アレクサンドル・ラカゼットの去就は?

考察海外記事

ラカゼットの去就がどうなるかというのは興味深いジレンマであると同時に、彼がこれまでのクラブとファンの間での評価を覆し、これが真剣に検討するに値する問いになったという証明でもある。

ラカゼットをクラブに留めるために全力を尽くすべきか?あるいは少しでも移籍金が得られるうちに売却すべきか?

仮に契約延長するとして、ある程度長期間の契約をオファーすべきか?それとも次のストライカーが見つかるまでのつなぎとして、1年だけの契約延長を考慮すべきだろうか?

ラカゼットは今季で契約満了となっており、このままいけばシーズン終了と共にフリーでクラブを去る。

いつだって、彼の獲得に費やした移籍金を考えればことさらに、選手をフリーで失うのは落胆するものだが、その思いはラカゼットが現状好調で、チームにとって明らかに価値のある選手だということを考慮するとさらに強まる。

何度も繰り返し噂に上がっていた選手ではあったが2017年についにアーセン・ベンゲルは46m£程度の移籍金でラカゼットの獲得を決断した。

市場の動向とリヨンのスタンスもあって、移籍金は少々高くは感じられたものの、フランスでほとんど2試合に1点ペースで得点していたラカゼットは素晴らしい獲得に思えた。

RVPが去ったのちに空席となっていたシーズンに30得点を挙げてくれるようなストライカーにラカゼットはなってくれるのではないかと期待されていた。

だが、得点という意味ではラカゼットはその期待には応えられなかったと言っていいだろう。

ただし、それはラカゼットの獲得が失敗だったということを必ずしも意味しない。ファンの期待が大きすぎたというのもあるが、ラカゼットは常に100%を尽くしたし、アーセナルでのキャリアを通して何度か非常に重要な得点も決めた。

オーバメヤンとの関係性も良く、彼らのセレブレーションも楽しめるものだった。

さて、そのラカゼットも今やもう30歳で決断を下す時期に来ている。この年齢の選手たちはキャリアの終わりを見据え、この時期を最後の高額契約のチャンスと見る傾向がある。

将来に向けたチーム作りを進めるアルテタだが、今のラカゼットの調子を考えると、少しは頭を悩ませることだろう。彼はそのプランに含まれているのだろうか?

当然ながら、選択権はクラブではなくむしろラカゼットにあり、どういう展開になるかは非常に予測が難しい。シーズン当初はラカゼットはほとんど出番がなく、彼自身が契約満了と共にフリー移籍を望むのは避けられないかに見えた。

だが、最近は先発を果たすと良いパフォーマンスを見せており、得点を挙げチームからも必要とされている。もしかするとこれを受けてラカゼットの気も変わったかもしれない。

そしておそらくそれはアーセナルがラカゼットにどのようなオファーを用意するか次第でもあるだろう。

このままだと、契約切れを前にして1月になれば他クラブとの交渉が解禁されてしまうので、一旦1年の契約延長をラカゼットにオファーすべきではないかという意見もある。

確かに、ラカゼットがフリー移籍を見据えて他クラブと交渉を始めてしまえば、そこから契約延長にこぎつけるのは非常に難しくなるだろう。

ただし、1年の契約延長というのはラカゼット自身にとって好条件とは言えず、もし他のクラブでより長期的な契約のオファーがあるのであれば、ラカゼットがアーセナルに残る道を選ぶとは考えづらい。

アーセン・ベンゲルの30歳以上の選手には単年契約しかオファーしないという方針のせいで、インビンシブルズの一員が何人かクラブを去った。

そこから15年以上が経ち、突然1年契約が魅力的になっているはずもない。

恐らく現実的なアーセナルに残された選択肢は

①冬の移籍市場で売却する
②より長期の契約延長をオファーする

の二択だろう。

どちらの道も意見は分かれそうだ。


シーズン途中でラカゼットを失うことになれば、今のチームのハーモニーは乱れ、今季ここまでの好調に悪影響を与えかねない。それを防ぐためにはラカゼットと同じようなスキルセットを持つ代役が必要だ。

エディー・エンケティアやフォラリン・バロガンはいるが、彼らはラカゼットほどの強さと他の選手との連携が得意ではない。既に経験豊富な代役を獲得するか、ラカゼットなしでのシステムを構築しない限り、今季はアルテタにとって最後のシーズンになる可能性もある重要なものだが、ラカゼットを冬に失うのは大きな痛手になるだろう。


ラカゼットと長期の契約延長を行えば、今季以降のチームの若返りを阻害する可能性がある。ただし、契約延長は必ずしもラカゼットがその最後までクラブに留まることを意味しない。より売却で移籍金を得られる可能性が上がるという側面もある。契約延長の重要なメリットは今季の後半もラカゼットと監督はピッチ外のファクターに気を取られず、最後まで安心して戦うことが出来るという点だ。

ただし、ニューカッスルのようなクラブがラカゼットを狙う可能性があるという懸念はある。資金は障害にならないはずだし、より上位を目指すクラブにとってラカゼットのような選手獲得は良い物になるだろう。

ラカゼット目線で考えると、やはりどうしてもアーセナルから移籍するオプションの方が魅力的なのではないかと感じられてしまう。

結局はアーセナルがどれくらい本気でラカゼットを留めたいと思うが、そしてそれを契約に反映させるかと、ラカゼット自身に残留の意志があるか次第になってくるだろう。

サッカーの交渉とは時にはリスクを伴うカードゲームのようなものだ。時には手札を開き、あとはそれが勝負に勝つのに十分であることを祈るしかできないこともある。

source:

スポンサーリンク

関連記事(広告含む)

Posted by gern3137