【アーセナルのターゲット】ドミニク・ソボスライとは?
移籍の噂が出た途端にフライング気味に紹介することでおなじみ(?)アーセナル・コラムですが、今回ファブリツィオ・ロマーノ氏もアーセナルがアワールと並んでソボスライに興味を持っているのは事実と発言していたり、代理人もアーセナルからの興味を認めていましたので、今回はハンガリーの神童ドミニク・ソボスライがどのような選手なのか紹介していきます!
ソボスライのプロフィール
年齢: 20
ポジション: 攻撃的MF/左サイド
国籍: ハンガリー
利き足: 右
身長: 187cm
現所属: RBザルツブルク
FIFFAレーティング: 75(ポテンシャル87)
ソボスライはまだ二十歳になったばかり、今世界で最も注目を集めている攻撃的な若手タレントの一人です。
ハンガリーで生まれ育ち、地元のユースからブダペストを経てRBザルツブルクのセカンドチーム的に機能しているオーストリアのリーフェリングの目に留まると、その後2018年に本家のザルツブルクに17歳で引き上げられると、デビューを果たしました。
ハンガリーのA代表にも18歳で既にデビューしており、なんとU-17欧州選手権では15歳でキャプテンとして出場すると、2得点の活躍を見せています。
ザルツブルクでは絶対的なスタメン、という立場ではない時期もありましたが既にオーストリア1部リーグで50試合以上の出場があり、ヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグにも出場しています。
今季ここまではリーグ戦7試合で1ゴール6アシストを挙げており、チャンピオンズリーグでもアトレティコとモスクワ相手に1点ずつ挙げています。
ソボスライの長所とプレースタイル
ソボスライはスピード、技術、得点力と三拍子揃った万能なアタッカーで、以前は中央の少し後ろのCMFとして起用されることもありましたが、最近は伝統的なウイングを置かない4-4-2(中盤が台形のような形となる)での左サイドとしての起用が多いようです。
ウイングとトップ下のハイブリッドのような位置で、これはあくまで想像なのですが、ベンゲル監督がサイドにプレイメイカーを起用することが多かったときのような形でしょうか。ただ、動画を見た限りではストライカーのような裏への走り込みも見せていました。
身長が186cmと高い割にはそこまでヘディングが得意ではないことを除けば穴という穴がない万能なMFといった趣で、今季は得点期待値、アシスト期待値共にチームトップクラスを記録、キャリアを通してザルツブルクでは74試合22ゴール33アシストと、若干クリエイター寄りの数字ながら得点も非常に多いです。
ただ、アシストが多いことからもわかる通り、やはり一番の強みはパスの精度とチャンス創出力でしょう。ゴール前でチームメイトの走り込みを見つけ、チャンスを演出する能力は高く、かつ高速カウンターの最中にもそういったパスを出せる判断の素早さも大きな武器です。
動いたボールだけではなく、FKのスペシャリストとも知られており、かなりFKからの得点が多いのも魅力です。
また、単なるアシストメイカーではなく、華麗なスキルからのドリブル突破も出来ますし、なんとなく若い頃のエジルを彷彿とさせるものがあるように感じます。彼をもう少し質実剛健にした感じでしょうか。
アーセナル/プレミアリーグへの適応は?
ライン間でボールを受けてそのままチャンス/得点につなげることができる選手ということで、今のアーセナルにまさに足りないタイプの選手ですが、当然ながら一番の懸念はまだ非常に若く、5大リーグでの経験がないことです。
ポテンシャルは高いですが、オーストリアリーグからプレミアリーグは中々に差があるので、リバプールの南野が今の所すんなり適応できているとは言えないことからもわかる通り、いきなり即戦力として大活躍を期待するのは少し酷かもしれません。
ただし、そこまでフィジカルが強いという印象ではないですが、186cmと攻撃的MF/ウイングとしてはかなり長身であり、またスピードはかなりあるので、将来的にはプレミアリーグのフィジカルにも対応できるのではないか、という気がします。
また、将来的なアルテタの方針がどうなるかはわかりませんが、ザルツブルクのスタイル的にハイプレスにも対応できるはずですし、複雑な戦術を多用することも多いチームで輝けており、アルテタの要求にも十分こたえることができる素質はあるのではないでしょうか。
リスクを冒す価値のあるギャンブル?
もちろんまだ若いため、当然ながら欠点もあり、調子の波が少しあることと、またボールを持ちすぎてパスを出すのに最適なシチュエーションを逃してしまったり、ボールロストに繋がり味方にピンチを招くことがあります。
彼の昨季のドリブル成功率は50%を切るくらいで、もちろんこれはそこまで悪いわけではありませんが、ドリブル突破以外にも多くの強みがあることを考えると、もう少し判断を的確にすればこの数字は上がっていくと思われます。
とはいえ、既にELCLの大舞台でトップクラブ相手にそれなりの結果を残していることからもわかる通り、既にステップアップの準備が出来ていることは間違いないはずです。
サディオ・マネや南野拓実、ウパメカノやナビ・ケイタら錚錚たるメンバーを輩出している安心と信頼のRBザルツブルク産の選手ですし、それぞれ移籍直前のシーズンでマネ(このとき22歳)は33試合13G13A、南野(24-25歳)は14試合で5G6A、昨季のソボスライは27試合で9G14Aなので遜色ない数字を既に残しています。
もちろんトップリーグ未経験の二十歳の選手の獲得にはリスクもありますが24m£といわれている契約解除条項を考えると、同じく候補に挙がっていたアワールと比べて遥かに安いですし、アーセナルにとって冒す価値のあるリスクと言えるのではないでしょうか。
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