選手採点 アーセナル vs シェフィールド(FA杯)

選手採点

GK

エミ・マルティネス: 7

守っては相変わらずの安定感を披露。随所に好セーブを見せた。失点場面はあそこまで至近距離にボールがこぼれてしまえば致し方なし、といったところだろう。

193cmとレノよりも少し背が高く、また昨年2部のレディングでもまれたこともあってか、空中戦の対処に関しては現状マルティネスに一日の長があるように思われる。

また、相変わらずのロングキックの精度もあり、少しリスクをとってでもショートパスをつなごうという姿勢はアルテタのスタイルとも合いそうなので、これは来季も正GK争いが繰り広げられるのではなかろうか。

DF

ナイルズ: 7

ここまで休みなくプレイしていたベジェリンに代わって右WBとして先発となった。若干雑なパスやタッチもあったものの、チーム最多のタックル数4を記録するなど、全体的には良かったのではないだろうか。

個人的にはナイルズはサイドで輝けると思っているので、アルテタが今回ナイルズの説得に成功し、サイドバックでプレイする気になってくれたようなのは非常に喜ばしい。

ムスタフィ: 7

ジャカも鉄人なのだが、怪我が続出の守備陣の中で、過密日程の中で唯一フル出場を続けるムスタフィも相当のものだろう。しかも、再開後は全体的にパフォーマンスも安定している。

空中戦勝利回数は9とチームトップで、全体的に高いボールに強いとは言えないアーセナルにおいて、シェフィールドの脅威からの砦となった。

ルイス: 6

何度もムスタフィに限って言えば静かな日は良い日なのである、みたいなことを言っているが、同じことがルイスにも当てはまる。特にオーバメヤンがいない日はご自慢のロングパスも活かしにくいことだし、あとはミスなく試合を終えてくれれば御の字だ。

残念ながら怪我で交代し、90分はプレイできなかったが、特に目立つこともなくよくやっていた。普通に歩けていたし、試合後もベンチにいたのでそこまでの重傷でないことを祈る。

コラシナツ: 5

正直スタメンを見た時はコラシナツがウイングバックでティアニーがCBかと思ったのだが、その逆で、CBを務めることとなった。

正直なところあまりこのポジションがコラシナツに適しているとは思えない。裏への走り込みなどに苦戦する場面もあり、また失点ではロブ・ホールディングがヘディングをからぶったとはいえクリアミスから相手にボールをプレゼントしてしまった。

ティアニー: 8

そこまでの派手さはないものの、中断前のアーセナルと中断後のアーセナルの一番の大きな違いはこのティアニーの存在で、隠れたゲームチェンジャーと呼んでもいいのではないだろうか。

前の試合では堅実かつ強固な守備を披露しつつも後ろからの組み立てに貢献するという大人なパフォーマンスだったが、今回はサイドを駆け上がって何度も素晴らしいクロスを放り込むというセルティック時代を彷彿とさせるプレイを披露。再三再四チャンスを演出した。

クロスの質が非常に高いのに加えて、状況に応じてグラウンダーを選択したりと判断力が優れているのも素晴らしい。

MF

ジャカ: 6

いかにもジャカらしいパフォーマンスでそこまで目を引く場面は多くなかったものの、パスの受け取り手になり続け、そしてそのパスをつなぎ続けた。一度オシャレドリブル突破も見せた。

何気にタックル3度、インターセプト1度にクリア2回を記録し、やはり守備における存在感はゲンドゥージと比べると明らかに違う。

ウィロック: 6

最近は思うような活躍が見せられていなかったウィロックだが、今日は何本かサイドへの良いパスなども見せていたし、一歩前進と言えるのではないか。

セバージョスは来季いなさそうなので、今季のうちにどれくらい活躍できるかで夏のアーセナルの補強方針などにも影響を与えそうだ。

FW

サカ: 6

左サイドの攻撃の主役はティアニーに譲ったものの、ポジションを変えながら常に試合出場を続ける、アルテタの秘蔵っ子的な立ち位置になりつつある。

中盤やサイドの運動量が必要なポジションでこの過密日程でプレイし続けることができるだけでも御の字といえばそうなのだが、中2,3日ペースで4戦連続スタメンとなっており、若いとはいえ流石にそろそろどこかで休ませてあげたいところではある。

ラカゼット: 5

PKもゲットしたし、得点以外のところで貢献が大きい、というのはわかる、わかるのだが、しかしそこはやはりストライカーである以上得点をある程度はしてくれないと困るのである。

もう最後にアウェイで得点してから1年以上たっているのは大きな懸念だ。

ペペ: 8

ラカゼットが得たPKを冷静に右下に沈めて見せた。オーバメヤンはもともとPKがあまり得意ではないし、ラカゼットの調子も考慮すると、PKキッカーとしては当然の選択かもしれない。

それ以外にも、何度か中でチャンスに飛び込む形を作れており、可能性を感じさせた。あとは決めきってくれれば文句なしだろう。

交代選手

ホールディング&エンケティア: 6

二人とも途中出場ながら違和感なく試合に溶け込むと、良いプレイを見せた。特にエンケティアは得点につながりそうな場面もあった。

セバージョス: 7

最近は英国界隈では『鉛のスパイクを履いてるのかと思うくらい鈍い』などと酷評されていたが、途中出場から値千金の決勝弾をアディショナルタイムに記録、名誉挽回した。

(ソクラティスは出場時間が少ないため採点なし)

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Posted by gern3137