キーラン・ティアニーはエメリの戦術の鍵となるだろう

スタッツ・戦術James Mcnicholas

アーセナルのプレシーズン開始はすぐそこまで迫っているが、今のところ、まだ誰の獲得も発表していない。したがって、キーラン・ティアニー獲得に向けてアーセナルがオファーをしているというのが事実らしい、とわかった時のアーセナルファンを包んだ興奮は驚きではない。

ついにアーセナルの選手獲得プランがギアを上げて動き出したようで、まずその第一弾がスコットランド代表左サイドバックのキーラン・ティアニーのようだ。

報道では、最初の15Mでのオファーは断られ、二度目のオファーも拒否されたようだ。特にセルティックは急いでティアニーを売却する必要があるわけでもないし、もし本気で獲得を目指すのであれば、アーセナルは19.7Mというスコットランドリーグの最高額記録を更新する必要があるかもしれない。

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アーセナルが低めの額からオファーを始めたことは批判の的ともなった。元ウェールズ代表で、アーセナルとセルティック両方でのプレイ経験があるジョン・ハートソンは『彼の能力に対する侮辱のような額だ』とコメントした。

確かにアーセナルはここまでうまくやっているとは言えないが、とはいえこれは交渉なのだ。要求額より低い額のオファーから始めるのは当然だろう。アーセナルは結果的にティアニーを史上最も高額で移籍したスコットランド人選手にするかもしれないのだ。これは侮辱とは言えないだろう。

また、アーセナルは予算の半分近い額を左サイドバックに費やすべきなのか疑う声も聞かれる。確かに頭数で言えばコラシナツもいるし、モンレアルの契約もあと一年あり、揃ってはいる。

だが、問題は、彼ら二人ともがそれぞれの懸念点を抱えていることだろう。モンレアルは33歳だし、将来性があるとは言えない。そして、現代の戦術がサイドバックに要求する運動量を考えると、この年でそれをこなさせるのは無理があるというものだ。

そして、コラシナツは帯に短し襷に長し、というやつだ。かれはサイドラインを駆け上がるランは素晴らしいが、守備力は貧弱で、大体のウインガー相手に一対一で苦戦してしまう。

この守備での不安点が、エメリがスリーバックを用いることを決断した理由の一つだろう。彼の後ろにもう一人CB(モンレアルのことが多かった)控えているシステムならば、彼の弱点もそこまで目立たないというわけだ。

しかし、本来エメリは3-5-2を好む監督ではない。アーセナルでの3-5-2からは常に一時的な解決策の香りが漂っていた。ティアニーがなぜそこまでエメリにとって価値があるかというと、それは彼に通常の4バックの起用を可能にするからだ。彼はコラシナツにはない守備力を持っており、エメリのお気に入りのフォーメーションにも適応できるだろう。

もちろんそれだけではなく、彼は攻撃面でも多くのものをもたらす。まだ彼は22歳で、今後の伸びしろも十分だ。レスターのベン・チウウェルに75Mという値札が付けられていることを考えれば、ティアニーは大バーゲンと言えるだろう。

もちろん、アーセナルがティアニーを獲得するのであれば、現在の左サイドバックのどちらかを手放す必要があるだろう。もしかすると、それはコラシナツになるかもしれない。

彼にはイタリア方面からの興味が報じられているし、ガナーズがティアニーに支払う額を取り戻し、フリーでのアップグレードを企んだとしても不思議はない。また、どちらかと言えばモンレアルの方が経験豊富だし、多くのポジションをこなすことが出来るという点でバックアップとして有用だろう。

究極的には、ティアニーの能力であれば左サイドバックも左WBも両方こなせるように見える。これは、モンレアルとコラシナツにはあてはまらない点だ。エメリは戦術的な柔軟性を好み、ティアニーは多くの選択肢を監督に与える。彼が居れば、4バックは再び現実的なオプションになるだろう。

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Posted by gern3137