データグラフィックで見る現在の二コラ・ペペとリール時代との違い

スタッツ・戦術海外記事

ペペのアーセナルでの時間は波乱に満ちている。新たな国と言語に適応しなくてはいけないのに加え、6か月で3人の監督のもとプレイすることになり、そして新監督アルテタはペペがいまだ経験がないようなレベルのインテンシティを選手に要求している。

しかし、それにもかかわらず彼は昨季ゴール数(10)とアシスト数(8)の合計でチーム二位だった。だが、彼の移籍金が示唆したようなスーパースターへの昇華は今のところ成し遂げられずにおり、まだアーセナルファンを納得させるには程遠い。

ペペ在籍時のリールは17位から2位という驚異の躍進を遂げ、この年彼は22ゴール11アシストという成績だった。このうちの9ゴールがPKだが、そのうちの6ゴールはペペが自分で獲得したものだ。

だが今回は、今のペペがイングランドで欠けているものを分析するために、彼のオープンプレイからのゴールを4つに分類して考えてみよう。

ニューカッスル(A)とマンチェスター・ユナイテッド(H)相手のゴールはペペのストライカーのような得点力を示しており、彼は良い位置に走りこんでカットバックからのゴールを決めることが出来る。

だが、今のところチームはハイクオリティなゴール前への走り込みを有効に活用できていない。

フランス時代は彼は深い位置からスペースに少し遅れて飛び込んでボールを受け取ると、相手GKを交わしてゴールするようなシーンが多くみられた。下の画像の右側の4回のツータッチゴールの内、3回がそのような形だった。

だが心配なことに、フランス時代のトレードマークであった素晴らしいスペースへの走り込みから得点するのにペペはイングランドでは48試合かかってしまった(数週間前のホームでのシェフィールド戦)

独力で相手をかわすようなゴールが減ったというのはもちろんリーグの影響はあるかもしれないが、むしろアルテタの現在のシステムがペペを活かす形になっていないのではないかと感じられる。

ペペはリールのカウンター主体のチームの中心で、彼らはペペの強みを活かし、彼にスペースを活用させようという意図があった。

フォーメーション上は彼は右ウイングだったが、実際は右サイドとハーフスペースを自由に行き来する許可が与えられており、中の選手と三角形を作ったり、右サイドバックと上手く連携していたし、チームメイトもペペにボールを渡そうとしていた。

ではここで、ペペの役割の違いを明らかにするために、フランスで最もタフなアウェイ戦であるリールの2-1でのPSG戦での敗北の時のポジション&パスマップと先日のアーセナル-マンチェスター・シティの試合を比較してみよう。

ベジェリンとセバージョスからペペにボールが渡る頻度は圧倒的に少なく、ベジェリンは後ろのウィリアンに下げる、あるいは中のウィリアンと連携することが多かった。

もちろんこれ自体は必ずしも問題とは限らず、例えばオーバメヤンはほとんどボールタッチをすることなく素晴らしいキャリアを送っている。アルテタサッカーの代名詞となっている形はまさにオーバメヤンをスペースに走らせるためにデザインされたプレイだし、一度ならず効果を発揮している。

しかし、オーバメヤンにボールを届けることに主眼を置いた攻撃の設計は、アーセナルのボール前進に非常に大きな影響を与えている。

スタッツからもわかる通り、アルテタ体制でアーセナルの攻撃は42%が左サイドから行われ、これはリール時代にペペが居た右サイドからの攻撃が43%だったのと似た現象だ。

また、さらに詳細にペペのイングランドと不安住時代のスタッツの違いを見ていくと、彼はアルテタのもと学ぶ姿勢があるということは明らかだ。守備面のスタッツは向上している。

だが、攻撃面では物足りなくなっており、シュート数は110本から49本へ、ファイナルサードへのパス数は87本から24へと減少し、特にチャンス創出アクションの減少は非常に顕著だ(173→66)

もちろんサッカーにおけるすべての事象がスタッツで測れるわけではなく、これらによってペペの北ロンドンでどのような困難と向かい合ってきたかがわかるわけではない。

だが、私個人の意見としては、アルテタとペペはお互いに相性がいいというよりも、たまたま同じチームに居合わせてしまっただけのように感じる。

もしアルテタが最初から監督であればペペの獲得を望んだとは思えないし、逆にペペがアルテタアーセナルのスタイルを提示されていたら、アーセナルに加わることを選んだか疑問が残る。

とはいえ、アーセナルが高コストの離婚を経験したくないのであれば、選手監督双方が何らかの解決策を見つけ出す必要がある。

Source(当該サイトの許可を得て翻訳しています):

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Posted by gern3137