選手採点 アーセナル vs ボーンマス(A) プレミアリーグ 2022/2023 第3節

選手採点

ジェズスのスーパープレイ、ウーデゴールの2得点、サリバの衝撃のスーパーゴール!
開幕3連勝で勝ち点得点共に9、アーセナルは暫定首位へと浮上!

GK

ラムズデール: 7

アーセナルがボーンマスを圧倒する時間が長かったこともあり、そこまで仕事は多くなかったが、何度か良いセーブを見せた。

DF

ホワイト: 7

開幕からずっと昨季の右CBの座はサリバに譲っているものの、右サイドバックとしてのポジションをキープ。もともと技術もスピードもある選手であり、2得点目のシーンでのオーバーラップなど、このポジションでも高い水準でプレイできることを示し続けている。

サリバ: 9

開幕デビューから素晴らしいプレイを見せ続けていたサリバだが、今日の試合でも冷静さを常に失わず、安定感抜群だった。チームトップのパス数、そしてパス成功率は圧巻の100%を記録。流石昨季リーグアン記録を更新しただけある。英語の表現で"ロールスロイスのような"という圧倒的なボール奪取力とスムーズさと上品さというか、を兼ね備えた選手を表す言葉があるのだが(昨季はパーティに対して良く用いられた)、その言葉がぴったりくる

また、CBとして完璧なプレイを見せただけではなく、セットプレイのボールがこぼれてきた所をかなり距離のある所から逆足ので左足でスーパーゴールを決めた。得点後、ジンチェンコが驚愕し頭を抱えていたのが印象的で、ラムジーのガラタサライ戦のゴールを彷彿とさせるものがあった。

ガブリエル: 8

ラムズデールと同じく、守備機会自体が多かったわけではないので、そこまで目立ったわけではないが、要所要所で良い対応を見せ、守備を引き締めた。今のアーセナルの攻撃陣の好調は後ろにサリバとガブリエルの二人が控えているからこそのびのびとプレイできる、という側面はあるはずだ。

ジンチェンコ: 9

常にとんでもなく上手い、というイメージの選手だが、今日の試合では自身がボールを持っている時だけではなく、守備時の冷静さも見せつけ、何度も落ち着いたボール奪取を見せた。ジャカ-ジンチェンコ-マルティネッリ-ジェズスが変幻自在に入れ替わる左サイドはアーセナルの攻撃の大きな武器となっている。

MF

ジャカ: 8

若くこれからも成長を続けていくであろうアーセナルだが、29歳と先発メンバーの中では最年長ながら、今季最も大きな成長を遂げているのがジャカであると言っても過言ではないだろう。

今季から見せている前線に走り込んでのプレイは健在で、何度か相手を脅かす場面を作った。サリバのシュート精度によるものが大きいとはいえ、アシストも記録。

ウーデゴール: 9

頼れるアーセナルの新キャプテンは試合開始から10分で2得点を決め、この試合の流れを決定づけた。一点目は良い位置に詰めており、2点目は得意の左足での精度の高い素晴らしいシュートだった。

以前のエジルを少し彷彿とさせるものがあるが、パスの技術を見るに、ウーデゴールがその気にさえなれば得点数を大幅に増やせることは間違いなく、今後も積極的にシュートを打っていってほしい。

ウーデゴールが交代して以降アーセナルは少し安定感を失ったように見え、その影響力の大きさがうかがえた。

パーティ: 7

昨季と比べて特にパフォーマンスが落ちている、ということはないと思うのだが、パーティ経由以外のルートでもボール前進がスムーズにいくようになったこと、他の選手が素晴らしいパフォーマンスを見せていることもあり、黒子役に徹した。昨季あれほど圧倒的だった彼がそこまで目立たないというのは、逆にチームがどれだけうまくいっているかの証明でもあるだろう。

FW

ジェズス: 9

アーセナルで加入直後からいきなりここまで圧倒的なインパクトを残したFWというのはあまり記憶になく、しいて言うのであればアレクシス以来だろうか。常勝クラブで良いパフォーマンスを見せていたものの、主役にはなり切れずアーセナルでさらにワンランク上の輝きを見せる、という点では少し共通するものがある。

最後に得点を決めたのはウーデゴールだったが、まるでメッシのようなドリブルで、独力で一点目を演出、2点目は自身でもシュートが打てそうな形をウーデゴールに持っていかれたような形にはなったが、アシストを記録した。これで開幕三試合で2ゴール3アシストとなっている。

お洒落なシュートを自分でも一本沈めたが、非常に荒い画質のVARでのオフサイド判定で1点を取り消されたのはアンラッキーだった。

マルティネッリ: 8

開幕3試合連続得点こそ逃したものの好調は継続、相変わらずセットプレイのキックの質は高く、プレスに奔走、マルティネッリらしい長距離のランも一つ見せた。一得点の場面ではシュートをGKに弾かれこそしたものの、ジェズスが相手を引き付けに引き付けてくれたところで、それによって空いたスペースに走り込んだマルティネッリのプレイがあってのものだったと言えるだろう。

サカ: 7

まだ本調子とまではいかないように見えるが、ボーンマス側が2,3人で徹底マークに来ている場面なども見られ、昨季のサカの大活躍、そして相手がそれを警戒してサカに重点的に人数を割いているからこその他の攻撃陣の活躍、という側面はあるかもしれない。

交代選手

採点をつけるほどの出場時間はなかったが、アーセナルは冨安、スミスロウ、エンケティア、ティアニー、ロコンガを出場させる余裕を見せた。

エンケティアは得点こそならなかったが、少ない出場期間で今季何度か相手ゴールに迫る場面を見せており、調子は良さそうなので、カップ戦が楽しみだ。

スミスロウがウーデゴールの位置に入ったこと、そしてもう一人の中盤の交代選手として選ばれたのがサンビ・ロコンガだったのは興味深かった。ビエイラも含め、ヨーロッパリーグなどが始まればまた、アルテタが現状ベンチにいる中盤の選手たちをどのポジションで起用するつもりでいるかが見えてくるだろうか。

また、スミスロウがナイルズからフリーキック時に壁の下で寝転がる役割を引き継いだようだった(ちなみにこれは監督ではなく、セットピースコーチのジェヴェルが決めているらしい)。

リードした状態でサイドバックをウイング起用し縦に二枚並べるという、アーセン・ベンゲル時代から続く伝統のサイドバック二段重ね作戦が、ジンチェンコの前にウイングとしてティアニー、という形で一瞬見られた。

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Posted by gern3137