マルティン・ウーデゴール: アーセナルのクリエイティブメトロノームかつメスト・エジルの後継者

考察海外記事

去年の1月にメスト・エジルが移籍したが、アーセナルは彼のように継続してアタッキングサードで攻撃のリズムを作れる後継者をなかなか見つけることが出来なかった。

彼はアーセナルでの7年半で254試合に出場、77アシストを記録しており、彼のような存在の穴を埋められる選手を見つけることが難しいのは当然だ。

2018年以降エジルのパフォーマンスが低下したのは事実だが、それでも彼はエミレーツ時代のピークだった2015/16シーズンには146度ものチャンス創出を行い、プレミアリーグトップとなる19アシストを記録した。

そして、エジルがフェネルバフチェへと完全移籍となったタイミングで、マルティン・ウーデゴールがレアルマドリードから連れてこられ、空いたトップ下の座を務めることとなった。

ウーデゴールはマドリードでは出場機会を得られず苦戦したが、ローン先でのソシエダでの素晴らしい活躍を経てアーセナルへとやってくると、半年間で20試合に出場し、1ゴール2アシストという結果だった。

夏にはアーセナルはレスターのジェームズ・マディソン獲得に動くという噂もあったが、最終的にはウーデゴールを完全移籍で獲得することを決断する。4+1年という契約で、移籍金はボーナス含め40m€程度となったようだ。

エジルの後継者となるのは非常に難しいタスクであるのは間違いないが、今季ウーデゴールはゆっくりと調子を上げ、アルテタアーセナルの中心的なプレイメイカーの座をものにした。

特に、リーズ戦での活躍は今季最高のパフォーマンスだったと言っていいだろう。今回の記事は、主にこの試合にフォーカスを当てたものとなっている。

今季ウーデゴールは全コンペティションで19試合4ゴール4アシストという数字を残しているが、それ以外の数字は更に素晴らしい。

90分当たりのxA(アシスト期待値)0.25という数字はは攻撃的MFとしてはパーセントランク83で、90分当たりにプログレッシブパスを4.85本そしてシュート創出アクションは4.48回というのは両方ともパーセントランク86の数字となっている。

リーズ戦でウーデゴールはマルティネッリ、サカ、ラカゼットの間でトップ下としてプレイしたが、様々なチャンスを作り出し、5本のキーパス、3度のビッグチャンス創出、そして1のアシストを見せた。

試合序盤の2分の時点で既にウーデゴールはゴール前に走り込むラカゼットのGKとの一対一を演出するスルーパスを見せた。相手GKの好セーブがなければこれは得点になっていただろう。

さらに、そのほんの30秒後にもまた得点機を演出した。またしてもトップ下のポジションから素晴らしいバランスのボールをパーティに届けたが、またしてもこれは相手GKに止められてしまった。

そして、ウーデゴールが演出した3つ目のチャンスはまさしく全盛期のメスト・エジルを彷彿とさせるものがあった。

素早い一連の流れは冨安健洋のインターセプトから始まり、サカとのパス交換からボールを持ったウーデゴールは、自身でシュートも打てる位置だったが、代わりに彼はフェイントからラカゼットにパスを出すことを選択した。

フリーの絶好機だったがこれをまたしてもラカゼットは決め切れなかった。

自分がシュートを打てる場面での利他的なプレイ、かつ彼の動きやショルダードロップは多くのファンにエジルを思い起こさせたに違いない。

この後もリーズの3人の選手を無効化して縦にサカに通したパスでアーセナルの3点目を演出したりと試合を通して視野の広さとパス能力の高さを見せつけた。

実際にアシストを記録するまでは82分のスミスロウへのロブパスまで待たなくてはならなかったが、この試合で数多くのチャンスをウーデゴールは創出した。

最近のアーセナルの攻撃の復調の最大の要因の一つはウーデゴールの好調で、彼は今の4-2-3-1のアーセナルでコンスタントに活躍している。

ウーデゴールが彼の後ろに二人のMFを置いたトップ下のポジションで輝けるのは間違いない。彼の力を最大限に引き出せるような、ゴール前への走り込みが上手く、決定力のあるセンターフォワードの獲得が今後のアーセナルの重要課題となるだろう。

彼は鷹のような目敏さを備えており、誰も予想しなかったようなところから素晴らしいパスでチャンスを生み出すことが出来る。攻撃陣にハイクオリティの選手が揃えばウーデゴールは更に相手にとって危険な存在となるはずだ。

今アーセナルでトップを務めるのはラカゼットだが、彼は決定力抜群とは言えず、相手DFの裏へ走るのが得意ではないし、かつ足元でボールを受ける彼のスタイルはウーデゴールの強みを活かせるとは言えない。

ウーデゴールは相手ゴールに走り込む選手に向かってパスを出すことを得意とするタイプの選手であり、ラカゼットとエンケティアの契約満了が近づき、オーバメヤンも退団の可能性が高い中、アーセナルは新しいFW獲得に際してウーデゴールとの相性を考慮すべきだろう。

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Posted by gern3137