ペペがアーセナルにもたらすもの 強みと弱みを徹底分析! 前編

選手紹介

アーセナルファンはペペのことを新加入選手としては異例なほど冷静な態度で受け入れている。ここまでのところ、彼を過大評価してポテンシャルを大声で称える声は聞こえないし、かといって、辛辣な批判もほとんどない。

ペペの評価を焦らないアーセナルファン

ペペが市場最高額の移籍金でアーセナルに加入し、かつここまでPKからの一点しか記録していないことを考えると、アーセナルファンの不満がもっと高まっていてもおかしくないように思える。

部分的には、この冷静な反応は、今季序盤のアーセナルが話題に富んでおり、ペペのところまで手が回らないというのもあるだろう。

アーセナルは昨季から継続して守備が崩壊しており、試合をコントロールすることが出来ない。一方でオーバメヤンは大活躍を見せており、ウィロック、サカ、ネルソンといった若手も台頭している。

また、アーセナルファンは高額なFWが獲得されるのに慣れてしまったというのもあるだろう。現アーセナルの選手には、かつては移籍金史上最高額記録を保持していた選手がほかにも3人いる。

だが、最も主要なファクターは、ペペの才能が見て明らかだという点だろう。まだそれが実を結ぶには至っていないが、恐らく多くの人がそれも時間の問題だという認識でいるはずだ。

ではここで、彼が花開くのを待つ間に、これまでの間に明らかになったペペの能力と、彼のベストな起用法について分析していこう。

総合評価

今季ここまで、ペペはエメリに二種類の方法で使われている。4-3-3/4-2-3-1の純粋なウイングとして、ボール前進や他のFWとの連携も求められる役割と、主にカウンターでの攻撃要因としての中盤がダイヤモンド型の4-4-2でのストライカーだ。

新加入の選手の役割をいきなり変えるのはどうなのかという意見もあるだろうが、この役割は両方とも、ペペの異なる強みと(少なくとも最近の数試合に関して言えば)弱みを明らかにした。

ポジションに関係なく、ペペはアーセナルの攻撃陣と連携するのに苦戦している。リーグ11位という数字が表している通り、普段ならシュート数が多くないアーセナルの攻撃陣において、ペペは一試合当たり6ものシュート数+シュートアシスト数を記録している。

シュートも含めてペペが選手がいかにポゼッションの終了地点となっているか(=攻撃が対象の選手で終了しているか)を表すスタッツは、アレクシス・サンチェス以来の高さとなっている。

ペペの一試合当たりの得点期待値は0.25、アシスト期待値は0.28で目を見張るというほどではないがソリッドだ。彼のシュート数とキーパス数は多いものの、このうちのほとんどがビッグチャンスには分類されておらず、このため彼の得点・アシスト期待値は低めとなっている。

だが、彼のそれ以外のプレイは概ね非常に良い。リールでの成績を考えると、彼の得点とアシストが低い数字にとどまっているのは少し驚きだ。

単にラストプレイが雑になってしまっているというだけでもなく、パスの質や、ドリブルを仕掛けるのに絶好なポジションに入っても結局ミスをしてしまったり、ということもある。

確かに、もしペペが以前良い得点数とアシスト数を誇る選手ではなかったとしたら、これは大きな懸念事項になっていただろう。

今の時点では、アーセナルファンは彼のこの数字が一時的なものにすぎないと願っているに違いない。あるいは、長いシーズン後に夏の大会を戦った影響で、さらに時間が経てば、フィトネスとチームへの慣れの問題はなくなるだろう。だが、今の時点では得点とアシスト以外のプレイで良いものを見せているからこそ、フラストレーションがたまるのだ。

ドリブルとボールコントロール

ここまでのアーセナルでのプレイを見るに、ペペのボールコントロールは大きな強みの一つだ。相手DFを背にしてボールを受けることを厭わず、そこからどちら側にもターンすることが出来る。多くの素晴らしいドリブラーが持つ重心の低さは持ち合わせていないものの、狭いエリアでも彼はうまくボールを失わずにコントロールすることが出来る。

また、ペペはボディフェイントを駆使して相手DFを欺き、自分のためにスペースを作り出すこともうまい。バーンリー戦で話題になったのはまた抜きだったが、彼が左側のMFをだまして、また抜きを可能にするだけのスペースを作り出したのも必見だ。

これらの二つの能力を考えれば、ペペがDFと対峙しながらパス、あるいはシュートのためのスペースを作り出すことに長けているのも驚きではない。ボール保持時もボール非保持時も相手をかわすことがうまいため、ファン・ダイクやロバートソンといった優れたDFですらペペ相手には近い距離で対峙するのを避け、スペースを与えるようになってしまうのだ。

逆に、今季ここまでうまくいっていないのが、ボールを運んでいる際に雑なタッチを時折見せてしまう点だ。タイトなスペースでボールを受け取る際にミスをすることは少ないものの、ボールを運ぶのに苦戦することがあるおかげで決定的な活躍をできないでいる。

リバプール戦で見せたように、ファン・ダイクを最初にうまくかわすことには成功し、シュートの余裕まで作り出しても、その後のミスコントロールで無駄になってしまうのだ。

.(後編に続きます)

(Source:
https://www.arsenalvisionpodcast.com/the-library/2019/9/30/nicolas-pp-early-review)

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Posted by gern3137