安な場面もあり、1失点目の場面はクリアミスから起点となってしまったが、最終的にはクリア4を記録するなど持ち直し、勝利に貢献した。2点目の場面では、カウンターから前線まで駆け上がってきたうえで、『わざわざCBがはるばるゴールエリアまで上がり、決定機に走り込んだうえでスルー』というお洒落なプレイを披露、サカの得点を間接的に演出した。
冨安: 8
ジンチェンコが怪我といった事情もあったにせよ、ティアニーをベンチに置いて、何と今季プレミアリーグ初先発は左サイドバックでのものとなった。
マッチアップ相手のサラーも抑え込み、オールラウンドに素晴らしいパフォーマンスを披露。左足での良いクロスも見せた。
冨安健洋がリバプール戦で地上でのデュエル勝利数、空中戦勝利数、ボール回収数、タックル数でチーム最多、圧巻の数字を記録。 https://t.co/XMkH3sXVb2
— Takuma Yamanaka(山中拓磨) (@gern3137) October 9, 2022
ベン・ホワイトが非常に良いパフォーマンスを見せている、という影響もあるだろうが、冨安の左サイド起用はカットイン型のウイングを抑えるための単発の策なのか、それとも今後も継続していくのかは興味深い所だ。
MF
ジャカ: 7
好調のジャカだが、相変わらず良いパフォーマンスを見せた。とにかく怪我をしない所もありがたいが、現状実質的にジャカの控えとなれる選手が誰もいない(しいて言うならジンチェンコだがジンチェンコがそもそも怪我でいないし、ビエイラも務められるかもしれないが、ウーデゴールとジャカ、という二人に対してビエイラ一人では二人を休ませることが出来ない)ため、過密日程を見据えてこのポジションをどうローテーションしていくかは、アルテタは考える必要がありそうだ。
ラムジーを彷彿とさせるようなお洒落な浮かしたボールで相手をかわし、ボレーシュートで相手ゴールにあと一歩のところに迫りった。
ウーデゴール: 7
試合序盤、いきなり訪れた大チャンスで、焦らずにしっかりと待ってタイミングを計ったうえで絶妙のスルーパスをマルティネッリに通し、先制点をアシストした。今季は数字的には得点や、あるいはより後ろの位置での活躍の方が目立ってはいるが、これこそ天才プレイメイカーの面目躍如、といったプレイだった。
その後は静かな時間帯もあったが、後半には勢いを増した。得点とは逆の形、マルティネッリが作ったチャンスから一本絶好機があったが、GK正面に飛ばしてしまった。
パーティ: 7
得点やアシストには残らないが、パーティがアーセナルにとって非常に重要な選手であることは間違いない。前半リバプールのプレスに苦戦してか、ボールをそこまで持てなかったが、後半に入ってからは素晴らしいパフォーマンスを見せた。
ただ、恐らくやっぱり今季のアーセナルがどこまで行けるかはトーマス・パーティの太もも次第、みたいなところがあるな
— Takuma Yamanaka(山中拓磨) (@gern3137) October 1, 2022
FW
ジェズス: 8
強烈な肘打ちを顔面に食らうなど、試合を通して激しい対応に晒されたが、それにも臆することなく相手DFにプレッシャーをかけ続けた。
決勝点に繋がったPKも獲得。
サカ: 9
右サイドで素晴らしいプレイを見せたのに加え、マルティネッリのクロスに走り込んで2点目を挙げ、PKのキッカーとして3点目の2得点を記録した。ジェズスがピッチに居ても正キッカーはサカとなっているようだ。非常にプレッシャーのかかる場面で、アリソンもなかなか動かず難しいPKだったが冷静に沈めて見せた。
今季これで3ゴール4アシストとなった。
マルティネッリ: 9 マンオブザマッチ
今日の試合は全員マンオブザマッチでもよいくらいだが、公式のマンオブザマッチに選出。
Martinelli with the MOTM award. What a player !! pic.twitter.com/sc63Zp6IOg
— Arsenal Guns (@TheArsenalGuns) October 9, 2022
試合を通して圧倒的なパフォーマンスで常に相手にとっての脅威となり続け、試合序盤ながら落ち着き払って先制点を挙げた。その後、アシストの場面ではカウンターで3対3となっていたところを少し時間をかけすぎてしまったかとも思ったが、華麗に2人をかわして外のサカへのアシストを届けて見せた。
これで今季4得点目、ジェズスの5点にあと一歩に迫っている。この2人のチーム得点王争いは見ごたえのあるものになりそうだ。
ジェズスは素晴らしいプレイを見せているとはいえ、もともとワールドクラスの選手であることはある程度想定の範囲内ではあったわけだが、今季のマルティネッリは昨季よりも明らかに数段上のパフォーマンスを見せ、プレミアリーグでも有数のウイングへと成長を遂げている。
交代選手
ティアニー: 6
ベンチスタートとなり、これがコンディション上の問題なのか、それともアルテタが戦略的に冨安を選んだのかはわからないが、もし後者であるとすれば、ジンチェンコが復帰してくればティアニーがサードチョイスの左SBになってしまう、という可能性もなくはないので、少しティアニーのモチベーション面は心配なところだ(実際にはもっと柔軟に使い分けていくことになるのだとは思うが)。
ただ、ティアニーの怪我歴を考えると、何試合も連続で起用するのが心配になってしまうのもわからなくはないので難しい所。
試合後半、アーセン・ベンゲル時代から脈々と受け継がれる守備固めの時の名物、サイドバック二段重ねとして登場。後ろに冨安、前にティアニー、という形だった。調子は悪くなさそうだったようには見えた。
(ビエイラ・エンケティアは出場時間が短いため採点なし)
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Posted by gern3137
ディスカッション
コメント一覧
マンU戦で負けた瞬間から、富安左を考えていたと思う。いつやるか。それはこの試合しかなかった。
アルテタ、そして富安は勝った。
ジンチェンコにはMFというポジションもある。富安はセンターも出来る。一対一ではない複雑なポジション争いこそ、チームを強靭化する。
ティアニーについて云うと、本人は真摯に受け止めたと思う。モチベーションをご心配される方には「彼はそんなやわじゃない」と申し上げます。
オスオラガブリエルマルティネッリ!!
さすがに相手をリスペクトした戦い方でしたが
任務を遂行できなければ、これまでの流れを封印したぶん反動も大きい
クロップのコワイところは1点目もそうだが
あえてギリギリのプレーを選択してカオスを引き寄せる
それを勇気を持って征していくことで止められないヘヴィメタになる
冷静さに徹しなければならない
まだ2回変身を残してるとはいえ戦闘力530000の相手をキッチリコントロールできたのはデカイ
全員が素晴らしい。とにかく素晴らしい。勝ってる時も同点の時もセットプレーの時も流れが悪い時も内容が良いから不安が全くない。むしろ期待しかない。 若いチームは凄いね。たった数ヶ月で数年分の成長をしてる。冬にパーティとポジションを争えるようなアンカーを獲れれば優勝争い間違いないですわ