【アーセナルのターゲット】ジェレミー・ピノとは?

移籍

ジェズス、ジンチェンコ獲得以降はウイングの補強に動いていると報じられながらも、具体的なターゲットの名前が出ていなかったアーセナルの夏の移籍市場最終盤ですが、ここにきてペドロ・ネトと並んでもう一人、信ぴょう性に関してはネトほどではないかもしれませんが、候補として名前が挙がっているのがビジャレアル所属のジェレミー・ピノです。

(ネトに関してはこちら)

というわけで、ネトに続いてピノに関しても、どのような選手なのかの紹介です!

ジェレミー・ピノの基本プロフィール

・所属: ビジャレアル
・ポジション: FW/ウイング
・年齢: 19
・身長: 172cm
・国籍: スペイン代表
・利き足: 右
・FIFAレート: 76(ポテンシャル87)
・Transfermarkt算出による市場価値: 40m€
・代理人会社: ICM Stellar Sports(グリーリッシュや一時期噂になったフセム・アワールなど他にも多数顧客を抱えているので、だからと言って交渉に影響があるだろう、とまでは言えませんが、一応キーラン・ティアニーやロブ・ホールディングと同じ代理人となっています。)

ピノのこれまでのキャリア・経歴

ピノはまだ19歳と非常に若いながら、既にスペイン代表で4試合の出場経験があるウイングです。スペインの南西に浮かぶスペイン領カナリア諸島の生まれで、地元のユースを経て2017年からはビジャレアルユースへと移籍、2019年にはビジャレアルのBチームの一員としてスペイン3部でプレイし、その翌年2020年10月にはトップチームデビューを果たしました。なので、まだデビューから2年経っていないということになります。

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ちなみに、ピノをデビューさせたビジャレアルの監督はウナイ・エメリで、デビュー戦はヨーロッパリーグでフランシス・コクランと途中交代、となんだかアーセナルと不思議な縁があります。

また、昨季はヨーロッパリーグ優勝を果たし、ロビン・ファンペルシーが保持していた最年少優勝記録(当時はヨーロッパリーグという名称ではありませんでしたが)も更新しています。実はアーセナル対ビジャレアルの試合にも出場していました。

昨季はCLにも出場していますし、リーグ戦も途中交代とスタメンを行ったり来たりしながら、昨季は31試合に出場、今季も直近のアトレティコ戦では先発出場し、得点を挙げています。

ピノのスタッツ・プレースタイル

まだデビューして日が浅いので、サンプル数が少ないですが、昨季ピノはリーグ戦で31試合(約1600分)で6ゴール(ただし、そのうちの4ゴールは全てエスパニョール戦1試合で決めたもの)4アシストを挙げており、10代の選手としては約160分当たり1ゴール/アシストというのは素晴らしい数字だと言えるでしょう。リーグは違いますが比較で言うと、昨季のマルティネッリは156分当たり1ゴール/アシストでした。

ただ、技術も献身性も高く、ドリブルからのチャンス創出が持ち味の選手ですが、年齢もあり、プレミアリーグの適応という意味では体格的には少し不安はあるかもしれません。例えがネトや以前獲得に動いていたラフィーニャのように、既にプレミア経験があるアタッカーと比べると、流石に獲得直後から即戦力!というのはハードルが高そうです。

どちらかというとより将来性重視のターゲット、という印象を受けます。しかし、現時点でアーセナルには既に右サイドにはタリスマンのサカ、左には好調のマルティネッリ、そしてスミスロウも控えているため、既にプレミアリーグ即戦力級のウイングがW杯もあるなか、先発が確約されている立場を捨てて彼ら3人とポジション争いをしにアーセナルに来たがるか?というのは若干疑問でもあるので、その点では、逆に言えばピノのような選手の方がちょうどよい、という見方も出来ます。

ピノのスタッツで、まず一番目に目に留まるのは、一本のシュートあたりのxGの高さと、シュートの距離の短さです。90分当たりの非PKのxG自体は0.29、ウイングとしてはまずまず、平均より高め、といったくらいの水準ですが、一本のシュートあたりの平均xGは0.21、これは例えばアーセナルで言えばエンケティアの数字を上回っており、シュート数自体はそこまで多くありませんが、ビッグチャンスに走り込む回数の割合が非常に高いです。

こちらの記事で詳しく分析されていますが、実際にピノはゴールエリア内からの得点が多く、まるでベテランストライカーのような素晴らしいゴール前への走り込みと、得点機に飛び込む嗅覚を備えているようです。

もちろんこれは必ずしもポジティブな点ではないのですが、全体的にピノはボールタッチ数も非常に少なく、現時点では試合から消えてしまうことも多いながら、時折ドリブル突破や決定機への走り込みを見せる、というタイプの様ですね。

ペドロ・ネトはよりクリエイター寄りのウイング、と紹介しましたが逆にピノはストライカー寄りのウイングという印象で、少しオーバメヤンを彷彿とさせるものがあります。どちらかというと、相手を押し込んだ時というよりも、カウンター時などスペースがあるときの方が得意としています。

ただし、彼がまだ10代であり、非常に若い選手である(バログンよりもさらに若い)ことは留意する必要があります。スペイン育ちらしい細やかなタッチも持っていますし、今後のコーチングなど次第で、かなりプレースタイルは変わっていく可能性は十分あるでしょう。

また、現時点で既にタックルやブロック、インターセプト数はかなり多く、守備意識は高めに見えるのは好印象ですね。総合的に見て、将来性の高い非常に面白い選手だと言えます。

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Posted by gern3137