【アーセナル移籍決定!】冨安健洋: スカウティングレポート

考察海外記事

アーセナルには右サイドバックが4人在籍していたにもかかわらず、シーズン序盤でこのポジションの補強が必要なことが明らかになり、最終的にアーセナルはボローニャの冨安健洋の移籍市場最終日に獲得した。

日本からは時折中田英寿や本田圭佑、香川真司といった素晴らしいMFを輩出してきたが、DFとして思い当たる選手はあまり多くない。

最近はベルギーのシントトロイデンから移籍し、現在はシュツットガルトのキャプテンを務める遠藤航が素晴らしい活躍を見せているが、冨安健洋も似たキャリアを辿るかもしれない。

冨安もまた初めてのヨーロッパ挑戦の舞台がシントトロイデンで、その後シュツットガルトと同じく移籍市場での賢い立ち回りには定評のあるボローニャに加わった。

彼はイタリアで素晴らしい活躍を見せ、ついいプレミアリーグでプレイするという夢を叶えることとなった。

一見して、冨安は複雑なところのないタイプの選手だ。彼は守備を愛するDFだ。ミハイロビッチ体制でのボローニャは非常に現実的な戦術を用いることが多く、4バックと3バックの両方が用いられてきた。

冨安はアスピリクエタを彷彿とさせる、守備ラインのどこでもプレイできるというクオリティを備えている。彼は昨季右サイドバック、右CB、左CBとしてプレイしており、中盤で起用されたときすらもあった。これらすべてのポジションで彼は良いパフォーマンスを見せており、アーセナルに様々なオプションをもたらしてくれるはずだ。

冨安はデュエルに非常に強く、ガブリエルと同じように積極的に守備に行き、コンタクトを苦にしない。相手のアタッカーにもまれながらも足を伸ばし、ボールを奪おうとする場面が見られるだろう。

更に、彼は前に出ていくだけではなく、状況を読み相手を遅らせるプレイも出来る。前に出ていくタイプだが、冷静さも兼ね備えているのだ。

彼のプレイをここまで見たことがないファンであっても、彼の空中戦の強さには期待して良い。188cmと上背があり、90分当たり3.5度という空中戦勝利回数はサイドバックとしては欧州トップ1%に入るし、CBと比べても上位15%に入る。

もしかすると、ホワイトがあまり空中戦に強くないという点をアーセナルは意識した可能性はある。

彼はジャンプのタイミングが上手く、少し遅れて勢いをつけてボールに向かって飛ぶことが出来るので、空中戦の勝率が高くなっている。

彼が居れば、マンチェスターシティのMFにファーで競り負けるようなことはないと願いたい。

また、冨安が守備が得意だからと言って技術がないわけではない。一見するとボールの持ち方は少々変わって見えるが、身長を考えるとなかなかのスピード、そしてスムーズさでボールを運ぶことが出来る。

恐らくもっとも注目を集めるのは彼が両足で深い位置からパス配給を行えるという点だろう。ボローニャは基本的にそこまで野心的なスタイルのチームでないが、冨安は昨季90分当たりのプログレッシブパス数でチーム2位だった。

ファイナルサードへのパス数もドミンゲスに次いで2位だった。したがって、彼は指示を出せば安全に繋ぐことも出来るし、よりハイリスクハイリターンのパスも出せるということだ。

特にハーフスペースへのロブパスは冨安のトレードマークといっても良く、裏へ走る選手にとっては非常にありがたいことだろう。

以前ミハイロビッチは『チームが緊急事態になった時に私はトミに話しかけるよ。彼は全ての試合で、どのポジションでも100%、これ以上求められないほどコミットしてくれている』と語っていた。

これは冨安がどんな選手なのかをよく示している。

アーセン・ヴェンゲルはよく日本人選手の勤勉性とチームへの献身性に関して驚きとともに語ったものだが、冨安はまさにこの傾向が当てはまる選手だといっていいだろう。

一方で、冨安自身に関してではないものの、チームでの起用法に関する疑問点はいくつかある。

例えば最近チェンバースがチームで先発することが多く、彼は右サイドバックと右CB両方が務められる、スタイル面では冨安に似たタイプだ。

恐らく冨安はビルドアップ時に中に入って第三のになるという役割をチェンバースよりも上手にこなすことが出来るだろう。

だが、我々はチームの右サイドバックに最も多くを期待すべきだろうか?

キーパス数やアシスト期待値、そしてxビルドアップの数字を見る限り、冨安はチェンバースより特に秀でているというわけではない。彼がチームに攻撃面でどれほどの貢献をもたらせるかはまだ不透明だ。

そして、ユーティリティ性はチームにとって役立つクオリティではあるものの、長期的に見て冨安が最も得意とするポジションがどこなのかも不透明だ。彼がアルテタの戦術によって常にポジションを変えさせられ続ける、といったことになってしまわないことを願おう。

他の選手獲得からも明らかになった通り、クラブのこの夏の獲得方針は若手にフォーカスしており、冨安もその方針に合致している。ミランやアタランタ、トッテナムといったクラブも興味を示しており、このような選手を20m€程度で獲得できたのであれば、これは良い買い物といえるのではないだろうか、。

彼はすごいスピードでヨーロッパサッカー界で頭角を現しており、ある程度は適応に時間も必要だろうが、今季ある程度スピーディにチームでのポジションを勝ち取ってくれるはずだ。彼により、チームはアルテタの理想の11人に一歩近づくに違いない。

冨安はプレミアリーグで輝けるだけのフィジカルと守備力を備えており、さらに今後その攻撃力に磨きを懸けられれば、アーセナルにとって素晴らしい選手となってくれるはずだ。

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Posted by gern3137