試合振り返り vs クリスタルパレス(H)

オリジナル

チームの不調と相まって、選手個々のパフォーマンスについて語ることにどれだけの意味があるのか、という感じになりつつあるので、今回はたまには趣向を変えて、振り返りという形で気になるポイントをピックアップして書いてみました!

先発メンバーについて

メンバーに関しては、そこまでのサプライズというのはありませんでしたが、記念すべきティアニーのプレミアデビュー戦となりました。ELからそこまで間隔があいていなかったので少し意外と言えば意外でしたが、それもあっての途中での交代だったのでしょう。

内容としては、今日はクロスからのアシストは見られませんでしたが、技術面でやはりコラシナツよりも一枚も二枚も上手ですし、守備も完ぺきとは言えないとはいえコラシナツより良いように思え、攻守両面でアップグレード、という感じなので今後に期待したいですね。

中盤はジャカゲンドゥージのコンビを継続、ウィロックではなくセバージョスという形でした。強いて言えば、まだ本調子には見えなかったラカゼットをもうスタメンに起用してきたのもサプライズとかもしれませんが、サカも最近は好調とは言えなかったので理解出来る選択だったとは思いますか。

そして、こちらは逆に特にサプライズとは言えないのですが、当然のようにエジルはベンチ外、となっていました。

躍動するCB二人と相変わらずのアーセナル

やはりペペは先日のFK2得点で自信を付けたのか。コーナーキックの精度も今までと段違いで今日は素晴らしい早めのボールを良い位置に放り込んでいました。

そんなペペに応えたのがソクラティスで、ボールがこぼれたところを良いシュートで、ヘディングではないソクラティスのゴールと、幸先よくアーセナルが先制します。

そして、それに続くかのようにまたしてもコーナーから今度はルイス!CBコンビが2得点といういい意味で前代未聞というか、聞いたことないような展開でアーセナルが2点のリードを手にします。

ですが、ここから先はいつものアーセナル。最近のよくあるパターンで、リードを奪ったにもかかわらず、特に落ち着いて試合を進めるでもなく、何となく余裕を感じられない展開が続き、結局失点、そして最終的には追いつかれて結果的に2-2の同点となってしまいました。

ジャカ

この試合を語る上で外せないのはジャカに起こった出来事でしょう。TVでは映っていなかった部分もあるので確証はありませんが、さるさんをはじめ現地に居た方の話を総合すると、経緯は以下の通りのようです。

試合途中でエメリ監督はジャカをサカに交代させましたが、その際にファンから大きめの歓声が飛び、それに苛立つジャカが負けているにもかかわらず歩いてピッチを出ていこうとしたため、それに対してファンから罵声とブーイングが浴びせられました。

それを受けてジャカが”Fuxk off”とファンに向けて呟くような様子があり、また、ユニフォームを脱ぎ捨てるとベンチに戻ることなくそのままトンネルの中に消えていってしまいました。

これに関しては正直どちらにも非がある、と言えるでしょう。確かにジャカは限界もある選手ですが、エメリが常にジャカを起用し続けるため、ファンにとってはうまくいかないチームの象徴のような扱いを受けてしまっており、残酷なほど厳しい批判や中傷に晒されています。

スタメンを選ぶのはジャカではなく監督なのですから、チームの不調をキャプテンとはいえ一身に背負わされるのは少し不公平ですし、ジャカはミスも多いとはいえ、それは個人の責任ではなく、チームの機能不全が表れた結果、というタイプのパターンもあり、特に今日の試合では特にひどいプレイをしていたというわけではなかったように思います。にもかかわらずこのような扱いを受ければ選手も人間ですし、納得がいかないのも理解できる気がします。

とはいえ、だからといって、キャプテンがユニフォームを投げ捨て、しかも試合をベンチで見守らず去ってしまうというのはキャプテン失格と言われても仕方がありません。

エメリもジャカと話をしなくてはならない、と言っており、このまま彼がキャプテンを継続するとは不透明ですし、ここまでファンとの亀裂が決定的になってしまうとこのまま普通にジャカがアーセナルでプレイを続けることは出来るのだろうか、と感じてしまいます。

VAR

これは、不可解というしかありませんでした。笑 チェンバースのファウルということでソクラティスのゴールが取り消されたのだと思いますが、何度見ても非常に微妙な判定ですし、むしろチェンバースがファウルされているようにも見えます。

基本的にここまでのプレミアリーグでは、オフサイドやラインを割ったなどといった客観的に機械的に判定できるものに関しては適用が多いですが、主審のファウル/ノーファウルなどの判定を覆すことはあまりありませんでした。

公式サイトにも

“For subjective decisions such as a foul or a handball, VAR can be used to overturn if a “clear and obvious error” has been identified. ” ファウルやハンドといった主観的な判定に関しては、『明確で誰の目にも明らかなエラー』が認められた場合に判定を覆すのに用いることが出来る。

とあり、今回のケースが明確で誰の目にも明らかな主審の見逃しに該当するとはとてもではないですが思えません。

また、タイミングとしても、VARで審議中であるということの発表も遅れ、ゴールから1分近く経ちセレブレーションも一通り終わりリスタートか、くらいのタイミングで覆されたため試合のスムーズな進行を阻害すること著しかったです。

そして、特に可哀そうなのは現地のファンで、まだTVで見ている側は待つ間にリプレイなども見えませんが、現地ファンはただ待たされ、何故ゴールが覆ったのかなどもよくわからないままなのだそうです。

ほぼ完ぺきに誤審がなくなる、というわけでもない状況で、VARにより減らせる誤審とサッカーの競技としてのfluency(流動性)を天秤にかけた時にVARのメリットのほうが大きいのか疑問を抱く人も多い試合となってしまったのではないかと思います。

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