アルテタが来季4-3-3に移行するための様々なやり方 前編
アルテタは最終的に4-3-3を起用したいという意志を明らかにしている。
例えばスペイン版DAZNのインタビューで『4-3-3に移行したいが、そのためにはすべてのポジションでスペシャリストが必要だ、そのうちの5つか6つのポジションでその人材が揃っていない』とコメントしていた。
今回の記事では、何人かを移籍市場で加えることによって、いかにアーセナルが4-3-3へと移行することが可能になるか、そしてその場合のいくつかの方法を見ていこう。
アーセナルが4-3-3を用いるにはどのような選手が必要か?
4-3-3にもいくつかのタイプがあるので、それに応じて異なるプロフィールを持つMFやサイドバックが必要になる。そのうち既にアーセナルに在籍している選手を起用できるポジションもあるだろう。
例えば、パーティをアンカーに置き、その前に二人MFを置く『ダブル8番』の布陣なら、トーマス・パーティに加えて更に2人、攻撃面での脅威となれ、プレス耐性が高く、インテンシティのあるCMFが必要になる。
幸運なことに、パス能力と成功率に関して懸念はあるものの、ジョー・ウィロックはこの条件を満たしている。
また、アーセナルからの興味が報じられているカマヴィンガもこれにフィットするだろう。彼は右に流れる傾向はあるが、左で左ウイングやストライカーとうまく連携してくれるはずだ。
この形であれば、ボール保持時はサイドバックがアンカーのパーティの両脇に位置取る形になるはずなので、守備的MFとしてもプレイでき、中に入るサイドバックとしての活躍が期待できるタイラー・アダムズは良いオプションだろう。
逆に中盤にフラットに3人が並ぶ形であれば、カマヴィンガはこの形でもフィットすると思う(彼は既に中盤3枚の形で守備的MFに近いような形でのプレイ経験がある)が、より攻撃力が高く、外で脅威となれる右サイドバックが必要だろう。
報道によると、現状アーセナルはこのタイプのサイドバック獲得の噂はあまり出ていないが、挙げるのであれば、マックス・アーロンズだろうか。
この2つのシステムのハイブリッド型で、フラットな3人の中盤に中に入る形のサイドバックを用いるのであれば、アーセナルが獲得すべきはカマヴィンガとタイラー・アダムズという事になる。
アーセナルは『ダブル8番』型の4-3-3を採用できるか?
このダブル8番型の4-3-3は、前線の5人に自由が与えられ、守備は後ろの5人を中心に行われることになる。
これは理論上は17/18シーズンのマンチェスター・シティのシステムで、フェルナンジーニョが中盤の底で、陣チェンことウォーカーが中盤に入り、デブライネとシルバに自由を与えた形と似ている。
この形は、サイドバックではなく、ファイナルサードでの貢献を8番タイプのMFに求めるという形だった。
アーセナルの場合、攻撃時にはマルティネッリ、ペペ、サカといった選手たちがサイドで張ってくれるので、CMFがハーフスペースに入り、場合によってはウイングとのポジションチェンジを行うことが出来るはずだ。
上の図は、このフォーメーションの場合、ボール保持時にどのような形になるかをしめしたものだ。サイドバックが(2番と3番)守備的MFを助ける2-3-5になるだろう。
現在アーセナルはボール保持時は3-2-5となっており、恐らくCBのクオリティのせいで中盤に一人余分に配置することが出来ないのだろう。サリバとベン・ホワイト、のような組み合わせならこのような問題はないはずだ。
前の5人が機能するためには7番と8番、そして10番と11番がうまく連携とポジションチェンジを行えることが重要で、さらにストライカーは両サイドをうまく繋げる必要がある。
この布陣の場合、守備時に最適なのは4-4-2の形になることだが、4-4-2で守備をするというのは、現在のアーセナルがトップ下とストライカーに連携させるという形で行っていることでもある。これ二より効果的にプレスをかけられ、かつ相手に攻略するのが難しい形をキープできる。
4-4-2の2列目の4人は守備の意識があり、自身のもとにボールが来た際にボール奪取が出来るような選手である必要があるが、既にアーセナルには4-4-2のサイドのMFとしてもプレイでき、チームの形をキープできるウイングが揃っているので、これは問題にならないだろう。
(後編に続きます)
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