ベン・ホワイトとロコンガがいればニコラ・ペペはそのポテンシャルを100%引き出せる
2019年夏に72m£というクラブ史上最高額の移籍金で獲得されたニコラ・ペペは即座にアーセナルの即戦力となることが期待されていた。
予想されていたよりも少し時間はかかったものの、彼の昨季後半のパフォーマンスは今後に期待を抱かせるのに十分なものだった。
ペペは昨季プレミアリーグ29試合出場、先発は16試合で10得点を挙げ、これはガナーズ全体の成績が低調だったことを考えると素晴らしいものだ。
26年に欧州コンペティション出場権を逃すという事態に陥ったこともあってか、アーセナルはこの夏かなり獲得予算があるようだが、今のところアルテタが匂わせた『容赦なきオーバーホール』は実現する兆しがない。
だが放出は進んでいないものの、ロコンガの獲得はニコラ・ペペにとって大きなプラスをもたらすものであるのは間違いないだろう。
彼のロングレンジのパスは素晴らしく、ペペが裏でボールを受けられる機会は増えるだろう。この兆候は既にチェルシー戦ですでに見られていた。
さらに、ロコンガ獲得に加えてアーセナルはブライトンのスター、ベン・ホワイトの獲得も発表しており、アルテタの後ろから繋いでいくスタイルに彼の落ち着きと正しいパスを選択する能力はカギとなることだろう。
アルテタにとって頼りになる選手であるだけではなく、ホワイトはペペのポテンシャルを開放するうえでもカギとなる選手のはずだ。
ホワイトは何もないところから得点機を生み出すような右サイドへのパスを放てる選手で、彼とロコンガがいればペペはより多く裏に抜ける走りを見せることだろう。
ホワイトのパス能力はダビド・ルイスをほうふつとさせるものがあるが、彼がまだ23歳であることを考えれば、アーセナルはついに今後中長期的な将来を支えてくれるパス能力の高いCBの確保についに成功したといってよいだろう。
昨季ペペはシーズン最優秀選手をブカヨ・サカと争う活躍を見せており、特に5月は最高の月で、5ゴールを挙げプレミアリーグの月間MVPにもノミネートされた。
このような活躍を2021/22シーズンの序盤から見せられれば、今季こそはアーセナルのシーズンMVPも見えてくるだろう。
トーマス・パーティは今期の序盤を欠場することが濃厚となっており、これはロコンガにとっては自身の価値を証明する素晴らしいチャンスとなるだろう。もしチェルシー戦で見せられたようなパフォーマンスを見せられれば、彼とペペとのコンビネーションはアーセナルの上位進出にとってのカギを握る、シーズンを変えるような2人となってくれるかもしれない。
容赦なきオーバーホールはなくとも、ここまでのアーセナルの選手獲得の方針は正しいものに思える。ペペのような選手がキャリアのピークを迎えつつあり、もしかすると、今季のアーセナルは多くのファンが予想するよりも良いものになるかもしれない。
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