18/19シーズン振り返り MF編その2
MF編その2です！GK・監督編、CB編、サイドバック編、MF編その1ももしよければ合わせてお読みください！
イウォビ
Embed from Getty Images相変わらず、"将来有望な若手"から抜け出せないシーズンとなってしまった。一時期はコラシナツとの連携も素晴らしく、アーセナルの左サイドのスタメンの地位を確立したかに思われたが、やはりその調子を維持するには至らず、その後は時折の出場に留まることとなった。
プレミアリーグで3ゴール7アシストということで、悪くはないのだが、チームの得点をラカゼットとオーバメヤンに依存しているこのチームにおいては、サイドでもう少し得点源と慣れる選手が欲しいところだ。
ゴール前でいつも優しくGKにパスするかのようなシュートを打っている印象があるが、シュート時にテンパってしまうのは何故なのだろうか。
ジャカと少し似たような感じで、アーセナルにおいては他に居ないタイプの選手で貴重な戦力であるのは間違いないのだが、このポジションにワンランク上の選手がいればアーセナルのチームとしての格ももう一歩上がるのでは、と思わせるようなところがなくはない。
オーバメヤンが今季髪型が変になった時に不調に陥っていたので、とりあえずイウォビも髪を切ってみるのはどうだろうか。
ムヒタリアン
Embed from Getty Imagesサンチェスとの交換移籍が実現した直後は、サンチェスがユナイテッドで燻っていたのとも合わさってアーセナルが大儲けをした、的な論調で語られることが多かったが、最近はユナイテッドもアーセナルも誰も得をしない史上最悪の交換移籍、と言われることが増えてきた。笑
サンチェスがフリーで移籍可能だったこと、かつサンチェスを残留させるのに必要だったであろう週給を考えれば、それでもまだ若干アーセナルが得をしたと言えるのだろうが、ここに来て週給20万￡を超えるといわれる給与がアーセナルに重くのしかかりつつあるようだ。
プレミアリーグで6ゴール4アシストとゴールとアシストの合計ではイウォビと似たような数字なのだが、エジル、オーバメヤンに次ぐ給料をもらう選手としてはもう少し大きなリターンを期待したいような気がする。
また、MF版ムスタフィといった趣もあり、当たり外れの差が大きく、試合ごとどころか同じ試合の中でも波があるのが悩みどころ。フロントは活躍が見合っていないので売却を望んでいるという噂だが、さてどうなるだろうか。
エジル
Embed from Getty Imagesさて、エジルである。
こちらも何とも評価のしづらいシーズンだった。ドライに数字に残る活躍だけに注目するのであれば、5ゴール2アシスト、というのは完全に大失敗だったということになる。得点王を獲得したオーバメヤンの1.5倍近くの週給なのだからなおさらだ。
エメリ体制にフィットするフィットしないのゴタゴタから不仲説まで出ており、もうアーセナルでの将来はないかと思われたがそこから妥協というか仲直りを果たしてチームでの居場所を取り戻した、というのがまあ大筋の流れなのだが、確かに輝く瞬間もあったし、チームの攻撃をスムーズにするという意味ではアシストに繋がらなくても活躍はそれなりにしていた。
とはいえ、相変わらず消えてしまう日もあったし、チーム最高給の選手であれば攻撃の起点となりつつアシストや得点もバンバンする、という活躍をどうしても期待してしまうのは仕方ないだろう。
エジル流の地面に叩きつける神業シュートを完全にモノにしたようで得点は少し増えたものの、アーセナルの台所事情を考えると一瞬の輝きに大金を払う余裕はないような気もする。
とはいえ、エジルは残留への強い意志を見せているし、来季も残留することになるだろう。もう30ということでそろそろキャリアも終盤に差し掛かっているので、来季こそは最後の花を咲かせ、プレミアリーグのアシスト記録を塗り替えるくらいの活躍を見せて欲しいものだ。
スミス=ロウ&ウィロック
Embed from Getty Images若手枠ということで一つにまとめてしまったが、二人ともそこまで多くの出場機会は与えられなかったものの、出場した試合ではなかなか良い輝きを放っていたと思う。
二人ともヨーロッパリーグやリーグカップでちょこちょこと得点を重ねており、トップレベルでもやれることを示している。
スミス=ロウのレンタルは怪我で何のために移籍したのかわからない感じになってしまったので、この夏クラブがどのような決断を下すのか興味深いところ。
ホッフェンハイムで活躍したネルソン、そしてストライカーのエンケティアと合わせて、この4人のうち全員とは言わないが、2人くらいは来季トップチームで出番を得ることになるだろう。年齢的には一番若いのがロウなので、ロウはもう一年レンタルで武者修行という可能性もあるだろうか。