arseblog氏によるビジャレアル戦振り返り

考察arseblog,海外記事

サッカーには監督にはどうしようもできない試合というのがあるものだ。監督の手の及ばないような偶然の出来事が試合結果を決めてしまう事がある。

だが一方で、監督の采配が直接的に試合を左右することもあり、ビジャレアル戦がまさにそれだ。

正直になろう。ヨーロッパリーグがまだアーセナルの手の届かないところに行ってしまっていないのは運が良かった。2-0とリードされ、10人になってしまったのだから。セバージョスのレッドカードは誰もが予想できた展開だった。

部分的にはヨーロッパリーグ準決勝が終わってしまわなかったのはエメリに感謝すべきだろう。他の監督なら血の匂いをかぎ取り、アーセナルを攻め立てていた所だろうが、エメリは保守的なアプローチでファーストレグでこの戦いを決めてしまう事をしなかった。

アルテタの、スミスロウの0トップ起用という策は明らかに考えすぎだった。ペペがトップなのではないかという見立てもあったが、それの方がマシだっただろう。だが実際には、シティ戦でウィリアンがゼロトップを務めたように、中央に居たのはスミスロウだった。

自分達のチームをより良くするためというよりも、相手監督の予想を裏切るためにこの戦略をとったかのようだった。

もちろんエメリはこのフォーメーションは予想していなかっただろう。ラカゼットはベンチにおらず、オーバメヤンは本調子ではなかった。

エディー・エンケティアも好調だとはいいがた。だが、アルテタはマルティネッリをトップとして起用することが出来たはずだ。

スミスロウと同じようにプレスに奔走できるし、最前線で相手を困らせるのにうってつけの選手だ。この戦術が上手くいかないことはチェンバースが誰も居ないところにクロスを上げ続けていることからもわかった。

このような大舞台で、未だかつて上手くいっていないようなシステムをいきなりぶつけるというのは愚かというよりもむしろ傲慢だというべきだろう(もちろん、その両方のブレンドが今回の結果をもたらしたわけだが)

もちろん、試合開始後5分で失点するというのは助けにならない。

セバージョスは上がってくるフォイスの脅威に全く対処できなかった。彼は茂みを探す便秘の恐竜のような走りを見せていたにもかかわらず。

この場面の守備は残念で、トリゲロスにボールが渡り、彼は喜んでレノを越えてスマートなシュートを決めた。

今季のELに関して言えばセバージョスは惨憺たるものだという他ない。

パーティがボールを失ったところからコーナーに繋がり、そこから2点目は生まれ、この失点に関して言えば他にも上手くいっていない部分はあったが、セバージョスはまるで触るものすべてを黄金に変えてしまう男の逆バージョンだった。彼の触るものは全てクソになってしまうようだった。

コーナーが中に入れられたが、パブロ・マリは動きを止め、ボールに向かわず、パーティはマーカーを追うのをやめ、アルビオルがファーに決めた。この時点でアーセナルは枠内シュートゼロだった。

ハーフタイム直前にセバージョスはまたしてもフォイスに完全にやられ、引っかけてイエローカードをもらった。フェアな判定だった。

ありがたいことにこのフリーキックから失点はなかったが(もうこの時点で、このフリーキックがゴール隅に突き刺さり、2点分とカウントされたとしても驚きはしなかっただろう)、この時点でハーフタイムの交代が必要だという証拠は揃っていた。

セバージョスは下がる必要があり、我々は中盤にジャカを必要としていた。最初の45分は酷すぎ、何らかの変更が必要なのは明らかだった。

だが、アルテタは何も変えなかった。

セバージョスが後半の最初の60秒でファウルを行い、この時点で、アラームが鳴り響いていなければならなかった。警告灯、注意ランプ、警笛、何でもいいが、全てが危険が迫っていることを告げていた。

だがアルテタは動かなかった。

確かに、公平に言えば2枚目のイエローカードの判定は厳しいものだったが、ファンですらTV画面越しにこの退場が迫っているのは見て取れたのだ、アルテタとコーチ達は言い訳できないだろう。

これは完全に監督の責任の退場だし、本当に愚かだった。

アルテタの試合中のマネージメントは改善の兆しを見せておらず、試合後のコメントもあまり筋が通っていなかった。

私はセバージョスとハーフタイムに話をして、気を付けるように言った。後半いきなりタックルがあったので彼を変えようと思っていたが、マルティネッリを投入しようと思った時には既に彼は退場してしまっていた。

セバージョスがこのアルテタの話すタックルを行ってから退場するまで、交代させるまでの時間は15分もあったのだ。

ハーフタイムの交代というのは別に恥ずべきことではない。もし自身の立てたゲームプランが上手くいっていないのであれば、それを認めるのは良いマネージメントだ。

もし選手の誰かがチームのタスクを非常に難しくする可能性が高いのであれば、彼をベンチに下げるのは一般常識というものだ。

アルテタは時折非常に頑固になることがあり、これはずっと続いている問題だ。彼は時々、まるで自身が選択を誤ったことを認めるのを嫌うような行動を見せることがある。

もちろん自信を持つのは良いがこれは諸刃の剣で、単に問題をさらに悪化させるだけに終わってしまう可能性も大いにある。

この後の展開に関しては2つ言えることがある。

1. セバージョスが退場してからチームは実際より良くなったように感じられた。他の選手たちのメンタリティも良かったかもしれないが、これはセバージョスがこの試合でチームにいかに貢献できていなかったかの証明だ。

2. エメリがハーフタイムにさらにアーセナルに攻めかかるのではなく、守備的な交代を行ったことで救われた。アルカセルに代えてコクラン、というのは中盤の守備力を増すためだったのだろうが、まさにエメリ、という交代だった、北ロンドンで何度も我々が目にした光景だ。

マリが不調でジャカが左サイドバックで上手くいっているとは言えない守備の怪しいチームを前にエメリは守備的に臨むことを選択した。

とはいえ、それでも彼らは3-0にするチャンスがあり(この場面でもマリは残念だった)、レノが素晴らしいセーブを見せたモレノのシュートが決まっていればゲームオーバーだっただろう。コクランがそのアシストをするところだった。

その後サカがPKを獲得し、確かにこれは相手からすれば少々納得がいかないかもしれないが、これは2006年にジョゼ・マリがダイブしたことのお返しのようなものだ。この話はやめておこう。

とんでもなくプレッシャーがかかる場面でペペはきちんとPKを決めて見せた。そして、この試合でカプエが自分が怪我をしながら2枚目のイエローで退場し、いくらかのスパーズ成分が加えられることとなった。

パーティの素晴らしいパスから交代で出場したオーバメヤンに得点のチャンスがあり、惜しくもこれはキーパーに止められた。

もちろんこれが決まっていれば最高だったが、正直な所、アーセナルがこれ以上失点しなかっただけでも良しとしなければならないだろう。2-1での敗北は良い結果ではないが、さらにひどくなっていた可能性は大いにあった。

こうして何とか我々はなんとか牢屋からは出られたわけだが(訳注: get out of jail牢屋から出るで窮地を脱するの意味がある)、これはそもそもアルテタのまずい采配によって入所したものだ。

看守のエメリが牢屋の中から手の届く所に鍵を置きっぱなしにしてくれて助かった。

準決勝のプレッシャーというのは時折選手や監督におかしなことを指せるものだが、この試合は正直非常にお互いクオリティの低いもので、まさに2人のアーセナルの監督が激突した結果、という試合だった。

次の試合で絶対に得点が必要なアーセナルは恐らく慣れ親しんだシステムで臨むことになるだろう。最後の何分かでオーバメヤンはシャープに見えたし、ティアニーも帰ってくるかもしれない。ルイスの経験(まさか私これにすがろうとしているとは信じられないのだが)、そしてベンチにラカゼットを置けて、セバージョスがいないのであれば、1ゴール差というのは手の届く範囲内だ。

だが、そのためにはアルテタは考えすぎるのをやめる必要がある。もちろん、彼なりに考えがあってのことだろうし、私がサッカーについてアルテタより詳しいなどというつもりはない。

だが、サッカーに置いて、時に最も正しいことは最も明らかなことなのだ。

昨夜の彼の戦術はあと一歩のところで今季のアーセナルの希望の灯を吹き消してしまう所だった。

もしかすると、これはこの試合の結果に関わらず自分の立場は安泰だと考えているからこそできる決断だったのかもしれない。

アルテタがこの試合から学んでくれることを願っているが、もしこの試合のようなことが再び起き、未だかつて上手くいったことのない策を大舞台で試すような無謀なことをすれば、アーセナルは何も手に入れられないに違いない。

もしそうなった場合、その後どうなるかは誰もわからない。

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Posted by gern3137