アーセナルはウナイ・エメリにどれだけ時間を与えるべきなのか 前編

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基本的には原則としてあまりネガティブな感情を煽るような記事は書かないように、というのは心がけているつもりなんですが、まあそろそろこういう時期に来たのかな、と思ったので、今回はエメリ監督に関してポジティブな点、ネガティブな点両方を評価しつつ、どれくらい時間を与えるべきなのかを考察していきたいと思います。

まずは監督交代に伴ってアーセナルにもたらされたポジティブな点からいきます!

モダンで効率的なクラブ運営体制の導入

これは別にエメリ監督の力量がどうこう、などといった話ではないのですが、やはりベンゲル監督体制時代との最も大きな違いとしては、監督がクラブの運営も司る、というシステムから一転し、専門家集団であるフロント、そしてその一員あるいはその一段下に位置する監督、という構図が確立されたことでしょう。

ミスリンタートの退団は残念ですが、サンジェイ氏はその辣腕を存分に振るっていますし、今のところメルテザッカーやエドゥといった人材の評判もいいようです。

また、この夏の動きを見るに、ムヒタリアンやイウォビといった選手を放出し監督が半強制的に前線に若手を起用しなくてはならない状況を作ったのは監督の希望というよりも、フロント主導の節がありますし、そういう意味では、エメリ監督は変な言い方ですが、特に表立って不満を表明したりもありませんし、”フロントの言うことを聞く”という意味ではよくやっているように思います。

あくまで憶測ですが、アンチェロッティなどの大御所や、あるいはアッレグリなどといったこだわりの強そうな監督ではここまでスムーズにいかなかったのではという気はします。とはいえ、これは、中堅あるいは若手の監督なら比較的誰でもこの条件は満たせそうなので、これがエメリ監督のプラス評価ポイントなのかと言われると疑問ではあります。笑

ビッグゲームの成績の改善

恐らく、エメリ監督就任前のアーセナルと今のアーセナルの最も顕著な違いはこの点でしょう。ベンゲル監督時代終盤は、特にアウェイでのトップ6相手の試合でほとんど結果を残せていませんでした。

もちろん、今でもそこまでうまくいっているとは言い難いですが、いわゆる塩試合というのでしょうか、自チームの良さを犠牲にしつつ相手の良さも封じる、という展開はエメリ監督は比較的得意とするところのようで、それが上位相手の試合では現れているように思います。

また、人の記憶とは恐ろしいもので、すでに忘れられがちですが、アウェイのビッグチーム相手の試合は5失点したりするような試合が何度もありました。そういう意味では、エメリ監督が就任してからここまでの大差をつけられたのはリバプール戦だけなので、爆敗の数は減っています。

(一部の)若手の登用

一部の、としたのは個人的にこれは監督というよりもフロントの功績なのではないかと思うからなのですが、それでも、エメリ監督がそれなりに若手を起用し育てることが出来ているのは事実です。

若手を信頼せずムヒタリアンを使い続け、デニス・スアレスを冬に獲得してみたりと若干矛盾する点もありますが、ゲンドゥージがここまでの選手に上り詰めたのはエメリ監督が昨季抜擢したからだというのは間違いないでしょう。

フロントも獲得した時点でまさか即レギュラーになるとは予測していなかったはずです。また、今季も人手不足とはいえネルソンやウィロック、サカ、マルティネッリといった選手を起用しています。

これもあくまで推測でしかないのですが、もともとそこまで若手起用に定評がある監督というわけではないので、やはりゲンドゥージの活躍によって考えを変えた、あるいはフロントからの若手育成の指令に素直に従っているという感じなのでしょうか。

理由はどうあれ、柔軟に姿勢を変えて若手を起用できるというのはポジティブな点であるように思われます。

ただ、ポジティブな点は恐らくこれくらいでしょうか。笑
いよいよ明日はこの記事の本番、後編に続きます!

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