アーセナルの問題はウナイ・エメリなのか

分析

プレシーズンでアーセナルを取り巻いていたポジティブな空気が霧散するのに長くはかからなかった。2-2に終わったワトフォード戦が象徴しているように、またしてもアーセナルはかつてと同じく、高額な攻撃のタレントを揃えるばかりでより需要な守備面での課題を解決できない、という罠に陥っているようだ。

さらに、この状況は新加入のペペがいまだに得点できないでいることでさらに悪化している。とはいえ、ペペに責任があるというのはお門違いだ。彼は24歳で、フランス外での初めてのシーズンなのだ。確かに片足に頼りすぎる傾向は少し心配だが、ポテンシャルは見せつけている。

それより大きな心配は、アーセナルが今季プレミアリーグで96本のシュートを打たれている、という点のほうだろう。これはプレミアリーグ最多であり、恐らくトップ4を争うのであればライバルとなるだろうチェルシーとマンチェスター・ユナイテッドの倍以上の数字だ。エメリがベンチで苦々しい顔をしていることが多いのも頷ける。

この5試合でアーセナルは4つのフォーメーションを試している。もちろん、バレンシアやセビージャ時代からエメリは戦術的な柔軟性で知られており、それ自体は悪いことではない。

だが、日曜日の後半を表すのには混乱という言葉がぴったりだし、選手たちは疲れているように見えた。試合がオープンな展開になったのにはワトフォードも一役買っていたが、まだ9月なのにもかかわらず、中盤に大きな穴があき、5対5を繰り返すような状況になったのは非常に奇妙だ。

引き分けに終わったのはアーセナルにとって幸運だったといえるが、より問題なのは、今回の試合がたまたまこうなっただけだで、一回きりのことだろうとファンが確信を持てないことだ。

ソクラティスとルイスは晒された状態ではミスが増えるため、中盤のカバーが必要だ。アンフィールドでの前半、中盤が深く構え、彼ら二人がクロスをはじき返すことだけに集中できる状態ではソリッドに見えた。

とはいえ、この場合、サイドをフリーにしてしまうため、無限にクロスが上げられてしまうのが問題だ。結果的に失点はコーナーからだったが、これは41分間で23本目のクロスだった。流石にこれだけクロスを上げられてしまえば、そのうちの一つくらいは得点につながるのも当然というものだ。

そして、アーセナルが頼りになる中盤を備えているというわけでもない。ゲンドゥージはトッテナム戦では素晴らしかったがまだ若く調子に波がある。逆にジャカは一貫して失点に直結するミスが多い。昨季の好調をトレイラはまだ取り戻せていない。ウィロックは非常に若く経験が足りないし、セバージョスは技術に優れるが彼を起用すると中盤の守備に迫力を欠く。そして、メスト・エジルに関しては言うまでもないだろう。

そして、前線はタレントで溢れているが、同時起用するのが難しい。昨季既にラカゼットとオーバメヤンをどうやって両立させるのかが問題だったのに、そこにさらにペペまで加わったのだ。恐らくノースロンドンダービーの時のように3人同時にプレイすることも出来るかもしれないが、それには一枚余分に守備的MFを必要とするだろう。だが、例えばセバージョスを外せば、中盤でボールをコントロールする選手がいなくなってしまう。

エメリがアーセナルの監督に就任してから一年以上たつが、未だに彼が何を目指しているのか、彼のスタイルとは何なのかが見えてこない。当初はプレスを中心とした戦術という話もあったが、今やその様子はまったく見られない。

エメリはカリスマ性のあるリーダーとは言えず、ファンから彼への信頼は衰えつつある。だが、現状のチームをマネージメントするのは誰にとっても難しい仕事と言える。

才能のある選手はそろっているが、彼らを起用するには他の場所で難しい妥協を強いられる。エメリがチームを前に進めるのにふさわしい人物かそうでないかに関しての結論は出ていないが、現在のチームが抱える問題は、監督以上のものがあるのは確かだ。

(source:
https://www.unibet.co.uk/blog/football/premier-league/is-unai-emery-the-right-man-at-the-wrong-time-for-arsenal-1.1257314 )

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Posted by gern3137