【緊急】コシェルニーを巡る騒動に関して

オリジナル

移籍話の進展もなく、エドゥのTD就任が公式発表されたほかは特に何もニュースがなくブログのネタがない、と嘆いていたところにとんでもない爆弾ニュースが投下されました。

新聞記事どころか公式サイトの公式声明で、『ローラン・コシェルニーがアメリカツアーへの帯同を拒否した。我々はローレンの行動に非常に失望しており、事態を解決すべく努めている。』と発表したのです。

もちろん公式発表ではそれがなぜなのか、など多くは触れられていないのですが、BBCのオーンスティン氏をはじめ、幾人かのジャーナリストの方から信ぴょう性がありそうな方からの情報も出ていますので、少し整理してみたいと思います。

前置き

とはいえ、その前にまず個人的に思う前提条件というか、これだけは明確にしておきたい、という点だけ述べておきます。

①どのような事情があったとしても、コシェルニーの契約解除を求めてのツアー帯同拒否というのは認められるべき行為ではないし、非はコシェルニー側にある。

②とはいえ、コシェルニーはもともとこういった問題を起こすタイプの選手ではないし、キャプテンも務め人格者として知られており、ここまでアーセナルに全てをささげてきた彼が、こういった行為の自身やクラブに及ぼす影響を分からないはずがなく、それでもなおこのような過激な手段に踏み出すというのはよほどの理由が何かあるに違いない。

経緯

恐らく事実関係に関しては一番信頼できると思われるオーンスティン氏のBBCの記事と、arsecastで語った内容によると、

・コシェルニーとアーセナルは昨シーズン後半に(既に2020年までの契約を+1年する)契約延長に関して話し合いをしていた。

・この話し合いはうまくいっていなかったが、コシェルニー、アーセナル側双方がチャンピオンズリーグ出場権獲得が成ればなんとかなるだろうと考えていた。

・この間コシェルニーはクラブの自身の過密な起用法や、移籍戦略など向かう方向性に関して疑問を抱き、不満を募らせていった。

・そして、アーセナルがヨーロッパリーグ決勝で敗北し、夏にも満足な補強が行えないことが決定した際に、コシェルニーは契約延長どころか、契約を一年残してアーセナルを去る決意を固めた。

・コシェルニー側は、この交渉のどこかで、アーセナル側から、コシェルニーが希望すればフリーで移籍させる、という約束があったと主張。(揉める、ということは恐らく書面での契約ではなく仮にあったとしても口頭での約束、ということなのでしょう。)

・一方アーセナル側は、一貫してそのような合意はないと否定。契約が残っており、エメリも貴重な戦力とみなしているのだからあと一年チームに残るのは当然、フリーではもちろん、良いオファーがない限り放出する気はない、と主張。

・これに対して納得のいかないコシェルニーはアーセナルのプレシーズン開始と共に、エメリにアメリカツアーに帯同する意志がないことを告げ、当然ながら、エメリ・サンジェイはこれに激怒。しかしコシェルニーは意志を曲げず、アメリカ行きの飛行機に乗らずロンドンに残った。

このような感じの時系列となっているようです。また、詳細は不明ながら、コシェルニーはフランスのクラブ(レンヌやボルドー?)からのオファーがあるのにアーセナルの要求額が高すぎ受け入れてくれないといっている、一方でアーセナル側はそもそもそんなオファーはないといっている、いやいやでもコシェルニーはフリーエージェントであればオファーは多く届くだろうと思っている、自腹で違約金を支払ってでも契約解除を望んでいるなどと情報が錯綜している感じではあります。

個人的な感想/今後は?

恐らく、さすがにコシェルニーがフランスでより良い条件の契約を得たいからわがままを言ってツアー帯同拒否、ということはないと思うので、余程アーセナルに納得のいかないことがあり、クラブとの亀裂は決定的になってしまっている、ということなのでしょう。

選手が悪い、クラブの対応が、などなどといった話とは別の次元で、コシェルニーのような選手がそこまでしてアーセナルを去りたいと考えている、というのは非常に悲しい事態ではあります。

また以前までのアーセナルであれば、伝統的にこういうときはとりあえず怪我で帯同しない、ということにしておき、情報が漏れることは仕方ないにせよ、表向きは何も問題ないようなふりをして裏で解決を図る、というのが普段のやり方だったと思います。

即座に事実を明らかにした公式声明を発表するあたり、サンジェイ流なのか、今までとは違うな、という気がします。とはいえ、サンジェイもエジルとエメリ監督との衝突が報じられた際には表ざたにしないで解決しようとしたようなので、今回はお互いよほど腹に据えかねたのでしょうか。

逆に言えば、これによって昨シーズンのエジルの時のように一応建前としては問題ないことにしておいて、何とか裏で妥協できるよう工作する、というやり方はここまで亀裂が大っぴらになってしまった以上はもう無理でしょう。

かといって、まさか元クラブキャプテン、本来ならレジェンドの域に達していてもおかしくない選手をU-23で一年間干すというわけにもいかないでしょうし、ただでさえ予算がないので週給9万£を腐らせておくわけにもいかず、一番ありえそうな結果としてはコシェルニーの望むフリー、あるいはコシェルニー獲得を望むフランスのクラブが支払える範囲での格安での移籍という形に落ち着きそうです。

とはいえ、アーセナルとしてもごねれば契約破棄して出て行けるクラブ、と見られるのも評判面でのダメージは大きいはずなので、非常に頭が痛いでしょう。

また、そもそもアーセナルとしては、ホールディングはケガ復帰直後、ムスタフィは毎年売却リスト入り、チェンバースはクリスタル・パレスに売ってもいいと思っている、ビエリク・マヴロパノスはどうやら今年は戦力外(オーンスティン氏談)ということで、ただでさえコシェルニーを戦力として計算してもさらにCBを補強したいと思っていたところなので、CBのポジションには二人分の穴があくことになります。

評判どうのこうの以前に、単純に戦力的な問題としても非常に厄介な問題です。

まだすべての情報が明らかになっているわけではないのでわかりませんが、コシェルニーとしてはそもそもベンゲル監督が去った時点での移籍を考えていたのに加えて、今のアーセナルを見ていて余程信頼できないというか、無理やりにでも去らなくてはならないと思わせる何かがあったということのはずなので、そういったクラブの体制、コシェルニーにここまで思い切った決断をさせたのは何なのかということに関しても、非常に心配になる一件です。

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