アルテタはアーセナルにとって最高の人材であり、彼の離脱はシティにとって大きな痛手だ

分析

この数週間の間、マンチェスターシティのペップ・グアルディオラの周囲が騒がしい。もちろん、ペップがクラブを離れるという噂にどれくらい信ぴょう性があるのかはわからないが、監督の去就が噂になるのは珍しいことではない。

だが、より珍しいのは、それと並んで監督のアシスタントの去就に注目が集まっていることだ。サッカー界のもっとも偉大な監督と言ってもいいグアルディオラの去就よりも、彼の助手の去就の方が話題になるとは奇妙なものだ。

アルテタはアーセナルの就任が噂されており、この噂は今後も勢いを増しそうだ。それどころか、数日中にアルテタの去就が決まり、噂が事実になる可能性すらある。

実際のところ、時期はともかくとして、アルテタがエティハドを去るのは避けられないことになりそうだ。ミラーとメールはアルテタがアーセナル監督の座を望んでいると報じているし、さらに、グアルディオラ自身がアーセナル戦後に『アルテタは我々がおさめた大きな成功の立役者の一人だが、起こるべきことは起こるものだ。』とコメントした。

アルテタは、監督の言うことを聞くだけで他には特に何もしないアシスタントコーチとは異なることは有名で、彼がシティを離れることになれば大きな痛手になるだろう。

彼をコーチングスタッフに任命するのはグアルディオラがプレミアリーグにやってきて真っ先に行ったことの一つで、彼への信頼は、そのたった6か月後にアーセナル戦での指揮権を完全にアルテタに預けたことからも明らかだ。

その週トレーニングセッションを率いたのはアルテタで、試合の戦術などもすべてアルテタが担当した。その一年後もアーセナルはアルテタの増しつつある影響力の餌食となり、シティが素晴らしい左サイドの攻略から先制点を挙げた場面では、ペップはアルテタをあつく抱擁した。

2018年の夏にはトレントがニューヨークシティに去った後を継ぐ形でアシスタントコーチに就任し、グアルディオラがベンチ入り禁止処分となったCLのリヨン戦では監督席にも座った。

その試合でシティはシーズン初の敗戦となったわけだが、その後のアルテタは会見でチームと選手に対する厳しい意見を口にし、彼が単なるグアルディオラの代役ではなく、権威を持った存在であることを示した。

その後彼のチームでの立場はさらに強まり、今では練習場にアルテタ専用のオフィスまで与えられている。シティの練習の後半、セットプレイと選手個人の能力に関する練習はアルテタが指揮をとるのが恒例となっている。

彼とグアルディオラの関係性は、既に師と弟子といったものではなく、二頭体制と言ってもいいものだ。アルテタの意見をグアルディオラは頻繁に求めるし、そしてそれを尊重する。

二人とも静かだが熱狂的で、細かい点に拘るタイプだ。二人の友情はアルテタがペップの兄弟であるペッレと親しい間柄だったことに端を発している。

もちろんアルテタは選手からの信頼も篤いし、スターリングやリロイ・サネといったウイングの成長に一役買ったといわれている。そして、セットプレイの向上にも定評がある。ペペが苦戦しているアーセナルにとってはありがたい話だろう。

アルテタは野心的な男で、2016年には『僕の哲学は明快だ。チームのサッカーは表現力豊かで、エンターテイメントでなくてはならない。全て相手に応じたサッカーのコンセプトは受け入れられない。』

彼は次世代のグアルディオラとなりうる可能性があり、どのクラブで指揮をとるとしても、そのクラブにとって非常に大きな存在となるだろう。

(Source: https://www.unibet.co.uk/blog/football/premier-league/mikel-arteta-is-perfect-for-arsenal-or-everton-his-exit-would-be-a-significant-blow-for-pep-guardiola-1.1331767 )

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Posted by gern3137