ニコラ・ペペに関して 前編

分析

今季が始まった際に、アーセナルファンが最も楽しみにしていたことは二つあったと思う。一つは、アカデミー育ちの選手たちがどこまでトップチームで通用するかを見られることだ。クラブの選手獲得の方針を見れば、サカやウィロック、ネルソンやナイルズといった選手たちを将来的にチームの核に据えたいというのが明らかだったからだ。

英国人選手たちだけではなく、ここにゲンドゥージとマルティネッリも加わり、アーセナルの才能あふれる若手革命は始まった。(実際のところ、マルティネッリがトップチームへと下駆け上がったスピードにはだれもが驚いているだろうが。)

クラブの伝統と信念の皮をかぶせられてはいたが、実際には若手の登用が部分的に金銭的な必要性からくるもので、確かに、主軸に据えるとまではいかなくても、若手をチーム作りに組み込むことは筋が通っている。

そして、もう一つのアーセナルファンの楽しみの元は移籍市場だった。ティアニー、ルイス、セバージョスといった選手たちがチームにやってきた。ティアニーとセバージョスはケガに悩まされ、ルイスはチームに組み込まれたものの、他の選手と同じようにエメリ時代の終盤には輝きを失った。

とはいえ、昨夏の一番の主役は72Mという移籍金を引っ提げてやってきたニコラ・ペペだった。ペペはアーセナルでの適応に少し時間がかかっており、エメリ、ユングベリ、アルテタという三人の監督がペペをベンチに置くことを何度か選択し、その都度練習場での話を引き合いに出した。

もちろんエメリ時代に苦しんでいたのはペペ一人ではないが、アルテタが就任して以降それは改善されている。彼はチームに構造をもたらし、アーセナルはもう100本シュートを打たれることはないし、チームの選手たちも、試合の10分前に裏の駐車場でユニフォームを渡された替え玉が11人集まっているように見えることはなくなった。

今季の前半は選手たちを評価するにおいてはほとんどノーカウントのようなもので、非常に長いプレシーズン、あるいはサンジェイがエメリにレッドカードを出すための長すぎるVARチェックのような期間だった。

結局のところ、本当は八月に始めるべきだったプロセスをつい最近ようやくアーセナルは始めたところなのだ。

今の時期は選手を評価するにあたって、よりフェアな時期に感じられる。ダビド・ルイスはプレミアリーグとCL優勝経験のあるCBのようにプレイしているし、ジャカの退団の危機は去り、エジルは本気でプレスをかけている。

だからこそ、今の段階でのペペの評価が気になるところだ。アルテタは公の場でペペがもっと練習場で真剣になるべきだ、ともとれるコメントしていた。

『問題は、試合にプレイしなければ自信がつかないことだが、そのためにペペはトレーニング場で監督に彼を起用するべきだと思わせなくてはならない。』

17試合の先発で6ゴール5アシストというのは悪くない数字ではあるが、アーセナルが支払った額は"悪くない"どころではない。

私はペペをいわゆるラグジュアリー・タイプの選手だとみなしている。ハイリスクハイリターンで、点に直結するようなプレイをトライする代わりに時としてフラストレーションの溜まるプレイを見せることもある。

アレクシス・サンチェスがまさしくこのタイプのプレイヤーで、彼はファイナルサードで無理なプレイからボールを失うことが多かった。だが、彼はシーズンごとにゴールアシスト合計で30位の貢献を見せていたため、そのボールロストも問題とはならなかった。

例えばネイマールも同じくラグジュアリー・プレイヤーで、彼は自陣に駆け戻ってサイドバックのカバーをしたりしない。メッシも同じで、彼の走行距離は若い時も今も大して変わっていない。

(Source: https://arseblog.com/2020/01/the-nic-of-time/)
明日の後編に続きます

スポンサーリンク

関連記事(広告含む)

Posted by gern3137