アーセナルの現有戦力で左CMFが務められそうな選手を探そう 後編

分析

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ファビオ・ビエイラ

まだ確信をもって言い切ることは出来ないが、恐らくファビオ・ビエイラは左CMFのオプションの一人として監督から考慮されているはずだ。

ただし、序列がどの位置になるかはわからず、ジャカよりも優先してこのポジションでビエイラ起用されることになれば、それは少々サプライズとなるだろう。

例えばヨーロッパリーグの試合などでまず先発を重ね、プレミアリーグでもアーセナルがビハインドの状態でより攻撃的なオプションが必要、などといった事態になればビエイラの投入も考慮されるかもしれない。

ビエイラはユーティリティ性が高いため、ウーデゴール、サカ、ジャカ3人の控えを一人でカバーできる選手として獲得されたのではないだろうか。

ローテーション要員に多くのプレイで出来る選手を獲得するのは賢い戦略だ。例えばサカの控えとして右ウイング専門の選手を獲得してしまえば、サカに怪我がなければその選手はほとんどプレイする機会を得られないだろう。

そして、それはウーデゴールにも同じことが言える。

ビエイラは今季がプレミアリーグ初挑戦であり、フィジカル面で少し調整に時間がかかるかもしれないが、近年はプレミアリーグは"フィジカル"なリーグという時に用いられる"フィジカル"という言葉は体の大きさを意味しているわけではない。

小柄な選手もプレミアリーグのクラブには多く在籍しているし、むしろ、スタミナ、スプリント回数、プレス耐性やプレスの多さを指しているのだ。

ビエイラこれらの点にどれだけ適応できるか見て見ようではないか。

アルベール・サンビ・ロコンガ

昨季の最終節では、ロコンガがジャカと交代する形でベンチから登場した。昨季はこのポジションよりも6番としてのプレイが主だったが、今季はそこまでアンカーとしてプレイする機会は多くないのではないだろうか。

昨季の春の時点で、エルネニーがチームに組み込まれた時点でロコンガの出場機会はかなり減ってしまっていたし、今季もパーティに次ぐ中盤の底の二番手はエルネニーになるのではないだろうか。

となると、ロコンガはむしろジャカのローテーションオプションとしての役割が与えられる可能性はある。サカやビエイラほどの創造性は彼にはないが、パスやドリブルでボールを前進させる能力は非常に高い。

こういった能力を備えている選手がチーム内に多くないのはロコンガにとって有利に働くはずだ。

例えば、アレックス・イウォビはファイナルサードへとボールを運ぶのが比較的得意ではあったものの、この能力がワールドクラス級だったというわけではなかった。だが、チームに他に同じ役割を果たせる選手が居なかったため、アーセナルで4シーズンで100試合に出場した。

ロコンガにもヨーロッパリーグなどではチャンスが与えられ、このポジションが本格的に務まる選手なのか、監督は見極めようとするのではないだろうか。

エミール・スミスロウ

スミスロウはどちらというとサイド向きの選手で、ボールの出してというよりも、ボールの受け手となって走り込むことが強みの選手であるというのは確かだが、彼はまだ若く、これがもう確定してしまったというわけではないだろう。

もともと彼はファーストチームに台頭した際にはロシツキーを彷彿とさせる、細かく動き回ってボールを受け、再び動く、といったプレイを堅実に繰り返すタイプのトップ下としてチームに貢献していた。

彼はそこまで創造力に溢れた中長距離のパス能力を持っているわけではなく、ショートパスでの連携をより得意とするタイプだが、ショートパスを得意とする選手も中央で輝くことはできる。

そして、スミスロウは現在アーセナルで完全に自分のものとしているポジションが存在しない、という見方も出来る。彼は昨季二けた得点を記録し、素晴らしい活躍を見せたが、怪我もあって出場時間はそこまで多くなく、非常に厳しい見方をすれば(そしてスミスロウに対して非常に高いハードルを設定するのであれば)、アーセナルにとって絶対的に必要な選手というわけではなかった。

サンビ・ロコンガにも同じことが言えるかもしれないが、チームにとって絶対的に必要な選手となるには、やはり他のチームメイトの追随を許さないようなスーパーな能力を一つ手に入れる必要があるだろう。

実現の可能性は高くないかもしれないが、アルテタがサカ、マルティネッリ、スミスロウを同時に先発起用が可能なスミスロウの左CMF起用を考慮する可能性はなくはないだろう。

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Posted by gern3137