アストン・ヴィラ戦が浮き彫りにしたアーセナルの課題

分析arseblog,海外記事

アーセナルのは儚いプレミアリーグ経由でのヨーロッパリーグ出場権獲得の夢は今日の敗戦で潰えた。だが、この試合では既に我々が知っていたことが明らかになっただけだ。

想定された通り、アルテタはローテーションを行い、より疲労が溜まっていないセドリック、ホールディング、コラシナツ、サカ、トレイラ、エンケティアらがスタメンに名を連ねた。

だが、フレッシュさではクオリティの差を埋めることが出来ず、今回の試合で今季を通じて何度も露呈してきたアーセナルの欠点がまたしても浮き彫りになった。

セットプレイ

ノースロンドンダービー後Orbinhoが今季のアーセナルの失点のうち45%がセットプレイからのものだというデータを出していた。

ヴィラ戦でも我々はコーナーを与え、アーセナルの選手全員がニアに集まってしまい、ファーでフリーのトレゼゲがスマートな一撃を沈めた。

選手個人のパフォーマンスも褒められたものではないが、アーセナルはセットプレイの守備に基本的かつシステマチックな問題点を抱えており、今季の突出した弱みとなっている。

FA杯までに対処できなければ、チェルシーはこの弱点を突こうとするに違いない

チャンス創出

明確な弱点といえば、アーセナルはチャンス創出力不足も深刻だ。アルテタもチームにこれをもたらせる選手がいないことを嘆いているに違いない。

アーセナルはボール保持は出来ていたが、これを活かして相手陣を攻略することが全くできなかった。

もちろん低く構えて守備するチームを相手にするのは簡単なことではないが、このような試合は多くあるし、そもそも我々がマンチェスター・シティ相手にとった戦略と全く同じだ。

アーセナルは34本のクロスを上げ、アタッキングサードで117本のパスを通したが、ほとんどチャンスを作れなかった。

トレイラに代わってジャカが入り、中盤をコントロールすることは出来たが、ボールを循環させ続け、クロスを放り込んだところでそれを守るのはヴィラにはお手の物だった。

アーセナルに本当に必要だったのは、創造力をもって縦に正確なパスが出せる選手だった。

セバージョスはこの試合で悪くなかった数少ない選手の一人で、彼のエネルギーとボールを前に進めようとする意志は感じられたが、100本近くのパスを出しながら彼は1度しかチャンス創出できなかった。

アンバランスなFW陣も助けにはならなかった。だが、彼らにチャンスを作り出すためにはチームに創造力がある選手が二人以上必要だということが示されたように思う。

もちろんこれはどちらが先なのかは難しい問題で、チャンスを作れないからこそFW陣が悪いように見えるのだ、という見方も出来るし、それも一部はあるだろう。

だが、どちらにせよ、これはアーセナルにとって大きな課題で、移籍市場で何らかの解決策を見つける必要があるのは間違いない。

そして、付け加えると、チャンスを作るためには前にパスが出来る選手だけではなく、相手を前にして一対一を挑める選手も必要だ。

誰もがこのような能力を備えているわけではないが、例えばジャック・グリーリッシュのような選手はアーセナルにとって大きな補強となるだろう。

いつものことながら、チームが創造力を欠いた際にはエジルの不在が議論を呼んだが、私はただこう言うだけにしておこう。

アルテタは、今のチームにチャンス創出力が必要なことは百も承知のはずだ。そして、彼はエジルのもとチームメイトでもあり、エジルのこともよくわかっているに違いない。

それにも関わらず、チームの苦境を助けることが出来る可能性があるエジルがベンチ入りすらしないということは、余程深刻な問題が何かあるのだろう。

私が思うに、我々はもう過去に我々が手にしていたもののことを考えるのはやめて、前を見て新しい解決策を探すべきだと思う。

もちろん補強なしで現有戦力から出来る限りの力を引き出すことも方法の一つだが、170cmの選手たちしかいなければ、良いバスケチームは絶対に作れない。

私の目には、創造力の問題を解決するには人員が足りなさすぎ、補強なしでこれに対処するのには限度があるように見える。

チームの再建

この試合では、上空に『アルテタをサポートしろ、クロエンケアウト』のバナーが飛ばされた。

当然ながら私はクロエンケのファンではないが、正直このバナーは少々意味不明だ。オーナーにサポートを要求しつつ、彼らが出ていくよう望む?

前半部分だけでよかったのではないだろうか。

アルテタは会見で補強が必要だというコメントは、自身と上層部・オーナーの間に軋轢があることを示しているのか、と問われ

『そのような印象を与えるつもりではなかった。単に改善点が多いということを強調したかっただけだ。そして、これからも私はこれを強調し続けるつもりだ。もちろんこれは代位日私の責任だが、チームの一部の部分は他所より優れており、これに対処しなくてはならない。』

リバプールとシティ戦の結果は非常に愉快なものではあったが、どんなにポジティブな気分にされてくれたとしても、これを見て、良し、アーセナルの問題はすべて解決だ、と思った人は一人もいなかったに違いない。

アルテタ自身も指摘した通り『順位表は嘘をつかない』のだ。

現在のアーセナルには、疑問の余地なく放出し、より良い代役を獲得する必要がある選手が何人かいる。

全てのポジションにおいて改善の余地があり、これが行わなければ、今後もアーセナルは苦戦を続けることだろう。

アルテタもそれがわかっているからこそ、アーセナルの監督の座に就任して以降ずっとそのことを口にし続けているのだ。

アーセナルはよりドライで冷徹なアプローチをとるべきで、基準に達していない選手は放出しなくてはならない。

もちろんそんなことは基本的なことであり、言うは易く行うは難しというやつだが、それが最低のラインだ。

とはいえ、私が最初に書いた通り、そんなことはずっと昔からわかっていたことでもある。今日の結果は全く驚きではなかったし、残念だったが、それでもアーセナルはまだ今季を成功で終える可能性が残されている。

今のアーセナルを見るに、FA杯では格下の相手よりもチェルシーのようなチームの方がアーセナルにとっては戦いやすいという見方さえできるかもしれない。

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Posted by gern3137