アーセナル プレミアリーグスタッツ表彰式 前編

スタッツ・戦術

2020/21シーズンが閉幕してかなり経っているので、今更感は少しあるものの、来季への復讐の意味合いも込めて、アーセナルの各選手をリーグ戦でのスタッツ面から振り返っていきたいと思います(シーズン出場分数が90分×5を超えている選手中のランキングとなっています)

得点関連

最多得点: ラカゼット 13得点

オーバメヤンが不調に陥ったこともあり、得点ランキングトップに立ったのはラカゼット。オーバメヤンとペペが10得点で二位でした。90分あたりで見てもトップは0.61とラカゼットですが、2位のペペは0.56とウイングとしては出色の数字を残しています。チーム全体の不調に引っ張られてか、そこまで話題にはなりませんが、ペペは着実にアーセナルでの成績を上げてきているので、新シーズンへの期待が高まります。

4位は5点のサカで、90分ベースで見るとそこまで高くはないとはいえ、これは悪くない数字と言えるでしょう。まだまだ成長途上の神童サカなので、今後は得点力にも磨きをかけて欲しいものです。

逆にMFの得点が非常に少ないのが課題で、基本的に全員0~2点に留まっていました。パーティのミドルシュートは結局決まらず。スミスロウはユース時代や、かつてのプレシーズンではラムジーを彷彿とさせるような得点力を見せる場面もありましたので、更なる飛躍に期待したいところです。

最多xG(90分あたり): マルティネッリ 0.53

出場分数こそ90分換算で6.5と少ない中で、90分あたりで最も多くのチャンスに顔を出したのはマルティネッリとなっています。逆に言えばこの限られた時間の中でxGは3.4を記録しながら実得点は2に留まったのは少し決定力を欠いた場面があったという見方も出来ます。

実はマルティネッリは90分当たりのアシスト期待値もチーム最多の0.32(2位はウーデゴールで0.22)でPKを除いたxGとxAの合計0.85という数字は、なんとデブライネやハリー・ケイン、サディオ・マネとリーグトップクラスの選手すらも上回っています。

最多ペナルティエリア内でのボールタッチ(90分あたり): マルティネッリ 6.77

直接得点とつながりがあるとは言い切れませんが、ボックス内でのボールタッチ数が最も多かったのもマルティネッリでした。ペペが2位、サカが3位となっている一方で、オーバメヤンのボックス内でのタッチ数が4.86と少なめになっているのがチームとしての課題でしょうか。

新シーズンはもう少し彼がボックス内でボールに触れる機会を増やしたいものです。

チャンス創出

最多アシスト: ウィリアン 5アシスト

物足りないと感じさせる部分も多かったウィリアンですが、チームのアシストランキングではトップに立っており、これは90分当たりの数字でも同様です。

2位はスミスロウの4アシストですが、トップで5アシストというのは寂しいので、来季はティアニー、サカあたりのアシストがもっと見たいところです。

基本的にセットプレイのスペシャリストのような選手のアシスト数は増える傾向にありますが、現状アーセナルではそういった選手が居ないので、今後セットプレイのキッカーをどうするかもチャンスを創出する上で解決しなくてはならない課題かもしれません。

最多キーパス数(90分あたり): ウーデゴール 2.19

90分当たりのアシスト期待値でもチーム2位を記録していたウーデゴールでしたが、キーパス数ではチームトップに立ちました。アルテタがウーデゴールの完全移籍での獲得を目指すのも頷けます。

ウィリアン・セバージョス・ティアニー・サカ・チェンバース・スミスロウあたりも高い数字を残しています。

最多チャンス創出アクション(90分あたり): ウーデゴール 4.36

キーパスと同じくチャンス創出アクション数が多いのもウーデゴールでした。チームトップ5はウーデゴール、ウィリアン、サカ、マルティネッリ、セバージョスとなっています。

ウーデゴールのチャンス創出アクションの内訳は、そのほとんどがオープンプレイからのパスである一方で、ウィリアンとサカはセットプレイからのパスの割合が高めとなっています。ドリブルからチャンスを最も演出したのはサカでした。

ペペの名前がここにないのは、ボックス内でのボールタッチ数が多かったことからもわかる通り、どちらかというと得点機に飛び込むようなプレイを見せていたからでしょうか。

パス・ドリブル

最多パス(90分あたり): ジャカ 69.5本

恐らくジャカはアーセナルに移籍してから毎年と言っていいほどチーム最多パスを記録していると思うのですが、昨季も予想通りチーム最多パス数を記録したのはジャカでした。最多ボールタッチもジャカが記録しています。

ジャカ個人で見ると、アーセナル移籍後一番パス数が多かったのは移籍初年度で75本越えを記録、その後エメリのファーストシーズンでガクッと下がったものの、今年はまた増加してベンゲル監督最終年度と同水準、という経緯を辿っています。

明らかに違いが見えるのはロングパスの数で、ベンゲル監督時代は18~19本トライしていたロングパスが、直近の2シーズンは12~13と明らかに減少ており、より短中距離パス志向が強まっているのがわかります。

ちなみに昨季のパス数ランキングはジャカ以下セバージョス、ガブリエル、パーティ、ホールディングと続きます。特筆すべきはウーデゴールのパス数がティアニーやベジェリン、セドリックといった選手を上回っていることでしょうか。彼がアーセナルのパス回しにおいて非常に重要な役割を担っていたことが窺えます。

また、こちらも予想通りと言えば予想通りではありますが、パス成功率で見ると、エルネニーが93.4%とチームトップでした。

最多ドリブル突破(90分あたり): マルティネッリ 2.46

攻撃関連のスタッツで軒並み素晴らしい数字を残しているマルティネッリですが、ドリブル突破でも90分あたりではチームトップに立ちました。2位はペペ、そこからサカ、セバージョスと続きます。

マルティネッリは出場試合数こそ多くないものの、チェルシー戦やマンチェスターユナイテッド戦、リバプール戦にも出場しており、そこまで対戦相手が下位に偏っていた、というわけでもありません。そろそろ本格的に大爆発のシーズンが近づいているでしょうか。

ドリブルは成功率で見ると当然ながらFWよりもセバージョスやパーティといった選手の方が高く、70%近い数字を記録しています。

(後編へ続く)

生地で紹介したスタッツは全てFBrefのものです

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Posted by gern3137