【スタッツで見る】ウーデゴールの昨季と今季ここまでの比較 前編

スタッツ・戦術海外記事

レアルマドリードで神童と称えらえ、ノルウェー代表のキャプテンを務めるマルティン・ウーデゴールの獲得は、この夏のアーセナルの獲得のうちで最も議論を呼んだ選手の一人だった。

昨季の10試合程度のパフォーマンスをもって、アーセナルのクリエイター、リーダーに相応しいと確信しているファンもいたし、一方で、彼の活躍は期待外れで、格下相手に輝いただけで、ビッグゲームでは輝けないと考えたファンもいた。

もちろんいろいろな見方はあるだろうが、昨季のアーセナルの立て直しにウーデゴールが一役買ったのは否定できない。

サンプル数は少ないが、90分当たりチーム最高のアシスト期待値・キーパス数・シュート創出アクション数を記録しているし、もしこの数字がフルシーズン続いていたとしたら、全てプレミアリーグトップ20に入る水準だ。

アーセナルが創造性を求めて夏の移籍市場を探していた際に、当然ながらそのリストにウーデゴールの名前があった。ほかにも候補者はおり、恐らくその中でファンの間で最も人気だったのがジェームズ・マディソンだ。

彼は移籍金がウーデゴールより高くついただろうというのと、フィットネス面と調子に関する懸念を抱えていたが、同時に、プレミアリーグで既に素晴らしい結果を残している選手だった。

もちろんまだ最終的な決断を下すには早いものの、もしかすると、ウーデゴールを30m£で獲得できたのは大バーゲンとなるかもしれない。今季ここまでウーデゴールがどのような数字を残しているかを見てみよう。

ウーデゴールの昨季と今季ここまでの比較

グラフで比較すると、ウーデゴールの今季のパフォーマンスは昨季と比べて若干見劣りするように見えなくもない。

確かに昨季ほどの成績は残せておらず、アシスト期待値は90分当たり昨季の0.22から0.07に、デュエル勝率も55%から28%に減少している。

ペナルティエリアのパス数も1.88から1.33に減っている。

もちろん、ここまでの試合はシティとチェルシー相手のものがあり、アーセナルのチーム全体のxGとxAが低めになっているというのは考慮する必要はあるが。

ただ、やはりまだ今季ウーデゴールは4.5試合しか出場していないため、たった一つの素晴らしい(あるいは酷い)パフォーマンスに影響を受けてしまうというのはある。

本来ウーデゴールはとんでもなくドリブルが上手いというほどではないが、グラフ上はそのように見えてしまっているのがその証拠だ。

そして、もう一つ言えるのは、少なくとも私の眼には、ウーデゴールは昨季とは少し異なる役割をこなしているように見えるという点だ。詳細を見てみよう。

まず、マンチェスター・シティ戦とブライトン戦でウーデゴールが不調だったというのは上のグラフから見て取れる(不調だったのは彼一人ではなかった)。22歳の選手としてはある程度波があるのも当然と言えば当然だろう。

だが、それを除けば昨季のパフォーマンス、あるいはレアル・ソシエダ時代を彷彿とさせるような良いパフォーマンスを見せた試合はいくつかあった。ノリッジ戦・バーンリー戦・スパーズ戦の調子を継続できれば、彼は良い選手になれるはずだ。

ウーデゴールの昨季のヒートマップ
今季

次に、昨季と今季のウーデゴールのヒートマップを比べてみよう。似ている点はあり、こちらももう少しプレイ分数が増えないとはっきりとは言えないが、ディフェンシブサードとミドルサードの間の二つの赤い点からもわかる通り、ウーデゴールのプレイエリアは若干後ろより、中央寄りになっている。

この傾向をよりよく示しているのが、ウーデゴールのボールタッチのエリアだ。明らかにファイナルサードでのタッチ数が減少しており、昨季は90分当たり30.1回だったのが今季は19.8回と、1/3以上減少している。その一方で、ディフェンシブサードでのタッチ数は今季7から10に増えている。

もちろん、今季ここまでのアーセナルが、シティ戦の影響などもあり、単純に後ろでボールが増えている回数が増えているという可能性もあるが、アーセナル全体のファイナルサードでのボールタッチ数は90分当たり153.3と昨年比で12%の減少にとどまっており、それをはるかに上回る減少がウーデゴールのタッチには見られているため、チーム全体のものと、ウーデゴールのポジショニング両方の影響があるのではないだろうか。

(後編に続きます)

source:

スポンサーリンク

関連記事(広告含む)

Posted by gern3137