エジルとエメリとアーセナル

分析Amy Lawrence

バクーですべてが終わり、エジルがピッチの横でうなだれる中、この先どうなるのだろうかと考えずにはいられなかった。彼は迷子のプレイメイカーだ。

彼はかつて、誇り高いアシストキングだった。彼はかつて、繊細なその能力で試合を作り上げることが出来た。 だが、それには今や陰りが見え、彼がどんな選手か思い出すためにはハイライト動画を振り返る必要があるほどになってしまった。

主にユースチームでプレイしていた若者と途中交代させられたことがエジルにとって非常事態であることに疑いの余地はないが、恐らくより広い目線で問う必要があるだろう。エジルにはいったい何が起こったのだろう?

なぜ彼はかつてのようなパスを見せられないのだろう?彼とアザールとの対比は象徴的だった。アザールは試合を支配し、そして、どうやらエジルと逆の移籍、プレミアリーグからレアルマドリードへの移籍を勝ち取ったようだ。

アーセナルがエジルと契約した2013年には、彼はピッチ内外でアーセナルを変革する存在だとみられていた。もちろん、ある意味それは本当だった。

アーセナルがワールドクラスのタレントの獲得競争にも名乗りを上げるクラブだというのを示したし、それは野心の表れでもあった。そして翌年にはサンチェスの獲得も続き、一定期間の間は、彼らは素晴らしい活躍を見せた。

だが、この二人のスターをフリーで同時に失うかもしれない)とガジディスがパニックに陥り、エジルと巨額の新契約を結んだところで風向きが変わった。

そして、そこから先はご存知だと思うが、その数か月後にガジディスはクラブ去り、アーセナルはガジディスの置き土産を持て余してしまい、前へ進むための障害となることとなった。

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これは週給35万£にも及ぶ契約で、それに見合ったリターンが得られない場合、アーセナルが到底払う余裕があるものではない。 今季のエジルは得点とアシスト合わせて9点に絡んだのみだ。

過去3年間、この数字は19,26,28だった。非常に大きく下がっているのが見て取れる。2018/19シーズン、エジルは3アシストしか記録していない。オーバメヤンとラカゼットが居ながらこの数字というのは奇妙なものだ。

そして、最も深刻な問題かもしれないのが、アーセナルの最高給を得る選手と監督の間に絆が内容であるという点だ。これは、お互いにとってダメージを与えている、。

監督の今季の仕事が難しかったことは確かだが、新たな方角も、改善の証も、今季の主な目標だったCL出場権達成も出来ず。アーセナルのファンは、エメリが正しい人選なのかどうか、また分裂を始めている。

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どちらにせよ、来季エジルがアンバランスなほどの高給を受け取る傍らでエメリがチームを立て直そうとするのは健全な状況には見えない。かといって、この問題を解決するのに十分な決断力がアーセナル上層部にあるとも思えない。

エメリがロンドンにやってきた当初は、エジルをインスパイアしようと必死だった。エジルはドイツW杯の敗退を受け、人士差別を理由に代表を引退することを決断し、難しい時間を過ごしていた。

エメリはエジルを保護しようとし、アーセナルでは彼の価値があると強調し、彼はエジルがサッカーを楽しむところをアーセナルで見たいと話した。エジルはキャプテンの一人に任命され、10番を与えられた。それは、彼に自身の価値を再認識させるためのシンボルだった。

だが、そこから現実が始まった。

エメリとエジル、この二人はサッカーにおけるハードワークという概念に対して対照的な考えを持っている。この二人の衝突はお互いを消耗させていたようだ。

エジルがチームから外れたのち、幾度か鋭い言葉が交わされ、モチベーションを取り戻す最後のサイコロの一振りが振られた。そして、その後エジルはチームに復帰した。

だが、その後もエジルがエメリのチームで輝くことはほとんどなかった。決勝戦のパフォーマンスがその象徴だ。

エジルももう30歳だ。彼をどう扱うのかという問題はアーセナルに重くのしかかっている。だが、シンプルな答えは見つかりそうにない。

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Posted by gern3137